書き方・例文

保育園などの実習のお礼状を2月に書く人におすすめの時候の挨拶を用いた書き出しの書き方や例文の解説



保育園などの実習のお礼状を2月に書く人におすすめの時候の挨拶を用いた書き出しの書き方や例文の解説

保育園をはじめとする施設の実習に参加した後、お世話になった担当者や施設などにお礼状を作成する方も多いでしょう。実習のお礼状はこれからその場で働くか否かに関わらず、社会人として作成するのがマナーです。2月の実習で使える書き方と例文を解説します。書き出しや時候の挨拶における悩みも解消します。

2月の時候の挨拶を使う上でのポイント

実習を受ける季節はその人や職種によっても変わってきます。そのため、2月に実習を受ける方もいるでしょう。2月に実習を受けた際、お礼状を出すのであれば時候の挨拶を利用して書き出すと丁寧な印象です。

お礼状に時候の挨拶は必須ではありませんが、季節感を出したりもらった相手に喜んでもらうことを考えた上で書き出しに利用したいところです。2月の時候の挨拶を使う上でのポイントを下記にまとめました。

  • 時候の挨拶の種類
  • 時候の挨拶の使い方

【書き方ポイント①】時候の挨拶の種類

時候の挨拶とは、その季節に応じた挨拶文のひとつです。時候の挨拶によってどの季節に出された文書なのか一目で分かるなど、四季折々の風情を大切にする日本人らしい文化といえるでしょう。時候の挨拶を使う上での注意点としては、その季節の上旬か中旬か下旬なのか考慮することです。

例えば、2月は冬真っ只中といった寒さ厳しい季節であるものの、上旬と下旬では気温に違いがあらわれます。そのため、同じ2月であってもどの時候の挨拶を利用するのかが重要になってくるのです。

例えば、2月の上旬だった場合は「晩冬」といった用語が利用できますが、中旬にさしかかっていれば「立春」や「余寒」、「春寒」といった時候の挨拶を利用することが可能です。

2月であってもどのタイミングで利用するのは判断した上で作成できるのか考えておくと良いです。

【書き方ポイント②】時候の挨拶の使い方

時候の挨拶の使い方について解説します。まず、上記で解説したように2月に使う時候の挨拶は、「立春」や「余寒」、「春寒」などです。書き出しには、「〇〇の候」とか「〇〇のみぎり」といった形で書き出すのがマナーです。

例文

残寒の候 寒の時期を過ぎたものの、まだ寒い日が続いております。〇〇様におかれましては…

時候の挨拶に対応するように、その後に差し出す人の体調を気遣った言葉や何らかの言葉を付け加えることにより、丁寧な2月の実習のお礼状における書き出しができます。

2月の実習のお礼状の書き方

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2月の実習のお礼状の書き方についてまとめました。

  • 書き出しの注意点
  • 本文の構成
  • 末文

【書き方テクニック①】書き出しの注意点

2月の実習の書き出しは、上記で解説したように2月に対応した時候の挨拶を効果的に利用することです。「立春の候 暦の上では春となりましたが…」など、お礼状を出すタイミングに応じて作成されていることが重要になります。さて、そんなお礼状ですが、書き出しの注意点に、「宛名」と「頭語」を利用するといった部分があります。

まず、宛名は差し出す相手の氏名などのことです。個人であれば以下のような形で差し出すことになるので忘れないようにして下さい。また、できるだけ宛名にはその人の肩書きを入れて下さい。

例文

〇〇保育園 副園長 〇〇様

そして、次に頭語です。頭語は、拝啓や謹啓といったもので、お礼状に限らずフォーマルな文書には比較的多く用いられるものです。2月の実習のお礼状を作成する上でも、拝啓や謹啓は基本ですので必ず利用するようにしてください。

ちなみに、頭語を利用したら結語に「敬白」などを利用しないとマナー違反とされてしまうので要注意です。

【書き方テクニック②】本文の構成

書き出しが終わったら、次は本文に入ります。お礼状で最も重要なのは本文ですが、自分の思っていることをつらつらと書き出すのではなく、しっかりと構成に則った書き方が重要になります。

本文は、基本的に自分を名乗り、担当者への感謝、具体的なエピソード、それに対して思ったこと、今後いかしていきたいこと、あらためて感謝の意を述べるといった書き方だと相手に伝わりやすいです。2月の実習の例文をひとつ挙げてみます。

例文

先日、2月○日から○日に渡って実習をさせていただきました、〇〇大学〇〇学部〇〇でございます。お忙しい中、〇〇様には大変お世話になりましたこと、心より感謝申し上げます。初めての施設内での実習は失敗の連続であり、この仕事に向いていないのかと毎日不安でした。そんな折、〇〇様が夜も電話で対応してくださるなど、そのお心遣いに応えたいと自分と向き合うことができました…

など、エピソードを具体的に入れていくと、どういった思いやどういったエピソードを持った人だったか相手に伝わりやすいです。また、担当者から言われたことなどを具体的に示し、それを今後の生活にどのようにいかしていきたいかもしっかりと記載すると丁寧です。

そして、最後にあらためて感謝の意を伝え末文で締めくくるといった流れとなります。

【書き方テクニック③】末文

末文とは、その文章の最後に添える挨拶です。感謝の意で終わることもできますが、実習のお礼状のようにややフォーマルな文書の場合、この時点で終えてしまうと少し社会人として稚拙なイメージを与えてしまう可能性があります。

末文の書き方はさまざまありますが、下記のような形で相手の活躍や身体を気遣う挨拶であれば問題ないでしょう。

  • ◯◯様のますますのご活躍。そして、〇〇医院の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
敬具を使って文章を終わらせ、日付と署名欄をしっかりと埋めればお礼状の完成です。

メリハリをつけた書き方で書き出してスッキリ見やすいお礼状を2月に贈ろう!

2月の実習のお礼状は、時候の挨拶など決められた部分と自分の思いを出せる本文といった二つのメリハリをつけた書き方がおすすめです。

2月は年度末が目前という状況で実習先もバタバタ繁忙期かもしれません。そのような状況に心がほっこりするようなお礼状を保育園などの施設に送ってお互い気持ち良い関係を続けられると最高です。