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体言止めとは?適切な書き方や気を付けるポイントや例文を紹介!メールで無礼のない文章作りをしよう!ビジネスマン必見!



体言止めとは?適切な書き方や気を付けるポイントや例文を紹介!メールで無礼のない文章作りをしよう!ビジネスマン必見!

体言止めは文章をより分かりやすくする為に使われる方法です。適切な書き方や気を付けるポイントや例文を紹介します。メールで無礼のない文章作りをして下さい。ビジネスマン必見です。

正しく活用する事で、読みやすい文章を作る事が出来ます。文章をうまく作る事が出来ない、上手な文章を書くにはどうすればいいの?リズム感がある読みやすい文章を作りたい、上記のようなお悩みがある方は、体言止めを意識してみて下さい。

体言止めとは?

「名詞」「代名詞」などの体言で語尾を止める方法の事を言います。昔では短歌や俳句で用いられていましたが、現代では日記や小説、エッセイなどの文章でよく用いられている方法で、実は中学2年生の国語の授業で習います。

体言止めと倒置法の違い

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体言止めに似ているのが倒置法です。体言止めは必ず「名詞」や「代名詞」で終わるのに対して倒置法の多くは助詞(〜は。〜を。)で終わります。

例文
  • 通常:僕は友達と山へ遊びに行った
  • 倒置法:友達と山へ遊びに行った。僕は。
  • 体言止め:友達と山へ遊びに行った僕。

それぞれ、どの表現が最適かを考えて選ぶといいですよ。

体言止めを活用する事の効力

体言止めを活用する事によって発揮出来る効力は下記の通りです。

文章が簡潔で読みやすくなる

体言止めを活用する事で、文章が短くなり簡潔で読みやすくなります。

例文)体言止めを活用していない文章

僕は先日韓国に行き、生まれて初めてカンジャンケジャンを食べて、とても美味しい味に感動しました。

例文)体言止めを用いた文章

僕は先日韓国に行きました。

そこで、生まれて初めて食べたのがカンジャンケジャン。とても美味しい味に感動しました。

上記のように体言止めを活用すると3つの短い文章で抑揚のある分かりやすい文章にする事が出来ます。

人によっては文字数が多くて長すぎるとパッと見て判断した瞬間に読む気が失せてしまう可能性も無きにしも非ずです。体言止めを使えば少しでも文字数を減らせるので読者離脱の予防にも!

リズム感のある文章に出来る

体言止めを活用する事によってリズム感のある文章に仕上げる事が出来ます。

例文)体言止めを活用していない文章

昨日新しくオープンしたファミレスに行きました。そこでは、お店おすすめのグラタンを頼みました。おすすめなだけあってとても美味しくて、あっという間に食べてしまいました。

上記の文章は語尾は全て「〜した」になっていて、違和感が存在します。そこで体言止めを用いた文章にすると下記のように変化します。

例文)体言止めを用いた文章

昨日、新しくオープンしたファミレスに行きました。そこで食べたのは、お店おすすめのグラタン。おすすめされただけあってとても美味しい!あっという間に完食してしまいました。

上記のようにリズムよく読む事が出来ます。ラップで韻を踏むと歌がまるで楽器の演奏のように聞こえてアートな気分を味わえるのに似ているかもしれません。読書もテンポが良くて感動するシーンが多ければどんどん先を読み進めたいという思いが芽生えます。

読み進めたくなる文章になる

体言止めは読んでいる人の注目を惹きつけて、どんどん読み進めたくなるような文章にする事が出来ます。

例文)体言止めを活用していない文章

犬のしつけに重要なのは飼い主の根気強さです。
しつけは犬と人間が一緒に生活をしていく為に不可欠な事です。

体言止めを活用すると下記のようにする事が出来ます。

例文

犬のしつけに重要な事。それは飼い主の根気強さです。しつけは犬と人間が一緒に生活をしていく為に不可欠になります。

上記のように、文章を体言止めする事で次の文章に注目を惹きつける事が出来ます。つまり、適度に活用する事が出来れば、最後まで文章を読む人の注目を惹きつける事が出来ます。もたもた長ったらしい理解に時間のかかる文章よりも、サクサク読める文章の方がストレスなく最後まで読み進められます。

体言止めの書き方における気を付けるポイント

書き方における気を付けるポイントは下記の通りです。

【書き方における気を付けるポイント①】用いすぎはNG

体言止めは文章をリズムよく読む為に使用する為、全体的にすっきりとした文章になりますが、用いすぎる事で逆に読み辛くなってしまう恐れが無きにしも非ずです。特にイメージをつけたい部分やイメージを膨らませたい部分に使用するようにして、活用する不要な場所に無理に活用するような事はしないようにして下さい。

読み辛いだけでなく、淡泊であったりそっけないという冷たいイメージを抱かれて読書が楽しくなくなってしまうと感じられるリスクもあり得ます。まるで報告書を読んでいるようだと思わせないような文章を書き上げる姿勢が大事です。

【書き方における気を付けるポイント②】体言止めを補う説明を入れる

体言止めは本来その先に続く説明を省略し、想像を膨らませる効力も含みます。その為、その後に続く文章には体言止めを補う説明を入れるべきなので覚えておいて下さい。補足があれば親切で読者も情景を思い浮かべやすいので安心です。

体言止めのデメリット【ビジネスシーンでは使えない】

体言止めのデメリットは、ビジネスシーンでは使えない事です。ビジネスシーンで活用すると「無礼」と相手に思わせてしまう恐れが無きにしも非ずです。例えば「明日の打ち合わせは14時からに変更。」とするとかなり無礼です。では、具体的になぜ相性が悪いのかみていきます。

【ビジネスでは避けた方がイイ理由①】人によっては意図が変わる

文章に余韻を持たせる為に使える体言止めは、ビジネスでは読者によっては受け取り方が異なる事があり得ます。

「明日は雨が降ると思います」という事を相手に伝えたい文章を「明日は雨」とすると…

「明日は雨」=「天気予報で雨という根拠がある」「明日は雨が降ると思います」=「その人が雨であってほしいと思っている」

上記のように根拠があるのか、それとも本人の憶測なのかがわからなくなってしまう事が予測されます。根拠のある事実なのか誰かの推測なのかによってビジネスの決定において大きな影響を与えてしまいます。悪い影響です。重大なヒューマンエラーを発生させない為にも

【ビジネスでは避けた方がイイ理由②】無礼なイメージを与える

体言止めはビジネスシーンでは無礼なイメージを与えてしまう恐れが無きにしも非ずです。

「明日の会議は14時に変更です。」を「明日の会議は14時に変更。」とすると、かなり無礼です。

ビジネスのシチュエーションは語尾が「です。」と続いても、内容さえ伝われば問題ありませんので、基本的には体言止めは使わないようにして下さい。相手に対する敬意が見られず乱暴でガサツなイメージになってしまいます。

体言止めの適切な書き方を理解してメールで無礼のない文章作りをしよう!

体言止めは文章が読みやすくなったり、リズム感のある文章にする事で読者を惹きつける効力があったりと、メリットが多いテクニックです。「文章力を身につけたい」と思っている方は使ってみて下さい。ですが、ビジネスシーンでは適しません。

企画書のプレゼンや目上の人に対してのメールなどで活用すると「言葉遣いがなっていない」「適切な言葉遣いを知らない人」と言ったイメージを与えてしまう恐れが無きにしも非ずです。体言止めを上手に使って、読みやすい文章がかけるように書き方を心がけて下さい。