学生時代にレポートを提出した記憶のある方は多いです。とはいえ、社会人になった後でもセミナーや研修を通じてビジネスとしてのレポートの作成および提出が求められるシチュエーションは少なくありません。とはいえ、学生の頃とは違い社会人におけるレポートとはどのように作成すればよいのか。社会人における見やすい課題レポートの書き方を例文を交えて解説します。
ビジネスにおける社会人レポートのコツ
社会人がレポートを提出する場合、それは上司ほか不特定多数の社員に閲覧される事になります。その為、自分よがりで自分が評価されたいという意識が見えるレポートの作成は求められていません。基本的に社内向けの社会人レポートは「社内への報告」が基本です。
社会人は報告・連絡・相談が基本
社会人で提出が求められる課題レポートは以下のような種類があります。
- 研修レポート
- 実習レポート
- 調査レポート
これらは個人の社員がセミナーや研修にて体験した事を、社内に報告する事を目的に作成されます。「どこで何がおこなわれ、参加した結果、何を学びとれたか」を上司社内の人間に報告する事が社会人のレポートです。大学生の頃のようなものとは違い、あくまで報告が社会人のレポートとの違いと覚えておいて下さい。
社会人の見やすいレポートの書き方の流れ
社会人が見やすいレポートの書き方をマスターする為に押さえておきたいポイントは構成です。回りくどい内容ではなく、端的に見やすい文章で構成されている事が大切です。社会人におけるレポートの書き方の流れを説明していきます。
- 結論から
- 参加したセミナーの内容
- それを受けて感じた事
結論から
社会人のレポートの作成手順として、まず結論から書き出すと読み手によい印象を与える事が出来ます。レポートはあくまで推理でも感想文でも、特別なサプライズをもたらす事が目的のものではありません。
例えば、Aというマナーセミナーに参加された際、冒頭は「Aに自社代表で参加した。今まで知っていた常識では通用しない、正しいマナーを学ぶ事が出来有意義な時間だった」、先に“良い時間だった”事を伝えてから内容に入ると、読み手が疲れずに最後まで文章を読み続ける事が出来ます。
参加したセミナーの内容
次に書くのは参加したセミナーや研修や実習や何らかの会議についてです。ここは客観的かつ具体的に記載する事が大切ですが、まわりくどく深く追求する必要はありません。
例えば顧客を増やす為のセミナーであえば、「セミナーは4部で構成されていた。1部は〇〇で、具体的に〇〇についてを学べた。2部では〇〇…」といった形で客観的に行われた内容を箇条書き程度でまとめていきます。
有意義な時間だった…というだけでは、何が行われたかわからず社会人のレポートとしては評価されません。まず、その参加したセミナーや研修といった会合の全体像が読み手に理解出来る書き方で作成していきます。
それを受けて感じた事
最後に社会人のレポートで作るのは、それを受けてからの私見です。
社会人としてのレポートであれば、以下のような“今後について”記載されている事が重要になります。
- 感じた事
- 今後の自分の社会人生活に活用出来る事
- 自社の為になにか取り入れる事が出来るか
基本的に社会人のレポートは特別な指示がない限り、“ポジティブな内容”で書かれている必要があります。
社会人のレポート例文
社会人の基本的なレポートの例文を説明していきます。もちろん、業種や部署、立場によって内容は変わってきますので適宜アレンジして活用してみて下さい。
○月○日、〇〇主催の「社会人が知るべきビジネスマナー研修」に参加しました。研修内では普段気にしていない箇所のビジネスマナーを知る事が出来、今後の営業活動に活用出来る大変有意義なものでした。
セミナーは、4部構成となっておりそれぞれ専門講師が登場しました。1部は〇〇で〇〇。2部は〇〇で〇〇。とくに3部は自社業種に大変近い内容であり、自分はもちろんチーム全体に広めるべき内容でした。
今研修内容でとくに自社で活用出来る部分を資料にまとめ、後日チーム内で共有し、いち早く現場に取り入れたいと考えています。
見やすいレポートの書き方を身に付けてセミナーや研修のフィードバックを!
社会人に課される課題レポートは高いクオリティが大切ですが、基本的な構成は一緒であり、一番大事なのは見やすいかどうかです。構成を間違わずに、伝えるべき事をしっかりと伝えられる事が重要です。繰り返しレポートを書いていくうちに、さらに上のレベルの内容を作る事が出来ます。
そしてセミナーや研修での収穫を個人のもので留めておくのではなく部署やチームにて周知する事によってよりよい改善にも繋がるきっかけになります。