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患者から医師へのお礼の手紙の書き方を解説!宛名につける敬称はどれが良い?



患者から医師へのお礼の手紙の書き方を解説!宛名につける敬称はどれが良い?

病気や事故で入院。無事に退院出来た後、その感謝の気持ちをお礼の手紙として医師に渡したいと考えている方もいるかもしれません。しかし、普段医師に手紙を出す機会がない方であったり、そもそも宛名につける敬称はどれが良いか分からないといった事があります。患者から医師へのお礼の手紙の書き方を解説します。

医師への手紙を出す時のマナー

医師へのお礼の手紙を出す際、守りたいマナーがあります。

  • 医師へお礼の手紙を出すタイミング
  • 万年筆がボールペンで書く
  • お礼以外の事は控える

医師へお礼の手紙を出すタイミング

医師へお礼の手紙を書く際、注意したいのが出すタイミングです。基本的に感謝の気持ちを述べる事がお礼の手紙の基本ですので、いつ出しても相手にとっては嬉しいものです。

しかし、多くの医師は毎日のように患者と対峙しており、日々数多くの業務をこなしています。その為、あまりに遅くなり過ぎたら、医師がどなただったのかわからなくなったり、その状況でお礼状の返信を書く事になる、多少迷惑がかかってしまう恐れがあります。

その為、出来る事であれば退院した後すぐに医師へのお礼の手紙を書くべきです。また、退院後に忙しいといった事であれば、3日以内に送る事をおすすめします。

手紙は万年筆がボールペンで書く

医師へのお礼の手紙を書くなら、基本的には万年筆かボールペンで書く事をおすすめします。

小さな子どもが退院し、医師へのお礼状を書くのであればカラフルだったり、絵があるとよいかもしれません。

しかし、大の大人が執筆する手紙です。出来るだけ色ペンは避ける事が求められます。また、誤字脱字に気をつけるべく、先に消す事が出来る薄い鉛筆で下書きしておくと便利です。

お礼以外の事は控える

医師にお礼の手紙を出すなら、その中身は基本的にお礼以外の事は記載しないようにして下さい。先生のプライベートや自分のプライベート。さらに、何かお礼に乗っかって病院の中か不備に対するクレーム、そういった事を書くのはマナー違反となります。あくまで、お礼である事を忘れずにして下さい。

医師へのお礼の手紙の宛名

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医師にお礼の手紙を出す際、内容以前に悩んでしまうのが宛名です。宛名の書き方について解説します。

脇付をつけよう

医師へ手紙を出すなら、脇付をつけるのがマナーとされています。一般的には、個人名であれば「〇〇さん=〇〇様」といった形で様を付けます。また、団体だったら「〇〇会社御中」といった形で、御中を使う事になります。

医者は団体ではなく個人である事から、多くの方は宛名に「様」をつけて出してしまうかもしれません。届かない事はないのですが、基本的にはマナー違反とされてしまう行為なので、常識がない方…と思われる事があります。上記で解説しているように、医師への宛名は脇付を使うのが一般的

とはいえ、脇付をつけるとはどういう事なのか?

医師にお礼の手紙を出す際の宛名

医師に手紙を出す際、基本的には「先生」といった宛名でも問題ありません。しかし、正式には脇付を使うのが一般的です。あまり知られていませんが、簡単に説明を行うとこのような流れになります。

「病院名+科銘+役職+個人名と先生+脇付」です。
脇付とは、御侍史や御机下といった形の敬称であり、これを使うのが古くからの習わしとされています。

とはいえ、脇付について理解出来ないところで使うのも気が引けるもの。脇付の意味について解説します。

脇付の意味

脇付とは、医者の宛名として使用されている敬称です。御侍史や御机下があり、これらは尊敬の意味を持つ宛名となっており、先生といった宛名以上に尊敬の意味を込める事が出来るのでおすすめ。

例えば、御侍史は「おんじし」と読み、先生本人に手紙を出すのはとても恐れ多い事。その為、秘書の方にお渡しいたします…といった意味合いを持っています。実際に秘書の方だけが読む事ではありませんが、それだけ尊敬の意味を込めている宛名になります。

一方、御机下は「ごきか」や「おんきか」と読むものになっており、机の上に奥ほど立派なものではないといった意味を持っています。ふざけた手紙というものではなく、これも医者を尊敬した意味合いでつけられている宛名であり、大変丁寧な意味合いを持っています。

医師へのお礼の手紙の宛名の注意点

医師へのお礼の手紙は、上記で解説したような脇付をつける事が重要になります。しかし、一方であまりこういったかた苦しい宛名をきらう先生もいたり、若い先生であればここまでしなくてもよい…といった方もいるようです。

しかし、一方で高齢の先生だったり大きな大学病院の先生にお礼の手紙を出すなら、やはり脇付をつけた宛名で出した方が無難といえます。もちろん、若い医者であっても尊敬の念を込めるのであれば付けておいて問題はありません。

ちなみに御侍史は秘書に渡すといった事をお伝えしましたが、秘書が確実にいるといった事がわかったケースで使う事をおすすめします。また、担当した医者の名前がはっきりとわからないとか、覚えていないといったケースでも御侍史は利用しやすいです。

もちろん、秘書がいなかったからといって失礼に当たる事はありませんので安心して下さい。ちなみに、医療従事者が紹介状を書く時は基本的に御侍史が利用されています。これを機会に覚えておくとよいです。

患者から医師への手紙の書き方は宛名にも注意しよう

患者から医師への手紙を出す際、なかなか宛名について考えない方も多いです。だからこそ、医師にお礼の手紙を出す際はそういった細かな部分にも配慮が必要です。宛名で相手に不快な思いをさせないためにも気持ちの良いお礼に仕上げる為にも知識を身に付けておけば安心です。