賃貸のお部屋を借りている方であれば、そのお部屋を出ていく際には「退去届」の提出が必要になる事があります。何かしらの理由で退去するタイミングが来ます。本来家主さんや管理会社が準備をしているのですが、無くしてしまったりそもそも退去届を必要としていないシチュエーションもあります。退去届の書き方や例文や他に必要なものに関わる解説します。
退去届とは
賃貸で住んでいる家を解約するために必要なもので、家主さんor管理会社へ提出する書面の事を言います。
退去届の必要性
後に色々な揉め事に巻き込まれないためにも退去届に記録を残すためにも必要なものです。ですが、退去届の作成・提出は法律的に義務付けられている訳ではないです。届の提出なしで退去する事は原則可能ですが、家主さんや管理会社が提出を求めているのであれば、提出して下さい。
退去届の提出はいつまで?
いつまでに提出するかは基本的に退去日の1ヶ月前までですが、家主さんや管理会社によっては提出がいつまでかのタイミングは異なります。基本的には契約書に書いてありますので、契約書をチェックするようにして下さい。契約書が見当たらないなら、家主さんor管理会社へ問い合わせてみて下さい。
退去届の提出方法
提出方法は、家主さんや管理会社が指定している方法で提出して下さい。近年ではネットで届の手続きをする事ができる会社もあります。このシチュエーションでは、退去手続きをした際の証明書etcを確実に保存しておくようにして下さい。また、郵送であれば「追跡サービス」を付けて郵送する事を推奨します。
退去届を出す際の注意ポイント
下記のようなポイントに注意して下さい。
退去届を出す前に違約金に関わるのチェックを
解約の際に必ず違約金がかかる訳ではないです。しかし、契約内容によっては「あまりにも早い解約」のシチュエーションは違約金が発生する可能性もあります。
駐車場の解約手続きも忘れずに
お部屋の賃貸に加えて駐車場を借りているなら、駐車場の解約手続きも忘れずに行って下さい。同じ敷地内の駐車場を借りているなら、お部屋の退去届を出したと同時に解約されるシチュエーションが多いのですが、別で借りているなら別途手続きが必要です。
退去届の書面の受け取り方法
書面の受け取り方法に関わるは下記のとおりです。
契約書面の中に入っている
基本的には契約時の契約書の中に一緒に入っています。契約時に貰う書面なので、無くしているという事も珍しくはないです。引っ越しが決まった際に早めにチェックしておいて下さい。
見つからないなら家主さんに連絡する
万が一退去届がどこにも見当たらないなら家主さんまたは管理会社へ問い合わせてみて下さい。管理会社によっては、公式HPで印刷できる事もありますので、そちらもチェックしてみて下さい。
退去届が必要ないシチュエーション
もし、家主さんや管理会社に届が必要無いと言われたシチュエーションでも、各々退去する旨を伝えなければいけません。このシチュエーションでは、家主さんや管理会社に指示を貰うためにもまずは電話で問い合わせてみて下さい。管理会社によっては公式HPから解約申し込みができる事もありますので、チェックしてみて下さい。
退去届の提出は遅れないように
届の提出が遅れると、住んでいない期間中の家賃の支払いも求められる可能性があります。提出が遅れる事に寄って、解約日もずれてしまう事が理由です。
退去届の書き方
届を渡されているなら、それに従い記述していきます。基本的には下記のような項目を記述する必要があります。
- 不動産情報(住所・建物名)
- 契約者情報(氏名・生年月日・電話番号etc)
- 提出日(通知書を提出する日付)
- 解約日(解約する予定日)
- 解約理由(結婚・転勤・不動産への不満etc…。)
- 転居先(住所・電話番号etc)
- 返金があるシチュエーションの振込口座
テンプレートがないシチュエーションや、届を自分で作る必要があるシチュエーションに使用して下さいね。
退去届の例文
① 令和◯年◯月◯日
② 退去届
③ 株式会社〇〇〇〇
〇〇 〇〇様
④ 〇〇 〇〇
⑤ 私〇〇〇〇は、貴社(貴殿)より下記不動産を賃借しておりますが、この度都合により下記退去日をもって本不動産の解約を申し入れます。
記
⑥
不動産名称 :〇〇〇〇
不動産所在地:〇県〇市~
解約日 :令和◯年◯月◯日
退去後住所:
⑦
【敷金返還先口座】
金融機関・支店:
口座識別番号 :普通〇〇〇〇
口座名義 :
以上
①日付
ここに書く日付は、書面作成日or書面郵送日を記入するようにして下さい。
②表題
何の書面かがわかるように表題を付けて下さい。「退去届」でOKです。
③宛名
家主さんであれば家主さんの名前、会社宛であれば会社名と担当者名を記述して下さい。
④氏名
自分の名前をフルネームで記述して下さい。
⑤本題
本題には解約理由に関わる「都合により」としておりますが、別記にて「解約理由」の項目を入れて解約理由を記述するのもいいです。
⑥別記
別記にて、各々の情報を記述するようにして下さい。特に退去後の連絡先は、何かあったときに確実に連絡がつくように記述漏れのないようにして下さい。
⑦返還先口座
敷金の返還があるかもしれません。返還先の口座番号はミスの無いよう確実に記述して下さい。
退去届の書き方を押さえて必要なものも揃えて余裕を持ったスケジュールで提出しよう!
届の提出は強制ではないものの、提出をしていない事で揉め事が発生する可能性もありますので、面倒かもしれませんが提出しておく事を推奨します。引っ越しにはたくさんの手続きが必要なものとなり、入居よりも退去のほうが手間や費用がかかります。
少しでもスムーズに手続きができるように、書き方や必要なものを覚えておいて下さい。