書き方・例文

事業報告書の定義・書き方を簡単に分かりやすく解説!会社法で作成が義務付けられている



事業報告書の定義・書き方を簡単に分かりやすく解説!会社法で作成が義務付けられている

株式会社などで事業を行っている場合、事業報告書の作成は必須となります。株主や従業員に事業報告書を見せる義務があります。このような部分がしっかり記載されている事が求められており、事業報告書の出来映えなどによって会社の未来が変わるといっても過言ではないでしょう。しかし、事業報告書は複雑で難しいと言われており、簡単に作成出来ないイメージがあります。事業報告書の書き方を解説します。

事業報告書とは?

そもそも、事業報告書とはどのような書類でしょうか。辞書で調べると以下のように記載されています。

事業年度ごとの事業概況や財務状況などを取りまとめた文書。決算終了後にまとめられる書類。

決算書類のひとつ

事業年度というのは1年間です。決算とは会社が1年間の事業における支出、収入を報告する月の事です。通常は会社設立時が基準となって決算を行います。大企業になってくると12月や3月に決算を行う所も多いです。このように各企業で、決算月というのは違います。

事業報告書というものも決算書類の中の1つといった位置づけになります。事業報告書は、その名の通り事業を報告した文書です。

項目は大体同じ

企業は世の中に様々な種類があります。医療法人・学校法人・公益法人・建設業・製造業…他にも数えきれないほど存在します。内容はそれぞれの企業によるものではありますが、基本的には記載される内容はほとんど一緒であると考えられます。全く一緒の内容という事ではなく、項目的な部分が一緒という事で、厳密には内容が一緒という事はあり得ません。

事業の利益・売上が見えてくる

1年間の間にどのように事業を進めていって、基盤である事業の収支が順調に伸びているのか、減少しているのかなど正確に報告しなければなりません。順調に伸びている場合は、改善点も加えて、来期の目標を記載する場合もあります。売上が減少している場合は、必ず改善点を記載し、発表しなければなりません。また、新たな事業を展開していた場合は、進捗状況なども報告します。

株主・取引先銀行もチェックする

株主、取引先銀行が一番気になっているのは、売上と利益の部分であると推測出来ます。会社が基板事業で安定的な利益を上げているのか減少しているのかは、この事業報告書で大体分かるように作成されているのです。事業報告書は、基本的には株主総会などが終了した後、株主や取引銀行といった企業に関連している人たちに配られます。パンフレットのような側面をもっていますが、この事業報告書の内容によっては株主たちの動向、銀行の動向なども変わってくる為、正しく虚偽のないように作成する事が求められます。

事業報告書の書き方は?

書き方・例文、事業報告書、テンプレート

事業報告書を作成する際、どのような内容で書いていけば良いのか分からない方も多いでしょう。特に、テンプレートなどが無い場合であれば、一体どういった内容をどこまで記載すればよいか悩んでしまう所です。

事業報告書は、企業によっても内容が変わってくるのですが、一般的な項目は一緒と考えても良いでしょう。ここでは、事業報告書に記載すべき3つの大きな項目についてお伝えします。

事業報告書と聞くと仰々しい感じがして、作れないと思う方もいるでしょう。また、事業報告書って何?と思う方もいらっしゃるかもしれません。事業報告書の書き方がわからない場合は、まず、インターネットで調べるのが早いでしょう。色々な事業報告書のテンプレートがあります。中には無料のテンプレートも存在していますので、エクセル形式のテンプレートをダウンロードして頂き、記載されている内容を良く確認して欲しいです。

いくつかの事業報告書のテンプレートを良く見て頂ければ記載しなければならない項目が見えてきます。この項目を自社に落とし込んでいくという流れになります。ただ機械的に落とし込んでいけば良いのではなく、事業報告書を理解しながら作成していく事が重要です。

項目①事業の概況

まず、事業報告書で作っておきたい項目は事業の概況です。事業が、どのような状況にあるのかをしっかりと記載する報告書ですので、この概況は外すわけにはいきません。

具体的には、以下が記載されている事がポイントです。

  • 事業の経過・成果・設備投資の状況
  • 営業成績の推移
  • 財産状況の推移

これを受けて、企業側がどのような課題を持っているのかという欄もあると成長が見込まれると判断されるので項目に追加しましょう。全ての項目に共通して言える事ですが、虚偽なく真実を記載する事が重要です。

項目②会社の概況

次に事業報告書で記載しておきたい項目が、会社の概況です。会社自体が今、どのように動いているのかを報告する項目です。ある意味では、今現在の会社が抱えている様々なデータといったところでしょう。

追加しておきたい項目配下の通りです。

  • 主要な事業内容や営業所及び工場
  • 株主
  • 従業員の状況
  • 取締役
  • 監査役

また、借入先などがあったらそれも明確に記入しておくと信頼感が増します。このような状況を鑑みて株主も投資金額を変化させる事がありますので、虚偽なく記載しましょう。

項目③会社の状況に関する重要な事実や決算数字

事業報告書に記入しておきたい項目としては、決算期後に生じた会社の状況に関する重要な事実や決算数字です。

実際に決算が行なわれた所で会社が取るべき対応やその事実をしっかりと記載しておきます。今現在の数字で判断してもらえる為、こちらも虚偽なく細かな部分まで作成出来るように注意して下さい。この数字を投資家や銀行は判断材料の1つにするので、数字が悪い時などは、改善点や新規事業を温めているのであれば、それを他の資料に記載する事が必要です。

事業報告書の例文

では、実際に事業報告書の例文について考えていきます。

タイトル

事業報告書という事がわかるようにしっかりと大きくタイトルにつけるようにして下さい。

自社の構成について

まず大きな小見出しとして「企業の現況に関する事項」などと出してグループ会社など、どのように自社が構成されているのかなどを記載していきます。

中期経営計画などに向かっているなど、自社が抱えている目標などについて語るというのもいいでしょう。

図・グラフで見やすく!

グループ企業がいろいろとある場合、それらのひとつひとつとどのような関係性なのかをしっかりと図式などで出すと丁寧です。

そのほか、事業の経過や成果をグラフと文章でわかりやすくまとめるのがおすすめです。売上などは見ている方がパッとみてわかるような形にすると良いかもしれません。特に、成長をしているのであれば成長がよく見えるような作成の仕方がおすすめです。対処すべき課題・設備投資の概況などについても細かく、前連結会計年度比などを出しながら成長をPRすると好印象です。

国際会計基準などで何期のものなどを出しながら以下の項目を表にまとめるなど、丁寧な作成が求められます。

  • 営業利益
  • 基本的1株当り当期利益
  • ROS
  • ROE
  • 株価収益率

上場企業のホームページを参考に!

このように、上場企業になると事業報告書の作成が義務付けられています。事業報告書の例文が分からない方や知りたい方は、上場している会社のホームページを見てみると勉強になります。会社のホームページに大抵は、事業報告書が見れるようになっています。この1つ1つの項目を調べて勉強する事で、事業報告書はもとより、会社がどのように成り立っているかが、理解出来るようになります。

事業報告書のテンプレート

事業報告書は、かなり複雑な書類である上に、会社の命運を変化させる大切な書類のひとつでもあります。ゼロから作成するとなる場合、その枠組みなどに相当時間が割かれてしまう事から、本来記載すべき内容などがおろそかになってしまう恐れもあります。そのような事態に陥らない為には、事業報告書のテンプレートを利用するという手段もあるので考えてみましょう。

事業報告書のテンプレートなどは、インターネット上に無料で存在しています。企業によって必要な項目も変わってくるかもしれませんが、基本的には事業報告書のエクセルテンプレートをアレンジしながら作成する事で自社の事業報告書を作成する事が出来ます。

前述でも記載したように、事業報告書をインターネット上で調べるという行動は必要です。いくつかの事業報告書のテンプレートをダウンロードすれば事業報告書の構成が理解出来るようになります。また、自分でもなぜこの項目を入れなければならないのかなどを考えれば、おのずと理解出来るようになってくるでしょう。エクセルのテンプレートは自分なりに編集出来ますので、非常に便利です。ぜひ、事業報告書のエクセルテンプレートなどを利用して作成してみましょう。

【まとめ】事業報告書は徹底する

事業報告書は、企業の業績・概況などを株主・取引銀行にPRする事になる大切な書類です。銀行から見放されたら企業は存続する事が非常に厳しいです。無借金で会社を大きくしていた場合は問題ありませんが、ほとんどの企業が会社を大きくする為に銀行から借り入れしています。

ですので、事業展望という部分では、しっかりと銀行にアピールをしないといけません。基板事業が好調であれば問題ないことを伝える事と、細かいリサーチ、マーケティングも含めた報告書が望まれます。

  • 今後どのように伸ばしていくか
  • 市場はどのくらいあるのか
  • 海外進出するのか
  • 競合企業と比べて自社の売りはなんなのか

基板事業が好調でもこの事業が何年、何十年続いていくのか未来の社会の動向を見据えた事業報告書でなければいけません。その為、徹底して作成する事が求められます。手を抜かずにテンプレートなどを利用しながら何度も読み直して作成するように努力しましょう。また、会社法で決まっている全ての会社に義務付けられている事業報告書に記載する事項というのもありますので、そちらも必ず調べて理解する事が必要です。