AO入試において必要となる活動報告書は資料選考の中でも重要な資料となります。説得力のある活動報告書を作成して、読み手の印象に残るような存在になる為には、まず活動報告書について学ぶ必要があります。AO入試や大学入試における活動報告書について、書き方や注意点やポイントをまとめました。AO入試の手助けになれば幸いです。
活動報告書とは?
中学卒業から高校生活までの活動についてまとめた資料を指します。主に、体験や経験で得たものや結果どうなったのかを詳しく掲載していきます。
AO入試用活動報告書の書き方に困っている人へ
どんな内容を書けばいいのか悩んでいる人へ、よく使われるテーマを紹介します。
- 部活動や習い事(スポーツや音楽や美術やPC)
- ボランティア活動やNPO法人での活動
- サークルやクラブでの活動
- 生徒会活動やクラス委員活動
- 資格を取得した事
- 海外留学や語学留学
- 家事や家業の手伝い
- 趣味や特技
- 市民団体での活動
- 就業のトライアル
幅広いジャンルでのアピールポイントがあります。特に部活動やボランティアなど取り組んできた事がない場合でも、趣味や特技や家業のお手伝いや家事のお手伝いについてetc、どのジャンルが落ちやすくてどれが受かりやすいという傾向はあまり関係ありません。
日常生活の中で自分が一番アピールできるジャンルを選びましょう。
活動報告書作成の前に…
活動報告書の概要を知れたところで、更に知識を深めていきます。
企業の知りたい事とは何か
大学側は活動報告書で、あなたの人柄や大学生活をどのように送るのかを知りたいのです。大きな功績の有無はそれほど大きく入試に影響する要素ではありません。
成績を自慢するだけの内容にならないように注意しましょう。
活動報告書の大まかな内容について
活動報告書に掲載する内容は、以下を主軸にして考えましょう。
- いつ
- どこで
- だれと
- どのような活動をして
- 何を得た
いきなり清書をしてしまうととりとめのない文章になってしまい、何をアピールしたいのかよく分からない資料が出来上がってしまいます。誰にとっても読みやすくや分かりやすく書くというポイントも重要です。これまでの活動内容を他の用紙にすべて箇条書きで書き出してまとめた上で清書すれば、作成しやすくなります。
書き方の手順について
AO入試や大学入試に関わる、人生を左右する資料にもなり得るのでいざ書き出すとなると緊張が走ります。ある程度書き方の順序を押さえておくと安心して書き進められるので見て行きます。
報告書内容を書き出す
報告書に書く内容を決めたら、まずはノートなどに書き出していきます。
内容:○○の被災地や○○の被災地に行き、食事を配った
得たことや結果:人の強さと支えあう大切さを学んだ
問題点:食料が余ってしまった
得たことをどう生かすのか:入学後は支えあい、助け合う事を忘れずに取り組む
このよう風に、内容を簡単に書き出しましょう。
内容の追求
○○の被災地や○○の被災地に行き、食事を配った
→被災地では、毎日同じような食事を配られていて、栄養バランスが崩れていると聞き、これまで、○○の被災地や○○の被災地の避難場所へ行き、炊き出しを行った。
得たことや結果:人の強さと支えあう大切さを学んだ
食料が余ってしまった
→避難場所へ待機していた方々全員へ食料が行き渡った時はホッとしました。
ですが、食料が少し多かったみたいで、残ってしまった。
残ってしまった分は通りがかった被災者へ配ったのですが、もう少し計画的に食料を購入しないといけないという問題点がわかった。
【ありがとう】という言葉が凄くうれしかった、自分にできる事はもっとないかと考えるようになった。
被災者と話しをする時間があり、その時の状況や心情を聞くと心が痛んだが、そのような経験をしたのに、頑張って生活をしている姿を見て、人間は強いと痛感した。
そして、支えあう事でもっと強くなれるという事を知った。
入学後は、活動に計画的に取り組み、より成果を残すためにも支えあい、助け合う事を忘れずに、【ありがとう】と言われるような取り組みを行い成績を残したい
このように、簡単に内容を書き出したものに対して追求した内容を書き出して下さい。
下書き
内容の追求で書き出した内容を整理して、下書きしていきます。
下書きの際のチェックポイントは以下の通りです。
- 指定されている文字数であるか
- 段落や句読点の使用(正しく使用できているかなど)
- 正しい敬語の使用(常体で指示される事もあります。)
- 漢字間違いや言葉の違いがないか
- 内容の流れは変じゃないか(実績→実績の詳細→経験や得た事)
- 論点はずれていないか
これらをチェックしながら作成していきましょう。
清書
下書きが完成したら、間違いが無いように下書きをしっかり見ながら書き出していきます。
書き方におけるポイントや注意点
書き方は分かったものの、書くことがないや何もしていないという焦りを感じる人も多いです。しかし、大それた偉業しか書いてはいけないというルールはありません。ご自身では気づいていない貴重な体験を既に体感している人は沢山いらっしゃいます。具体的にどのようなポイントを抑えれば良いのかをもう少し掘り下げていきます。
失敗談
活動において、失敗や問題点は避けた方が良いのか?という疑問を持っている人が居ます。失敗談についてや問題点についてはあえて記載しない人が多いです。ですが、失敗談を書いたからといって、入試に不利になるわけではありません。
実績があまり残せていなくて、書くことが無い方や失敗を元に学んだ経験がある人は、以下のような視点で書き進める事をおすすめします。
- 失敗したこと
- 失敗して学んだこと
- 失敗を経験してこれからどうしていくのか
- どう改善していくのか
ピンチをチャンスに出来るや前向き思考な人なんだというアピールにも繋がります。
嘘の報告書はNG
どうせバレないと嘘の報告書を提出するのはNGです。嘘っぽい報告書は読むだけでも試験監督にはすぐに分かってしまいます。
「読みやすいように」を心がける
- 何を伝えたいのか分からない
- 改行や句読点などが無い
- 読み手にとって読みにくい
上記のような内容は、最後まで読む気が無くなってしまいます。良い印象を残す事も出来ません。下書きの時点で他人にもチェックしてもらう事をおすすめします。
活動報告書について作成に困っている方は…
活動報告書は無料でダウンロードが出来るテンプレートサイトがあります。テンプレートの作成の手間を省いて、内容に集中出来るや時短出来るように是非ご利用下さい。