書き方・例文

ボランティア契約書について書式やポイントを紹介!福祉活動で無償だからこそトラブルの温床!事前準備は絶対必要



ボランティア契約書について書式やポイントを紹介!福祉活動で無償だからこそトラブルの温床!事前準備は絶対必要

ボランティア契約書の書式やポイントについてご紹介します。福祉活動で無償だからこそトラブルの温床なので、事前準備は絶対必要です。ボランティアは基本的に自由参加で、契約書の作成やサインは必要ありません。

しかし、ボランティアの内容によっては「ボランティア契約書」が必要になる事もあります。稀なケースなので、ボランティア契約書の存在を知らず、書き方がわからないという方も多くいらっしゃるかと思います。

ボランティア契約書とは?

ボランティア契約書とは、名前の通りボランティアに参加する際に交わす契約書の事を言います。基本的にほとんどのボランティアは自由参加の為契約書などの書類にサインは必要ありません。ですが、場合によっては契約書にサインが必要なケースもあるのです。

例えば、交通費についてや食費について、無償・有償どちらなのかを予め双方に正しく認識させておきたい場合などです。「交通費くらい出してよ!」などというトラブルを避ける為に、契約書にしっかりと記載してサインをしてもらうようにしているところもあります。

また、ボランティアには基本的には対価などは発生しません。しかしボランティア=対価を払ってはいけないという事ではない為、作業量に伴い対価を支払うとしているところがあります。そういった場合、対価の金額や条件などをボランティア契約書に記載してサインしてもらう事もあります。

ボランティア活動は主に4種類

書き方・例文、ボランティア契約書、テンプレート

ボランティア活動には大きく分けると4種類があります。それぞれ解説していきますね。

ボランティア活動【支援型】

ボランティアといえばこの【支援型】をイメージする方が多いのではないでしょうか。ボランティア活動の支援型は、主に災害などで困っている人を助ける為のボランティアの事を言います。高齢者の介護ボランティアも支援型の一つに入ります。

ボランティア活動【交流型】

ボランティア=救助・支援などと想像する方が多いかと思いますが、それだけではありません。ボランティアする同士で交流し、活動するような楽しめるボランティア活動もあり、そういったボランティア活動を【交流型】といいます。例えば、観光に来た外国人に道案内をしたり障害を持っている方に朗読をしたり手話で伝えるなどのボランティアもあります。

ボランティア活動【サービス型】

例えば、高齢者の中には買い物や家事をする事が大変だという方もいらっしゃいますよね。そういった方の為に買い物代行などをするボランティアを【サービス型】と言います。この他にも電話相談を受け付けるボランティアもあります。

ボランティア活動【環境保護型】

自然を守る為のボランティアや地元での活動をするボランティアを【環境保護型】と言います。国内はもちろん海外での活動を目指せる「海外ボランティア」にも参加する事が出来ます。

ボランティア契約書の書式

①令和◯年◯月◯日
②〇〇におけるボランティア契約書

③____(以下【甲】という)____(以下【乙】という)は以下の条件に基づき、ボランティア活動の契約を締結する。


第一条 甲は〇〇のボランティアスタッフとして乙と共に行動を行うものとする。

第二条 甲の活動内容は乙が指示するものとする。

第三条 本契約期間は◯年◯月◯日~◯年◯月◯日として、延長する場合はその都度契約を更新するものとする

以上を合意する為、本契約書を2通作成し、甲乙の両当事者が記名・捺印の上各々1通を補完する。

令和◯年◯月◯日
【甲】
所在地
会社名
代表者      ㊞

【乙】
住所
氏名       ㊞

  1. まずはボランティア契約書の作成日を記入。
  2. タイトルを簡潔に付けて下さい。わかりやすいタイトルにするのがポイント。
  3. 甲乙で名前をフルネームで書けるようにして、作成しましょう。文章の始まりに「平素は〇〇のボランティア活動にご理解とご協力を頂きましてありがとうございます」などの簡単な挨拶文を入れるのもいいですよ。
  4. ボランティアの活動内容や、参加の条件などボランティア活動についての取り決めを「第◯条」と箇条書きにして記載。
  5. 最後に、甲乙の署名欄を作成します。押印が出来るように名前の後ろに押印欄を作る。

内容があまりにもガチガチだと、ボランティアに参加する人を不安にさせてしまったりモチベーションを下げてしまう恐れもあります。内容はわかりやすく簡潔に、しかし伝えなければいけない事はしっかりと伝えられる内容にするよう心がけて下さい。

ボランティア活動に参加する前の注意点

ボランティア活動に参加する前に以下のような注意点をチェックしておきましょう。

ルールはしっかりと守る

ボランティア活動は一人でおこなうわけではなく、多くの方々が関係しています。ルールを守りながら協力をしなければ、大きなトラブルに発展する恐れもあります。人を助ける為にボランティアに参加しているのに、周りに迷惑をかけてしまうのは非常に残念です。

ルールはしっかりと守るようにしましょう。ボランティア活動によっては、ボランティア契約書がある事もあるので契約書がある場合はしっかりと読んでおきましょう。

保険に加入しておく

ボランティア活動中に事故に巻き込まれる可能性も少なからずあります。とくに被災地などでのボランティア活動は危険を伴います。何かあったときの為に「ボランティア保険」に加入しておく事をおすすめします。

ボランティア活動に関係している保険の多くは低額で加入する事が出来ます。保険は市区町村の社会福祉協議会で加入する事が出来るのでチェックしておきましょう。

ボランティア契約書の事前準備は絶対必要!福祉活動で無償だからこそトラブルの温床!

ボランティア契約書を用意している団体は稀ですが、ボランティア内容によっては契約書を作成して双方で保管する必要がある事もあります。ボランティア契約書を作成するのであれば、曖昧な書き方ではなく詳細をしっかり記入するようにしてしっかりと相手に伝わるようにわかりやすく書く事がポイントです。

ボランティア契約書の事前準備は絶対必要なのです。福祉活動で無償だからこそトラブルの温床になる可能性もゼロとは断言できません。契約書の作成後は第三者に一度読んでもらって、わかりやすいか・わかりにくいかのアドバイスを貰うのもいいです。