結婚式後の披露宴で主賓の挨拶を任されると緊張してしまいます。マナーや例文をあらかじめ押さえておけばスピーチで失敗する事もなく安心して務めるられるので事前準備をおすすめします。挨拶を任された上司の方は好印象なスピーチができると印象UPです。
披露宴の主賓を任されたら、新郎新婦へ向けた挨拶という大きな役割があります。そもそも主賓って何をすればいいの?どんな挨拶をすればいいのか分からない、披露宴のマナーを知らない…上記のような疑問を抱えている人も少なくありません。
披露宴の主賓とは
披露宴の主賓は、ゲストの代表として挨拶をする「主たる招待客」の事をいいます。職場の人であれば、取締役や部長など、職位が高い人や恩師などに依頼される事が多く、両家1名ずつ立てるのが基本です。頼まれたらぜひ、快く引き受けて下さい。
披露宴の主賓挨拶の内容
- 挨拶
- 自己紹介
- 小噺
- はなむけ
披露宴の主賓挨拶の内容は上記のとおりです。それぞれ詳しく説明していきます!
【披露宴:主賓によるスピーチにおける内容①】挨拶
挨拶は30秒程度の簡単なものにして下さい。
●●くん、●●さん、この度はご結婚おめでとう御座います。また、両家のご家族やご親族の皆様にも、心よりお喜び申し上げます
●●さん、●●さん、本日は誠におめでとう御座います。ご両家の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。
このくらいの内容で十分です!
【披露宴:主賓によるスピーチにおける内容②】自己紹介
自己紹介も、挨拶のときと同じくらいのボリュームでOKです。
ただいまご紹介に預かりました、●●くんの勤務先の上司の●●と申します。はなはだ僭越では御座いますが、一言ご挨拶させて頂きます。
ただいまご紹介に預かりました、●●大学で●●の顧問を務めております●●と申します。はなはだ僭越では御座いますが一言お祝いの言葉を述べさせて頂きます。
【披露宴:主賓によるスピーチにおける内容③】小噺
新郎もしくは新婦の人柄が分かるような小噺を話して下さい。
●●くんが●●部署に入社してはや3年。今では社内でもトップクラスの成績を誇っており、社員みんなが●●くんの事を頼りにしています。~詳細な小噺~
●●さんは大学入学後、すぐに音楽部にはいりました。
はじめて●●さんのピアノ演奏を聞いた時、●●にとっても驚きました。~詳細な小噺~
新郎や新婦の才能や、成績などについて話せると非常にいいです。
●●くんは、成績はいつも悪いけど、営業に取り組む姿は非常に真面目です。
この文章だと「成績は悪いけど」の部分が、余計な一言になってしまっています。小噺を話す際には、こういった細かい部分にも気をつけるようにして下さい。
【披露宴:主賓によるスピーチにおける内容④】はなむけ
最後にはなむけの言葉で、挨拶を締めるようにして下さい。
これから仕事や家族の両立で、悩む事もあるかもしれません。とはいえ何事も前向きに取り組む●●ならきっと大丈夫です。
私達も精一杯サポートさせて頂きます。
長くなりましたが、お二人の輝かしい未来をお祈りいたしまして、お祝いの挨拶とさせて頂きます。
●●くん、●●さん、末永くお幸せに
これから●●さんと二人で、笑顔あふれる温かい家庭を築いていって下さい。お二人とご両家の末永い幸せを、心からお祈り申し上げます。
本日は誠におめでとう御座います。
披露宴主賓の挨拶の注意点・マナー
披露宴主賓の挨拶の際に注意しなければいけない事、知っておくべき基本的なマナーについて解説していきます。
【披露宴:主賓によるスピーチにおけるマナー①】不躾なトークは控える
たとえば「●●くんは始め、仕事が出来ないダメ社員でした」「ありえない失敗をしたときは、親の顔を見てみたいとまで思った」などと、面白おかしく喋ったつもりでも、周りは冗談と捉えていない可能性もあります。披露宴の挨拶では、話を面白くする為の毒舌トークは避けて下さい。
【披露宴:主賓によるスピーチにおけるマナー②】失敗談や短所については触れない
もし新郎・新婦に失敗談や短所があったとしても、披露宴でこの内容を喋るのはNGです。とくに褒めるところがなくて困ったときには、言い換えをするのがおすすめです。
たとえば「控えめで営業にはちょっと向いていない●●くん」という言葉を言い換えすると「●●くんは思慮深く控えめな性格で、とっても信頼が厚いです」このような長所を紹介するような言葉になるのです。
【披露宴:主賓によるスピーチにおけるマナー③】自分・会社自慢をしないように
職場の後輩が結婚するなら、どうしても職場での話が中心的になってしまいます。とはいえ新郎新婦を祝う場です。会社や自分の自慢話にはならないよう、気をつけて下さい。
【披露宴:主賓によるスピーチにおけるマナー④】披露宴ではタブー「忌み言葉」
おめでたい席では忌み言葉には気をつけなければいけません。披露宴で使いがちな忌み言葉は以下のとおりです。
- 重ね重ね
- たびたび
- 重々
- つぎつぎ
- しばしば
- くれぐれも
- 繰り返し
- 再び
- 戻る
- 苦しい
- 悲しい
- 忘れる
- 別れる
- 離れる
- 終わる
- 切れる
- 壊れる
- 捨てる
- 消える
- なくす
- 流れる
上記の他にも忌み言葉はたくさんあります。不安な方はネットで「忌み言葉チェック」と調べると、文章の中に忌み言葉があるかどうかチェックしてくれるサイトがあるのでぜひ試してみて下さい!
【例文】披露宴主賓の挨拶
披露宴主賓の挨拶例文を紹介します。
●●さん、●●さん、本日は誠におめでとう御座います。
ご両家の皆様にも、心よりお喜び申し上げます。
ただいまご紹介に預かりました、●●くんの勤務先の上司の●●と申します。はなはだ僭越では御座いますが、一言ご挨拶させて頂きます。
●●さんが弊社へ入社したのは丁度◯年前です。
それまで●●メーカーの営業をしていたという事で、社内は期待で溢れていました。
彼は●●が好きという事で…
仕事においては期待以上の成績を…
など、小噺を話して下さい。
このように●●さんは、仕事もプライベートも一生懸命にこなす人間で、結婚する気はあるのだろうか…と心配していた時期もありましたが、こんなにも素敵な方と出会い結婚するとは、心配用だったようですね。
●●さん(新婦)、●●さん(新郎)の仕事は非常に難しくてハードです。ときにはドッと疲れた様子で帰ってきたり、帰りが遅くなる事もあり、寂しい思いをする事もあるかもしれませんが、どうそこれからもその素敵な笑顔で支えて上げてもらえたらと思っています。
長くなりましたが、お二人の末永い幸せを記念いたしまして、私のお祝いの言葉とさせて頂きます。
有難う御座いました。
結婚式後の披露宴の主賓挨拶で心温まるスピーチを心がけよう!
披露宴主賓の挨拶について例文を紹介しました。挨拶や自己紹介は手短にして、小噺の部分をメインに新郎・新婦の人柄が分かるような話が出来るように心がけて下さい。人生の先輩として、素敵なスピーチに仕上げられると最高の披露宴になります。
結婚式も披露宴も、人生でそんなに頻繁には経験し得ない貴重な一大イベントです。主役にそっと花を添える気持ちでささやかにお祝いの気持ちを伝えて幸せの宴を楽しむ姿勢がベストです。