挨拶・マナー

新年の挨拶はいつまで?喪中はどうする?メール例文をチェック!ビジネスマナーを解説



新年の挨拶はいつまで?喪中はどうする?メール例文をチェック!ビジネスマナーを解説

新年になって初めて会う方には「新年の挨拶」をする事がマナーです。ビジネスシーンでは、中々会う事の出来ない企業・しばらく訪問する予定がない企業へ新年の挨拶をメール・手紙で行う企業も多くあります。最近では在宅ワークも増えて、メール・手紙でのやり取りも増えてきています。新年の始まりに会社で必ずと言って良い程行われている新年の挨拶のメール・手紙について、例文や基本的なマナーを解説します。

新年の挨拶とは?

新年の挨拶とは、1月1日から初めて会う方に「あけましておめでとうございます」「昨年はお世話になりました」と、新年を祝う言葉と昨年お世話になった事に感謝をする意味合いがあります。ビジネスシーンでは特に、上記のような内容に加えて相手の健康や繁栄を祈る言葉も入れて挨拶文を作るのがマナーとされています。

新年の挨拶で伝える内容は以下の通りです。

  • 1年の初めに述べる挨拶(送る相手によって使う挨拶が異なります)
  • 昨年中お世話になったことの感謝の気持ち
  • 相手の健康や繁栄を祈る言葉
  • 今年もよろしくお願いしますという言葉

以上の4つのポイントを挨拶メール・手紙に取り入れるよう心がけて下さい。

意外と知られていない賀詞(がし)の使い方

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新年の挨拶は「あけましておめでとうございます」という言葉で定着されていますが、実は、新年を祝うためのメールや手紙には賀詞(がし)を使って新年の挨拶を行います。年賀状やお店のPOPで良く「謹賀新年」という文字を見かける事はありませんか?その謹賀新年も賀詞の言葉の一つです。

目上の方に使う賀詞(がし)について

賀詞には1文字~4文字のものがあります。目上の方に対して使用する賀詞は4文字の賀詞を使用しなければいけません。「迎春」「賀正」は目上の方に使ってはいけない賀詞なので気を付けて下さい。

※賀詞は手紙・年賀状で使用します。メールでは冒頭に賀詞を使った挨拶を使ってしまうと違和感があるので、賀詞を文章にした言葉を入れるようにして下さい。

目上の方に使う賀詞は以下の通りです。

  • 謹賀新年=謹んで、新しい年のお祝い申し上げます
  • 謹賀新春=謹んで、年の初めをお祝い申し上げます
  • 恭賀新年=うやうやしく、新しい年をお祝い申し上げます
  • 慶賀光春=輝かしい春のお慶びを申し上げます
  • 迎春万歳=新しい年を迎える事を、お慶び申し上げます

また、4文字で表さず文章にして賀詞の言葉を送る場合は、以下のような文章を使って下さい。

  • あけましておめでとうございます
  • 新年、おめでとうございます
  • 謹んで、新春のお祝いを申し上げます
  • 謹んで、新春のお慶び申し上げます

目下の方へ使う賀詞(がし)について

目下の方へは1文字や2文字の以下のような賀詞を使用する事もできます。

  • 寿
  • 賀正
  • 迎春
  • 新春
  • 初春
  • 慶春

新年の挨拶をメール・手紙で行う際のマナーや注意点とは?

タイミングや都合や距離によって、新年の挨拶を直接行えない事は特にビジネスシーンでは多々あります。代わりにメールや手紙で新年の挨拶をするケースが多いです。メール・手紙における新年の挨拶マナーを知っておくと安心です。

期限について

新年の挨拶はいつまでに済ませるのがビジネスマナーになるのか。新年の挨拶は、年明け~1月7日の松の内と言われている日までです。できるだけこの間で新年の挨拶メールや手紙を送るようにして下さい。もし、7日を過ぎるようであれば、新年の挨拶ではなく「寒中見舞い」として挨拶をして下さい。

喪中時の挨拶について

喪中時の新年の挨拶は原則NGです。前年に身内が亡くなっている場合、正月におめでたい雰囲気を出す事自体があまりいいことではありません。もし、あなたが喪中の場合新年の挨拶には「おめでとう」という言葉は使わないようにして下さい。代わりに「新年となりましたが、今年もよろしくお願いいたします。」というような挨拶にして下さい。また、相手が喪中の場合は「昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。」というような挨拶にして下さい。

メールには必ず署名を入れる

通常のビジネスメールマナーにもありますが、新年の挨拶のメールの場合でも相手にスパムメールと勘違いされないように、文章の最後に必ず署名を入れて下さい。

「新年あけましておめでとう」はNG

よくある間違いで「新年、あけましておめでとうございます」という方がいらっしゃいます。しかし、これは二重表現になりますので、この場合は「新年、おめでとうございます」もしくは新年を入れずに「あけましておめでとうございます」というように気を付けて下さい。

年賀状には年賀状で返信する

年賀状が届いている場合は、メールで返信せずに年賀状で返信するようにして下さい。メールで返すことは失礼にあたる行為なのでNGです。

忌み言葉は使わない

何気なく使ってしまうメールの文章の中には忌み言葉と言われる言葉が含まれている事があります。通常のビジネスメールでは良いのですが、新年の挨拶には忌みは使ってはいけません。

忌みの例は以下の通りです。

  • 失う
  • 枯れる
  • 去る
  • 病む
  • 去年
  • 滅びる
  • 絶える
  • 衰える
  • 離れる
  • 終わる

新年の挨拶をメール・手紙で行う際のポイントとは?

新年の挨拶をメールや手紙で行う場合のポイントもご紹介します。

営業開始日を伝える

新年の挨拶をメールや手紙で行う場合、会社の営業開始日時を記載しておくと親切なメール・手紙になります。

簡単な抱負を入れる

新年の挨拶のメールや手紙には、新年の抱負を簡単に入れておくと好印象を与えるのでおすすめです。例えば、「今年は新しいプロジェクトに向けてさらに力を入れていれていきます。」など…。

新年の挨拶を手紙にして送る場合は年号・月日を忘れずに

新年の挨拶を手紙にして送る場合、文章の最後に年号・月日を入れる事を忘れないようにして下さい。

例えば、以下のような記載をして下さい。

  • 令和〇年元旦
  • 令和〇年一月一日
  • 20〇〇年一月

新年の挨拶をメールで行う際の例文

新年の挨拶をメールで行う場合の例文をご紹介いたします。件名には新年の挨拶だとすぐに分かるような件名を記載して下さい。

件名:新年のご挨拶

○○株式会社
○○部 ○○様

謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
昨年中は、プロジェクトを通して沢山学ばせて頂く事がありました。
本年はより一層ご期待に応えられるよう精進致しますので、今後も変わらぬご指導のほど、よろしくお願い致します。

なお、新年は1月〇日より通常営業の8:00~17:00にて営業させて頂きます。
ご用命がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

株式会社○○
○○ ○○


上記は取引先など社外へ向けたビジネスメールの例文です。同僚や部下に送る場合は、ここまでかしこまった内容でなくてもOKです。「今年も一緒に頑張っていきましょう」などの言葉を入れても良い挨拶となります。上司への新年の挨拶には、「○○課長にはいつも助けられており、感謝ばかりです。」「今後ともアドバイスをお願いします」「変わらぬご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願いします」などの言葉を入れる事をおすすめします。

新年の挨拶を手紙で行う際の例文

謹賀新年

昨年は大変お世話になりました。

新たな年になり、○○様にはこれまで以上にお力になれる様社員一同気持ちを新たにしております。
ご期待に応えるべく、今年も精進して参る所存ですので、何卒ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

なお、新年は1月〇日より通常営業の8:00~17:00にて営業させていただきます。
ご用命がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

令和〇年〇月


手紙で新年の挨拶をする場合、手紙のサイズにもよりますが、あまり長くなりすぎないように気を付けることがポイントとなります。

新年の挨拶マナーを守ってビジネスを順調に進めよう!

新年の挨拶は、送る相手に失礼の無いように必ずマナー・ルールを心得てから文章を作成・送信して下さい。送信する際には、送信する相手が間違っていないかも確認してから送って下さい。友達相手であれば気軽な挨拶でも問題ありませんが、ビジネスにおいてマナー違反をしてしまうと信頼・印象が下がってしまう可能性にも繋がるので注意して下さい。