書き方・例文

出来高請求書とは?書き方や注意点やテンプレートについて解説!建設業で欠かせない



出来高請求書とは?書き方や注意点やテンプレートについて解説!建設業で欠かせない

建設業etcの業界では請求書を出来高請求書にして提出する慣習が存在しています。1ヶ月で全てが完了する工事ばかりではないからです。出来高請求書を記述する側は相手から求められたり、自発的に提出する事になります。一度も記述した事がない方も多いでしょう。書き方、テンプレートetcについて解説します。

出来高請求書とは

請求書のひとつです。建設業に限らず、多くの業種で予算が決められている場合が多いです。建設業においては、工事にどの資材をどれぐらい使うかも既に決まっている場合が多いです。一般的な請求書と出来高請求書の違いは、出来上がった部分だけを請求するという点です。つまり、作業を終えた分を請求するのが出来高請求書です。

このような支払いは出来高払いと言われており、建設業etcでは慣習的に行なわれている支払方法です。しかし、出来高請求書はその中身に虚偽etcがあるとトラブルに発展したりする等、色々な面倒が起こってしまうリスクもあるので記述する際は要注意です。意味や性質をしっかりと納得しておく事が重要であり取扱いにも注意が欠かせません。

出来高払いとは

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出来高請求書を記述する上で、出来高払いについて把握しておく必要があります。出来高払いとは建設工事を請け負っている業者が一定期間の仕上がり状況を鑑みて請求する工事賃金です。

出来高とは

出来高とは工事期の目的別にて完成している部分に相応している代金、つまり請負代金です。基本的には、出来高請求書を記述するのはこの出来高分に対してであり、出来高検査を経てから金額換算したものが出来高となります。

法的な効力はあるのか?

建設工事の業界では、請求書自体が様々なシチュエーションで提出されています。前払い金etcがあったり、最終的に請求されたなりetc、プロジェクトによって支払方法は多岐に渡ります。その中で注意したいのが、出来高請求書は効力を持っているのか否かというポイントです。

出来高部分に対する支払自体は建設業法第24条にて認められています。その為、出来高請求書も法的な効力があると考えても良いでしょう。

さらに、民法の場合は仕事の完成に支払われる竣工払いとなっているのですが、建設工事は途中の段階でも出来高払いが認められています。中間払いetcとも呼ばれますが、これは出来高払いなので出来高請求書を記述する事が求められていると考えましょう。

出来高請求書の請求の流れにおける一例

出来高請求書を提出してほしい場合、どのような流れになるのか一例を見てみましょう。今は紙でのやり取りだけではなく、データでやり取りする場合も少なく無いです。今回は、データでのやり取りについて考えていきます。

①出来高明細を入力

取引先会社は出来高明細を入力します。

②建設業者に承認依頼

出来高請求書の承認依頼を建設業者側に頼みます。この時、建設業者側が修正etcを発見した場合はまた取引先に修正してもらう事になります。

③建設業者の承認

そして、建設業者側として差引金額があったら入力をし、出来高請求書を承認します。また、取引先が差引確認をした際に修正があったら建設業者に修正をかけるというやり取りがあります。

④出来高請求書の記述

取引先が差引承認を行なったら請求書を記述し、建設業者が確定処理を行なう。

施工内容や建設業者によって若干異なる場合も!

上記のような出来高請求書の請求の流れの例は1つの例であって、取引する会社によってそれぞれ流れは変わってきます。全てウェブ上で管理される場合もありますし、全ての工事の何割まで終わっているかを判断して全ての工事の予算から作業が終わっている分を請求するやり方だったりと様々です。新規で取引する際に契約を結ぶ際にこのような出来高請求書の流れetcは確認した方が良いでしょう。取引先、建設業者先etcに予め確認しながら作り方を知っておくと安心です。

出来高請求書の書き方や項目

出来高請求書を記述してほしいと頼まれた際、一度も記述した事がない方の場合は書き方が分からず困難でしょう。さらに、法的な効力も多少ある影響力のある文書です。取引先と建設業者側との支払いに関する問題etcのトラブルに発展してしまう危険性も孕んでいます。その為、正しい書き方と項目で記述する事が求められます。

出来高請求書にはある程度、基本的な様式が存在しているのでそちらに合わせて記述してみましょう。書き方や項目etcについて考えていきます。

多くのテンプレートに目を通して書き方を学ぶ方法もあり!

書き方がわからないという方は、インターネット上で検索してみるのも良いです。当サイトだけではなく、関連する様々な出来高請求書について記述されているサイトをチェックしてみると知識がより定着します。

1つのサイトだけでは、出来高請求書の書き方について1つの例しか学ぶ事が出来ません。複数のサイトを見る事で書き方について知識が定着しますし、自分に必要な書き方と近い例が見つかる可能性が高いです。複数のサイトを見る事で書き方への知識が定着しますし、どのような事が重要なのかがわかってくるようになります。また、情報の取捨選択が可能なので、自分が記述したい完成度の高い資料が記述出来るようになります。

出来高請求書の項目は?

ある程度決まった項目を記述する事が大切です。

表題

表題を記述します。出来高請求書という名目でも良いですし、請求書としても良いでしょう。出来高査定簿etcでも問題無いです。

提出先や差出人の情報

そして、提出先の会社名や契約金額、さらに差出人の名前や会社や押印欄を記述しておきたいところです。

工事の概要

工事の概要を以下の通り記述しましょう。

  • 発注日
  • 発注No
  • 工事番号
  • 建設業者の担当や検印欄

検印欄

検印を出来る欄、記述者の欄etcも記述して下さい。

明細

出来高請求書を記述する際、これだけでも効果はありますが明細がないとどれにどれだけ料金がかかっているの分からないので問題視されてしまいます。最初に、明細を加える場合は内訳明細という欄をつくり、契約明細によるetcと記述します。

別途、内訳明細表etcを添付しておくと簡略化出来るので安心です。以下を記述出来る欄を作りましょう。

  • 名称
  • 数量
  • 単位
  • 単価
  • 契約金額
  • 消費税
  • 合計

名称が多くなる事が考えられるので、項目欄はある程度の量記述しておくと安心して記述する事が出来るでしょう。

下部には、以下も記述しておきましょう。

  • 支払条件
  • 振込先
  • 名義人

出来高金額

請求金額を記述する欄には「下記の通り請求いたします」というようなネーミングを使い、どのような工事なのか「○○新築工事」etcの文言を記述して記述しておきましょう。多少複雑ですが、周囲の人たちに聞きながら記述するようにして下さい。

前月までと当月迄について、それぞれ以下の項目を準備すると丁寧で分かりやすいです。

  • 出来高金額
  • 出来高査定額
  • 当月請求金額
  • 差引残高

出来高請求書の項目は適宜変更が必要!

このように項目として例を挙げましたが、これが絶対に正解という訳では無いです。双方の事情や相手によって項目が変わってきます。出来高請求書の支払う割合etc規定も異なってくるかもしれません。共通の記述が欠かせない項目はあるものの、ケースバイケースで記述する項目は変化します。

どのような建設業のやりとりでも柔軟に出来高請求書が記述出来る様に、複数の項目について記述しているサイトを閲覧すると良いです。様々な項目について書かれているサイトを見る事で知識が定着します。それによって、どのような意味合いで項目が記述されているかが身に付きます。そうすると、自分が必要な出来高請求書を記述する際に何を記述すべきなのか書き方に迷わずスムーズに文書記述が実現するでしょう。

どうしても分からなくて詳しい先輩社員etcに記述を依頼する際や質問する際にもあらかじめ知識があれば、先輩社員と話の行き違いになったりせずにスムーズに記述してもらえたり、自分で記述出来るようになります。自分で項目について納得する事は大切な取り組みです。

出来高請求書が使われている会社は、下請けの会社が多かったりするので、すでに取引がある会社との出来高請求書は、いつも通りで良いかもしれませんが、工事が違えば例文も変わってくる可能性もありますし、例文をパターンで記憶するよりも意味合いを納得しておく事が重要になります。例文の意味合いを納得して覚えておけば仕様が変わっても柔軟に対応する事が出来ます。最初はパターンで覚えておくのも良いですが、意味合いを納得する事を心がけましょう。

出来高請求書のテンプレート

複雑な面があったり明細を記述しなけれならないetc、手軽に記述出来る請求書では無いです。その為、初めて記述する方は書き方に困惑してしまい、間違ったり文書記述が遅くなる可能性が出てきます。そのような際、テンプレートを利用すると便利です。下部にリンクがあります。

インターネット上にはテンプレートが数多く存在しており、ワードやエクセルetcでDLする事が出来ます。その多くが、無料登録をするだけで利用する事が出来るので便利です。エクセルで作る事で時間をかけずに手軽に記述出来る上、アレンジをする事で自社の形に合わせて利用する事が可能です。悩んでいる方は、ぜひテンプレートを利用しながら記述して下さい。

上記のようにテンプレートを利用する事は効率的ですが、全く初めて出来高請求書を記述する場合は、注意しなければいけません。1つの無料テンプレートを使って記述する事は、リスクでしかないです。とりあえず、いくつかDLするようにしましょう。いくつかのサイトからテンプレートをDLする事で見比べる事が出来ます。

テンプレートが全く同じという事は無いです。それぞれに記述されている文言や項目が変わってきます。見やすいレイアウトや見ずらいレイアウトのテンプレートもあるでしょう。

それぞれのテンプレートを良く見て自分が記述しなければならない出来高請求書に対して、良い項目が選択出来ますし、レイアウトに関しても中身はダメでもレイアウトが綺麗で見やすいテンプレートも存在しています。そのみやすいレイアウトを使って全てのテンプレートの良いとこどりが出来て完成度の高い文書を記述する事が出来ます。これがテンプレートを使って記述するメリットです。

ポイント①共通項目を見つける

最初に、全てのテンプレートに記述している項目を確認して共通する部分を探しましょう。そうする事で必ず記述しなければいけない項目が見えてきます。

ポイント②独自の項目を見つける

次は、それぞれのテンプレートにおける独自の項目を見つけましょう。自分が作りたい資料に必要かどうかを考えながらチェックします。

ポイント③項目の意味を調べる

ひととおり項目の確認が終わったら、各項目が指し示す意味合いも調べましょう。その項目について納得する事で、自分が記述しなければいけない項目がわかるようになります。

出来高請求書の無料テンプレートをダウンロード

シンプルで使いやすい出来高請求書をご用意しております。テンプレートのデザインは続々と追加中です。用途に合えばご利用ください。出来高請求書の無料テンプレートをダウンロードから利用する事が出来ます。エクセルやワードなどは項目編集も可能です。PDFは手書きにも対応しておりますのでお好きにご利用ください。

通常の請求書を条件が合った状態に修正する事でも出来高請求書とし利用可能です。通常の請求祖のテンプレートはコチラからダウンロード可能です。色々な種類の請求書をご用意しておりますので、用途に合う書式やフォーマットがございましたらご利用ください。

出来高請求書は正確さが重要!

正確さが徹底的に求められます。その為、テンプレートetcを利用するのが便利です。確さに重視した書き方を心掛けてみてはいかがでしょうか。