書き方・例文

示談書の書き方に関してポイントや注意点を紹介!不倫および事故のトラブルや賠償に関わる資料!手書きOK?



示談書の書き方に関してポイントや注意点を紹介!不倫および事故のトラブルや賠償に関わる資料!手書きOK?

示談書の書き方に関してポイントや注意点を紹介します。不倫および事故のトラブルや賠償に関わる資料に当たる示談書は手書きでも良いのでしょうか?示談書と聞くと、弁護士がつくる難しい資料と想像する方も多いかと思いますが、実は示談書は自分で相手に対し作る事も出来ます。

弁護士費用が無く、自分で手続きしたいけれど『書き方がわからない』『どうやって示談をすべきかわからない』と悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。

示談書とは?

そもそも『示談』とは、裁判まで起こさずにトラブルを解決する為に、当事者が話し合い合意を行う事を言います。示談書は、資料に示談の趣旨を書いてそれらを約束を結んだ事をはっきりさせる為の資料の事を言います。示談書は他にも『和解書』『合意書』『契約書』etcと呼ばれる事もあります。各々呼び方によって効果が変化する事はないです。

示談書を作る目的

  • 合意内容を明確に
  • 約束内容を示談書で立証
  • 大きなトラブルを防ぐ

示談書を作る目的は主に上記の3つあります。

【目的①】合意内容を明確に

まず、1つ目の『合意内容をはっきりさせる』とはいえ、例えば『いくら慰謝料を支払うのか』『いつまでに支払うのか』『毎月いくらずつ支払うのか』etcを口頭でやりとりしてしまうと『言った・言っていない』の問題に発展する他、趣旨が曖昧になってしまいます。これを書面に記述する事によって、約束を結んだ詳細が目に見える形になるのでトラブルに発展する事を防ぐ事が出来ます。

【目的②】約束内容を示談書で立証

2つ目が『約束内容を示談書で立証する』です。もし、示談を行ったあとに約束が破られてしまった場合は裁判etcで解決をしていく事が基本となります。そこで示談書がないと『本当に示談したのか』『どんな趣旨で示談したのか』を立証する事が出来なくなってしまいます。

このように示談書は、もしもの時に備えて作られます。

【目的③】大きなトラブルを防ぐ

そして、3つ目は『大きなトラブルを防ぐ』です。上記で記述した通り『言った・言っていない』etcのトラブルを防ぐ事が出来るほか、接触禁止・口外禁止etcの合意に関しても示談書に記す事が出来るので、トラブルに関わる拡大を防止する役割もあります。

なので、示談書を作る時はトラブルが起こる事を予防する為の『約束事』も書いておく事が大きなポイントになります。

示談書は法的効果が強い資料

示談書に記されている情報は、当事者双方を『拘束』するものとなっていて、書かれている情報に関しては『厳守』する必要があります。もし、作成後当事者の考えが変わったとしても趣旨を変える事は基本的に難しいです。示談書に書いている趣旨に違反があった場合は、示談書に基づいた履行を請求出来る事になります。

示談書と公正証書の違い

示談書は契約書と同じく、特に決められている形式はないです。記述されている趣旨に関して、当事者同士で合意している事がわかれば、簡単なメモ用紙に手書きで書いても問題ないです。とはいえ、公正証書の場合『公証役場』で本人の確認をおこなった上で、決められた様式に則り公正人が作る資料に署名・捺印する事で完成します。

公正証書は強制執行の申立をする事も出来ますが、示談書には強制執行力はないです。示談書と公正証書は、双方合意をして作られる資料に代わりはないとはいえ、その趣旨や効力etcが異なりますので覚えておいて下さい。

示談書の書き方~必要な項目

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書き方に関して必要な項目をケース毎に紹介致します。

交通事故の示談書

項目 詳細
事故当事者/所有者氏名・車両登録番号 当事者を特定して、加害者氏名・車両登録番号・被害者氏名を書いて下さい。
事故発生日時 ◯年◯月◯日、午前◯時◯分頃と細かく書いて下さい。
事故発生場所 出来る限り細かく書いて下さい。
事故内容 どういった状況で事故が生じたのかを詳しく書いて下さい。
支払金額 示談金額を記して下さい。また支払条件に関しても詳しい記述が必要です。(分割の場合毎回の支払額・支払日・支払先・何年分か・支払いが滞った場合の措置etc)
示談条件 条件がある場合は、明確に書いて下さい。
署名・捺印 署名・捺印は示談成立日を書いて双方が署名・捺印をするようにして下さい。

不倫の示談書

項目 詳細
当事者の特定 当事者の特定をして下さい。
不貞(不倫)行為の事実 不倫が開始された期間を記述したり、相手から嫌がらせを受けている場合はその情報etc、慰謝料に関係・影響する事を書いて下さい。
慰謝料に関しての詳細 慰謝料の支払義務を認める情報と、金額や支払い方法を書いて下さい。
誓約事項 『今後一切不倫相手とは連絡を取らない・会わない』etcの情報を書いて下さい。
誓約事項に違反があった場合のペナルティ 誓約事項を守らなかった場合のペナルティを書いて下さい。
求償権放棄 求償権=示談書を不倫相手との間で作る場合に必要になります。本来配偶者・不倫相手が共同で行う行為なので賠償責任も二人で負う必要があります。とはいえ、どちらか1人が全額賠償をした場合、賠償者は本来支払う者が支払うべき額を共同不法行為者へ請求する事が出来るのです。
守秘義務に関して 他社へ口外したり、ネットへの書き込みetcを禁じるetc、守秘義務に関してのペナルティetcに関して書いておいて下さい。
清算条項 示談書の趣旨以外の債権債務が無い事を約します。
署名・捺印 最後に署名・捺印をして下さい。

示談書の大きさや枚数

大きさや枚数に関しての決まりはないです。一般的にいうと、大きさはA4枚数は何枚でも問題ないです。

とはいえ、枚数が複数担った場合は改ざんetcを防ぐ為にも念の為『割印』をしておく事をおすすめします。

示談書の書き方を押さえて不倫および事故のトラブルに関わる対応を最小限かつ円満におさえよう!

示談書は合意内容をはっきりさせるだけではなく、約束を結んだ趣旨を立証したり、不倫および事故に関してこれ以上の大きなトラブルを防ぐ為にも役に立ちます。また、法律上『和解契約』に分類されますので、契約書としての法的効力もあります。

なにかの約束事をする際には、後の起こり得るトラブルに関わる事も考慮して書き方に気を付けて作っておく事をおすすめします。