言葉・意味・使い方

「寄与する」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方や例文や言い換えた類語をご紹介



「寄与する」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方や例文や言い換えた類語をご紹介

ビジネスシーンでは「寄与(きよ)する」という言葉を耳にした事があるかもしれません。寄与の意味がわからなくて困っている、どういったときに使うのかわからない、「貢献」とは?「資する」との違いは?など、様々な疑問があるかと思います。「寄与する」について、使い方をはじめビジネスシーンで使える例文や、言い換えた類語について紹介します。

「寄与」とは?

寄与とは「会社や人の為に役に立つ事をする」「貢献する」事を言います。ビジネスシーンの1例では「あなたがチームの意欲向上に寄与してくれたおかげで、我が支店の営業成績1位を取る事が出来た」などと使う事が出来ます。

「寄与する」を言い換えた類語

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「寄与する」は、力を出し切り会社や人の役に立つという意味がある事がわかりました。言い換えた類語は以下のとおりです。

  • 資する
  • 供する
  • 貢献する

【言い換え類語】資する

「資する」とは、ある物事を行う上でいい役目を果たす事を言います。「資する」は金品や何かしらの技術・情報によって会社の役に立つ事を言います。「この技術は会社の発展に資する」などと言うような使い方をします。「資する」の注意点が、主語は「人」ではなく「物事」になる事です。また、話し言葉よりも書き言葉で使われている言葉でもあります。

【言い換え類語】供する

供するは「供え物として捧げる」「提供する」「役に立つようにする」という意味を持ちます。主に何かを提供する際に使われます。例えば「食事とデザートを一緒に供する」などです。ビジネスシーンでは「参考に供する」「閲覧に供する」などと使われます。こちらも「資する」と同じく話し言葉よりも書き言葉で使われている言葉です。

【言い換え類語】貢献する

「貢献する」は「寄与する」と同じ意味ですが、寄与は「おくりあたえる」つまり上から下へ物を「あたえる」という使い方をします。そして貢献は「みつぎものをたてまつる」という下から上へ物を「貢ぐ」という使い方をします。つまり、使う相手や物によって使い分けをしなければ、失礼に当たる可能性もあるので注意が必要です。

ビジネスシーンでの「寄与する」の使い方

主に「何かに役立てる」「支援される」「手伝ってもらう」「力を貸してもらう」などの使い方が出来ます。例えば「〇〇市の地域産業に寄与する」「〇〇の普及に寄与しているだろうか」「〇〇に寄与する研究結果です」「〇〇に寄与した発明」のように使う事が出来ます。

経済用語の「寄与度」「寄与率」

また経済用語としてよく使われる「寄与度」「寄与率」という言葉の意味は「物事の変化に影響を与える程度や度合い」の事を言います。経済指数が上がったり下がったりする事に対し、どの程度の率が影響を及ぼしているのかを測定する際に「寄与度」を使う事があります。

「寄与する」のよく使われる言い回し

よく使われる言い回しとその意味については以下のとおりです。

言い回し 意味
向上に寄与する 優れた状態に向かう為に役に立つ事
進歩に寄与する よりいい方へ進む為に役に立つ事
発展に寄与する 勢いや力が伸び広がる為に役に立つ事
振興に寄与する 学術や産業がより盛んになる為に役に立つ事
進展に寄与する 勢いが進み力を広げる為に役に立つ事

このようにビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、プライベートでも使う事も出来ますよ。ただし、日常生活では「貢献する」の方が耳馴染みもあり使いやすいかもしれませんね。

「寄与する」の対義語「阻害する」

対義語は「阻害する」になります。「阻害」とは簡単に言うと「邪魔をする」という意味になります。邪魔をして物事をそれ以上進行させない事を意味しています。例えば「あなたの行動は国の発展を阻害する恐れがある」などという使い方が出来ます。

「寄与する」の例文

例文は以下のとおりです。

  • 〇〇さんが長年研究して出した成果は、必ず医療の発展に寄与するでしょう。
  • 夏休み・冬休みの充実した補習は生徒にとって成績向上に寄与する可能性がある。
  • 彼女が行った取り組みは、地域活動向上に寄与するだろう。
  • 募金やボランティア活動は、被災地復興に寄与する事になるので、積極的に参加するようにしたい。
  • 毎日早寝早起きをしたり、タバコやお酒を控える事は病気の予防に寄与するであろう。
  • 今季の彼の営業成績は、会社の発展に大いに寄与しました。
  • 〇〇の小型化は、電力の大幅なコスト削減に寄与している。
  • 〇〇首相の演説は平和に寄与する部分がありませんでした。
  • 〇〇が県民の健康福祉の向上に寄与する。
  • 事故をへらす為に寄与出来る車両を開発したい。
  • この教材は学力増進に寄与する。
  • あなたの行動は、会社に寄与します。
  • この研究は、日本のコロナウイルス感染症対策に非常に寄与するだろう。

また「寄与する」を使った英語は以下のとおりです。

  • Contribute to cost reduction(経費削減に寄与する)
  • Contribute greatly to the prevention of global
  • He contributed greatly to the development of the company(彼は会社の発展の為に大きく寄与した)
  • The efforts she made will contribute to the improvement of community activities(彼女が行った取り組みは、地域活動向上に寄与するだろう)

寄与の単語は「conrtibute to」です。これは「貢献する」「資する」も同じですので覚えておくと便利ですよ。

「寄与する」の意味を理解して正しい使い方や言い換え類語を駆使しよう!

「寄与する」は、人や会社の為に力を尽くし、役に立つ事を意味します。つまり、会社の為に働いた事、人の為に動いた事、何らかの実績などが会社もしくは人に役立つ事を表します。例えばAさんの研究結果が会社に大きな貢献をした場合は「Aさんの研究結果は会社の発展に大きく寄与するでしょう。」という使い方が出来ます。

似たような類語も言い換えに便利なので適宜使い分けると良いです。ビジネスシーンでは、このように普段遣い出来る言葉でも余り使われていない言葉が良く使われる事があります。なんとなく意味は分かるけど、曖昧だという言葉もたくさんあるかと思います。正しい日本語を身に着けて、ビジネスシーンでどんどん活用していって下さい。