書き方・例文

申立書の書き方についてポイントや例文をご紹介!保育園や市役所や裁判所の手続きで役立つ



申立書の書き方についてポイントや例文をご紹介!保育園や市役所や裁判所の手続きで役立つ

申立書は一般的ではないため、どのような書類なのか知らない方も多いかと思います。保育園や裁判所や市役所の申請に「申立書が必要です」と言われた際に、どんなことを書けばいいのかわからない方もいらっしゃいます。申立書の書き方をポイントや例文を踏まえて紹介します。

申立書とは?

申立書とは、字の通り「申し立てる書類」のことを言います。申立書は主に、市役所へすでに申請を行っている内容に関しての変更をお願いする際に使用したり、保育園への入園書類に必要になることがあります。

裁判所に提出する「家事裁判」や「家事調停」にも申立書が使用されています。

申立書が必要になるシーン

書き方・例文、申立書、テンプレート

申立書は主にどのようなシーンで使われるか、具体的には以下のとおりです。

児童手当の申請

児童手当は、子供を養育している親などに支給される手当です。この児童手当の申請の要件の中に「生計を一にし、監護していること」という要件があります。単身赴任などで、市役所で同居が確認できない場合、申立書で要件を満たしているということを補足する必要があることがあります。

保育園の入園申し込み

保育園の入園には「家庭で保育ができない理由」の記載が必要となります。例えば、保育園入園後に就職予定などの場合でも、その旨を記した申立書を提出する必要があるのです。(市町村によって、必要となる書類が異なりますので、必要書類に関しては必ず確認して下さい。)

扶養手続き

社会保険や健康保険の申請時に、扶養手続きが必要となる事があります。

別居中で扶養の事実が確認できないケースなどには、申立書が必要となることがあります。

登録免許税軽減のための手続き

住宅を購入した際の所有権登記に「登録免許税」が必要になるのですが、これを軽減することができる場合、「家屋証明書」が必要となります。家屋証明書は住居用の家であることを証明するために、住民票で居住していることを確認します。

何らかの事情で全所有者が転居しておらず入居ができないという場合、申立書によってその旨を伝える必要があります。

申立書の書き方とポイント

申立書には決まっている書式などは存在しませんので、以下の項目を最低限記載していれば問題ありません。

  • 申立人住所
  • 申立人氏名
  • 申立日付
  • 申立内容

しかし、提出先によっては提出先で決められている書式があったり、必要項目がある場合があるので、確認してから作るようにして下さい。

【書き方ポイント①】氏名の横に捺印

申立人の氏名を記載したら、横に捺印をして下さい。また、内容によっては申立人が別になることもありますので、よく考えて氏名を記載し、捺印を行う必要があります。(基本的には申請者が申立人となります。)

【書き方ポイント②】申立内容に書く内容

申立に書く内容は「どのようなことを申し立てるのか」について記載します。例えば、事実の申立をする場合「●●に関して違反又は疑いがあると指摘を受ましたが、●●した●●について次の通り事実を申し立てます。」と簡単に申し立ての内容を伝えた後、箇条書きで以下のように、具体的かつ簡潔に記載して下さい。

  • 指摘を受けた年月日:
  • 指摘を受けた事項:
  • 指摘を受けた内容:
  • 今後の対応策:

【書き方ポイント③】タイトル

例えば、請求書や見積書には大きく「ご請求書」「お見積書」などとタイトルが書かれていますよね。申立書の場合も同じく、ひと目みて何の書類かがわかるようにタイトルをつけるようにして下さい。例えば保育園入園の申立書の場合は「●●保育園入園申立書」なにかの変更を求めるための申立書の場合は「●●変更の申立書」とすればいいです。

もちろんシンプルに「申立書」とするのもOKですが、何の申立書かを書くほうが伝わりやすくておすすめです。

【書き方ポイント④】正確かつ簡潔に

申立内容の内容は、長文にならないよう箇条書きなども利用して簡潔に書くことが大切です。ただ、内容が薄いと申立の状況が伝わらないため、事実を正確に、ある程度の状況を説明するよう記載して下さい。

申し立ての書き方

①令和◯年◯月◯日
②●●●●
●●●●様

③住所:◯◯県◯市●●町~
氏名:●● ●● ㊞

④申立書

⑤私は~~~~の旨、申し立ていたします。
(●●の件につきまして、下記の通り相違ありません。)


1.
2.
3.

以上

  1. 申立書作成日を記載
  2. 提出先の施設名、提出先の担当者氏名を記載。担当者が分からない場合記載しなくてもOK
  3. あなたの住所と氏名を省略せずに記載して下さい。建物名までしっかりと記載
  4. タイトルを記載
  5. 何の申し立てなのかを簡単に記載

内容の例文は以下のとおりです。

児童手当申し立ての例文

私は支給要件となる児童と別居をしておりますが、監視・生計を同じくしていることについて事実であることを申し立てます。

保育園入園申し立ての例文

  • 私は現在育児休暇中であり◯月から復職する旨、相違ありません。
  • 私は現在育児のために就労しておりませんが、長男が保育園に入園した後に就職活動を行い就労するため、家庭にて保育ができない旨を申し立てます。

家屋証明書の例文

私が取得した家屋は現在前所有者が住居しており、令和◯年◯月◯日までに転居した後ただちに入居いたします。

扶養申立の書き方と例文

令和◯年◯月◯日
●●●●
●●●●様

扶養事実申立書

下記の通り扶養していることを申し立ていたします。

被扶養者  :
住所    :
氏名    :
年齢    :
続柄    :
扶養理由:

以上

扶養申立書の場合、扶養者の住所や氏名、年齢などを書く必要があるため、上記のような様式を参考に作成してみて下さい!

扶養理由の例文は以下の通りです。

  • 出産のため令和◯年◯月◯日に会社を退職したため、扶養を必要としています。
  • 65歳以上で年金収入のみであり、自身で生計を維持できないため扶養を必要としています。

保育園をはじめとする裁判所や市役所と幅広いシーンで使える申立書の書き方をマスターしよう!

申立書には申し立ての内容を記載しなければいけません。内容は明確かつ簡潔に書かなければ提出先に内容が正確に伝わらず、再提出になる可能性がある他、申し立てが通らない可能性もあるのです。申立書の受理をスムーズに進めてもらうためにもわかりやすい申立書の作成を心がけて下さい。

保育園での利用が多いかもしれませんが、その他に市役所や裁判所で必要になってくるシチュエーションもあります。書き方をある程度知っておけばいざという時に安心です。