挨拶・マナー

喪中の新年の挨拶マナーは?ビジネスメールや電話や葉書の注意点を解説!



喪中の新年の挨拶マナーは?ビジネスメールや電話や葉書の注意点を解説!

新年になるとあちこちで「あけましておめでとう」という声が聞こえてきます。喪中の場合「自分も同じように挨拶をしても良いのか」「周りから挨拶をされたらどのような返事をすれば良いのか」悩んでしまいます。喪中時の新年の挨拶のマナーについてご紹介します。また喪中時の伝え方についても紹介するので参考にしましょう。

喪中とは?

喪中とは、日本独自の文化で、亡くなった方を悼む期間と言われています。喪中の期間中は祝い事や贅沢などを避けて身を慎みます。「身を慎む」とは具体的に以下の通りです。喪中期間中に、お祭りや結婚式などの祝い事がある場合は原則控えなければいけませ。お正月・初詣・正月料理作りなどの行為も避けなければいけません。

喪中はどこまで制限される?

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喪中だからといって楽しい事すべてを絶たなければいけないというわけではありません。例えば「年越し蕎麦」は長寿を願うという意味・1年の厄を落とす意味があり、お祝い事などでは無いので問題ありません。もちろんですが、お友達と普通に遊ぶ事も問題ありません。基本的には目的が「楽しむ」「祝う」という目的でなければ参加をしても大丈夫とされています。

喪中に参加すべきではない行事

喪中に参加すべきではない行事はどのような行事なのでしょうか。楽しんだりお祝いをする事に対しての線引はむずかしく、結局何をしたらダメなのか分からない方もいらっしゃるでしょう。

喪中の方は主に以下のような行事には参加しないよう心がけましょう。

  1. 正月の祝い
  2. 年賀状
  3. 初詣
  4. 入籍・結婚式
  5. 祝いの席の出席
  6. 旅行・宴席の出席

旅行や宴席の場合、周囲の方が「心が沈んでいる遺族にとって少しでも心のケアになれば」と気遣いをして誘っていただける事もあります。その場合は、出来るだけ少人数で静かに行えるような旅行や宴席であれば参加する方向で検討しても良いかもしれません。

七五三やお宮参りなどの行事について

七五三やお宮参りの行事は時期をずらす事が不可能なお祝い事なので、参加しても問題はありません。しかし、忌明をしていない場合、神社の神主に必ず喪中について相談をしてから、今後の予定をたてるようにしましょう。

喪中の期間とは?

喪中には期間があり、決められた期間は祝い事などを出来るだけ避けて生活しなければいけません。

亡くなった方と自分との関係性によって期間も変わりますので、チェックしましょう。

  • 故人の配偶者・両親…1年ほど忌明を目安に
  • 故人の子供・兄弟 …3ヶ月~1年忌明を目安に
  • それ以外の親戚 …忌明を目安に

喪中の範囲はどこまで?

自分の両親が亡くなった場合は、喪中期間という事が分かりやすいです。

しかし、以下の親戚関係だと自分は喪中に当てはまるかどうか迷ってしまう方も少なくありません。

  • 親戚が亡くなった
  • いとこが亡くなった

一般的には、2親等までが喪中になるとされていて、3親等からは喪中としない方が多いと言われています。

しかし、3親等であっても故人との仲が深い場合、親等関わらず喪中としても良いとされています。

  • 0親等…夫・妻
  • 1親等…父母・配偶者父母・子供
  • 2親等…【自分】兄弟・姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母・孫/【配偶者】兄弟・姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母
  • 喪中の年賀状について

    年賀状には【あけましておめでとう】と新年を祝う言葉が含まれます。喪中期間中の年賀状は控えましょう。年賀状は受け取る分には特に大きな問題はありませんが、年賀状として返信をするのではなく喪中であった事を伝えるために寒中見舞い挨拶状として1月7日すぎに送るようにしましょう。その際に、「祝」「賀」などのおめでたい言葉は使用しないよう気をつけましょう。

    喪中葉書を準備する

    喪中期間の場合、年賀状を出す事が出来ない旨を伝えるために「喪中葉書と」を送ります。喪中葉書は、早すぎると相手が忘れてしまう可能性もありますので、11月中旬~12月初旬に到着するよう準備をしなければいけません。不幸は突然にやってきますので、12月中旬以降、年末ギリギリになって亡くなってしまった場合は、喪中葉書は出さずに年明けに寒中見舞いを送り喪中をお知らせするようにすると良いでしょう。

    年賀状を出した後に亡くなった場合について

    年賀状を出した後に亡くなってしまった場合、まずは郵便局へ「喪中のために取り戻し請求がしたい」という旨を問い合わせてみましょう。取り戻し請求が出来ない場合もありますが、その場合でもあまり気にする必要はなく、年明けに寒中見舞いとして葉書を送ると良いでしょう。

    ※寒中見舞いは身内の不幸をお伝えしなければいけない相手にのみでも大丈夫です。

    喪中葉書が間に合わず、年賀状が届いた場合の対応について

    喪中葉書が間に合わずに相手から年賀状が届いてしまう事もあります。まず、すでに喪中葉書を送っているのにも関わらず、年賀状が届いてしまった場合、相手が忘れていて年賀状を出してしまったという事も考えられますので、二重で寒中見舞いで伝える必要は無いでしょう。ですが、喪中葉書が間に合わず、相手から年賀状が届いた場合は1月7日以降に寒中見舞いとしてお返事をするようにしましょう。

    喪中の新年の挨拶について

    喪中を知らずに新年の挨拶を頂く場合もありますよね。その場合、喪中期間中の方が「あけましておめでとうございます」と返事をするわけにはいきません。この場合は「昨年は大変お世話になりました」や「本年もよろしくお願いいたします」など、お祝いの言葉を避けて挨拶をするようにしましょう。

    仕事関係の取引先の場合、私情は分けて対応する事が多いようです。気分的に新年の挨拶が辛い場合は、お祝いの言葉を避けて挨拶をするようにしましょう。この時、「喪中期間で…」とお話をしてしまうと相手に気を使わせてしまうので、避けるようにしましょう。

    喪中の新年の挨拶マナーを守ってビジネスメールや電話や葉書を作ろう!

    親戚が亡くなると、気持ちが沈んでいるのに様々な手続きや準備などに追われて心身ともに疲れが溜まります。最も大切なことは亡くなった親戚にこれまでの感謝の気持ちを振り返ることです。その上で、喪中におけるマナーについて対応しましょう。年末年始は喪中でなくても多忙な時期です。バタバタしていて喪中葉書を出し忘れていたとしても、新年に焦らずに寒中見舞いで対応出来るようにしておきましょう。適宜ビジネスメールや電話や葉書と柔軟に対応出来ると良いです。