取引先との仕事上での付き合いで必要な「タクシー」のマナーのチェック項目をまとめました。社会人は、取引先の方とタクシーに乗ったりタクシーに乗せてお見送りをする機会があります。経験が浅くて不安だという方は事前チェックしておくと当日安心です。席の上座下座を把握して支払もスムーズに進めると良いです。
タクシーのマナーは、座る順番やタクシーの車内での気配りなど気をつけるべきポイントが多くあります。取引先の担当者などお客様とタクシーに同乗する為、万が一マナー違反な行動を取ってしまうと個人としての信用だけでなく会社の信用を失う可能性がある為、十分に注意を払う必要があります。
ビジネスシーンでタクシーの利用機会がある社会人やこれから社会人になる方はマナーを事前に確認して、いざという時に対応出来るように準備して下さい。
タクシーを利用する場面
取引先の方とタクシーを利用するときは、以下のようなシチュエーションで考えられます。
- 会社間の移動
- 会食時の移動
タクシーを利用しての移動は、ただタクシーに取引先の方と一緒に乗っていれば良いというものではありません。取引先の方はお客様になる為、相手のスケジュールに合わせて移動時間や到着時間を考えて行動する必要があります。
また、取引先の方の次のスケジュールが決まっているケースがあるので状況に応じて臨機応変な対応が求められます。
タクシー乗車前に確認すべき事
取引先の方とタクシーへの乗車時、事前に確認すべき事が何点かあります。
確認すべき事は以下の通りです。
- 人数
- 荷物量
順番に解説していきます。
人数
事前にタクシーに乗る人数を確認しておくと良いです。タクシーに乗る方が、複数人いたら車両の大きさも変わる可能性があります。また、人数が多いなら複数台での送迎や大型車両の手配などが必要になります。
人数確認を把握出来ていないなら、全員送迎出来ないなどのトラブルに繋がるので注意して下さい。
荷物量
乗車される方によっては手ぶらや荷物が少ないシチュエーションもありますが、大きな荷物やたくさんの荷物を乗せなければならないシチュエーションもあります。荷物が多いなら、通常のタクシーではなく大型タクシーを手配する必要があります。大型のタクシーを路上で呼び止めるのが困難なら、スマホアプリでのタクシーの予約方法もあります。
電話や呼び止める必要がない為とても便利でスマートです。「GO」や「Uber Taxi(ウーバータクシー)」などタクシー配車アプリは複数あるので、使いやすいものを利用して下さい。地域によっては利用出来ないケースもある為、利用の際は事前に確認しておく必要があります。
送迎時のマナー
取引先の方とタクシーに乗車時、ビジネスシーンに当たる為、マナーをしっかりと守る必要があります。タクシー乗車時のマナーは以下の通りです。
- 配車
- 荷物をトランクに入れる
- 行き先を伝える
- 席の上座下座
- 停車位置に気をつける
- 料金の清算
- 忘れ物確認
一つ一つマナーを解説します。
【タクシーのマナー①】配車
タクシーのマナーはタクシーの配車から始まります。タクシーに乗るなら、取引先の方はお客様の為、タクシーの配車をやってもらうわけにはいきません。
タクシーの配車は、目下の人がやるのがマナーとなっている為率先して行うと良いです。このマナーは、上司や同僚とタクシーに乗るケースでも同様で、目下の人が配車を行います。タクシーを配車する手段は以下の3つがあります。
- 路上に出てタクシーを呼び止める
- 電話をかける
- タクシー配車アプリを使う
タクシーの配車と聞くと、一番初めに思い浮かぶのが「路上に出てタクシーを呼び止める」方法です。
【タクシーのマナー②】荷物をトランクに入れる
取引先の方とタクシーに乗るなら、荷物を預かりトランクに荷物を入れるのがマナーです。タクシーへの乗車準備が出来たら、取引先の方に荷物をトランクに入れるかを確認し、利用するならドライバーにトランクを開けてもらうように伝えて下さい。トランクを開けてもらったら、取引先の方の荷物を預かり、丁寧にトランクに入れていきます。
目的地に到着したら、料金の支払いもありますが、まずはトランクを開けてもらうようにドライバーに伝えて下さい。料金の支払いを完了させ、取引先の方の荷物をトランクから下ろす作業を進めるのが理想となります。
【タクシーのマナー③】行き先を伝える
取引先の方と乗るなら助手席に乗るのが基本の為、目的地をドライバーに伝えたり、走行中の細かい道案内などを行うのがマナーです。目的地がわかりやすく、場所を伝えるだけでドライバーが理解してくれるケースもありますが、そうでないケースであれば住所を言ってナビを設定してもらう必要があります。
【タクシーのマナー④】席の上座下座
取引先の方や上司と乗る際には座席の位置が決まっています。車での上座と下座はビジネスマナーの基本なので必ず覚えておいて下さい。
取引先の方と乗るのであれば、最も身分の高い人は運転席の真後ろ(上座)に座ってもらうのがマナーです。運転席の真後ろは一番安全と言われており、上座となっています。
取引先の方1人と2人で乗るのであれば、取引先の方に運転席の真後ろ(上座)に座ってもらいます。自分は助手席(下座)に乗るのがマナーとなり、助手席は下座となります。
取引先の方2人と乗るのであれば、運転席の真後ろに身分の高い人、助手席の真後ろにもう一方の人に座ってもらうようにして下さい。3人の送迎であれば、運転席の真後ろに身分の高い人、助手席の真後ろに次に身分の高い人、真ん中の席に一番身分の下の人に座ってもらいます。
【タクシーのマナー⑤】停車位置に気をつける
目的地近くに到着したら、停車してもらう位置にも気をつけて下さい。降りにくい場所や通行量の多い場所を避けて、安全に降りられる場所をドライバーに伝えて下さい。
特に雨や雪などのシチュエーションには注意が必要です。雨であれば、雨が当たりにくい場所や水たまりのない場所に停車してもらって下さい。雪であれば、道路傍に雪が溜まっている事があるので避けて停車してもらって下さい
【タクシーのマナー⑥】料金の清算
料金の清算は、目下の人が行うのがマナーです。その為、取引先の方や上司と乗るのであれば清算を行う必要があります。また、料金精算中は取引先の方を待たせずに先に降りてもらうようにして下さい。ですが、雨が降っていたり案内をするシチュエーションなどは車内で待ってもらう可能性もあります。
【タクシーのマナー⑦】忘れ物確認
降りる際には必ず忘れ物がないか確認して下さい。目下の人は最後に降りるので、その際に忘れ物確認を行います。
取引先との仕事上での付き合いで必要な「タクシー」のマナーを把握して席の上座下座を把握して支払もスムーズに!
取引先の方とタクシーに乗るシチュエーションでは、気をつけるべきマナーをしっかりと守り、相手への配慮を心がけて立ち回る必要があります。タクシーのマナーは席の上座下座であったり、支払方法であったり、荷物を積んだりと数多くあります。
いきなり全てを覚える事は困難な為、場数を踏みながら徐々に覚えていくと良いです。移動シーンなのでスムーズに対応が出来れば取引先への印象UPも間違い無しです。