書き方・例文

定年退職届の書き方や例文を解説!年齢が60歳や65歳になると必要!提出日付はいつ?横・縦書きがある



定年退職届の書き方や例文を解説!年齢が60歳や65歳になると必要!提出日付はいつ?横・縦書きがある

日本では定年退職制度があり、満60歳や満65歳といった年齢の誕生日を迎えた人が対象となっています。そこで退職するために「定年退職届」の提出が必要なシチュエーションがあるのです。自分で作成して提出しなければいけないシチュエーションもあり、ほとんどの方は定年退職届の作成は初めてで書き方が分かりません。定年退職届の例文をふまえて書き方を解説します。提出日付や縦書きや横書きについても述べます。

定年退職届とは?

定年退職をする人が退職をする際に使う退職届の事です。定年退職のシチュエーションは一般的な退職届は使用されません。また、定年退職のシチュエーションは退職届が必要ないとしている会社もあるのです。

定年退職届けと通常の退職届の様式はほとんど変わりませんが、大きな違いは定年退職届には「満65歳となるため…」といった、一定の年齢を迎えた定年退職による退職という事がわかる文言が記載されています。

定年退職の際に必要な手続きとは?

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定年退職の歳になり、会社を退職しなければならないときが来ると、定年退職の手続きだけではなくその他の手続きも進めなければいけません。定年退職の際に必要な手続きについてご紹介致します。

【必要な手続き①】社会保険

定年退職だったとしても、退職をするという点は変わりません。ですので、まずは会社で加入している健康保険を解約し、個人で入る健康保険に変更する必要があるのです。

雇用保険を支払っていたシチュエーションは、失業給付を受ける事が出来るので、忘れずに手続きをして下さい。

【必要な手続き②】退職届

定年退職のシチュエーションの退職届は「定年退職届」と記載する必要があるのです。(会社によっては定年退職届専用用紙がある事もあるのです。)

退職日は、誕生日や誕生日後で、会社の区切りが良い日付が退職日となります。会社と相談し、規定に沿って退職日を決定して下さい。

【必要な手続き③】会社に返却が必要なものの返却

会社に返却を求められているものは、退職日までに必ず返却しておいて下さい。

  • 健康保険被保険者証
  • 社員証(社章)
  • 名刺(取引先などの分も)
  • 社外秘の資料(取引先の分も)
  • 制服・作業着
  • 会社の携帯(PCやUSBなども)
  • カードキー
  • 鍵(机やロッカーなど)
  • 社員割引証
  • 交通費(前払いのシチュエーション)・通勤定期券
  • 顧客名簿

会社で借りているものはすべて返却出来るように、準備しておいて下さい。

定年退職届の書き方ポイント

会社でひな形が用意されている事もあるのですが、自分で用意しなければいけないシチュエーションもあるのです。書くときのポイントは以下のとおりです。

【書き方①】署名は手書きで

PCやで作成したものでも、全て手書きのものでもどちらでも問題ありません。(定年退職届の形式が会社で決められているシチュエーションでは、指示に従って下さい。)すべてPCで作成しても大丈夫なのですが、出来れば署名の部分だけでも手書きでサインが出来るようにしておくといいですよ!

押印の欄の作成も忘れずにしておいて下さい。

【書き方②】縦書き・横書きで様式が違う

縦書きにするか、横書きにするかで様式が変わってきます。例えば自分の名前と退職する会社の名前を書く欄ですが、縦書きのシチュエーションでは退職を伝える文言の「後」に書き、横書きのシチュエーションでは「初め」に書くようにするのが正しい書き方なので覚えておいて下さい。届の向きは、会社の規定が無い限りはどちらでもかまいませんので、作りやすい向きで作って下さい。

【書き方③】定年退職後の連絡先の記載

退職後、何らかの問題が発生し退職者に連絡を取らなければいけない時があるのです。その際に連絡先がわからなければ困ってしまいますので、定年退職後の連絡先は書いておいたほうが良いです。

ただし、退職後の連絡先の記載については会社の就業規則によって決められている事もあるので、一度会社へ退職後の連絡先の記載について聞いておく事をおすすめします。

【書き方④】定年退職届の提出期限は厳守!

定年退職のシチュエーションでは、通常の退職とは違い退職日が決められています。通常であれば退職をする1ヶ月前くらいに退職届を出すのがマナーとされていますが、定年退職のシチュエーションでは誕生日の日もしくは会社の指示に従う必要があるのです。会社で提出期限が決められたシチュエーションでは、その期限を厳守してください。

提出期限がないなら、最終的な退職日を伺い退職日までに提出出来るように準備をしておいて下さい。会社によっては定年退職のシチュエーションでは、退職届が必要ない事もあるのです。

【書き方⑤】再雇用が決まっているときの定年退職届

定年退職後に同じ会社で再雇用として働く方もいらっしゃいます。このシチュエーションについては、会社によっては提出しなくてもいいとされているシチュエーションもあるのです。

会社によっては、定年年齢引き上げをして継続勤務とするところもあれば、定年退職をした後に、給与や労働条件などを変更して再雇用する会社もあるのですので、再雇用が決まっている際の定年退職届の提出に関しては、必ず会社へ確認するようにして下さい。

定年退職届の書き方

書き方を例文に沿って解説します。

例文

①定年退職届

②令和◯年◯月◯日
③〇〇〇〇株式会社
代表取締役社長 〇〇 〇〇様

④この度、私は◯年◯月をもち満◯歳となります。従いまして、会社規定により定年退職致します事をここにお届け致します。
なお、退職後の住所および電話番号は下記のとおりです。



住所  :
電話番号:
備考  :

以上
⑥所属:〇〇部〇〇課
氏名: (署名)㊞

①タイトル

タイトルはわかりやすい「定年退職届」として下さい。

②作成日

届を作成した日付を書いて下さい。

③会社名と代表取締役社長の氏名

会社名と代表取締役社長の氏名を書いて下さい。(会社名や氏名は略さずに正式名称を書いて下さい。)

④「定年退職」の文言

「定年退職」がわかる文言を使用して下さい。

⑤住所と電話番号

退職届に連絡先を書いてもいいとされているなら、住所と電話番号を書いて下さい。会社の規定により別紙にて記載し提出する必要があるシチュエーションでは⑤の欄の作成は必要ありません。

⑥所属部署と氏名の署名欄と押印

最後に所属部署と氏名の署名欄を作成します。押印をするのも忘れずにして下さい。

60歳や65歳の誕生日が近くなってきたら定年退職届の書き方や必要な手続きを把握しておこう!

定年退職届は通常の退職届とあまり違いはありませんが、文言が違うのでその点は注意が必要です。「定年退職」という事がわかる文言を書いて下さい。定年退職時には色々な手続きの他にも、引き継ぎなどの作業もあるので大変ですので、届を作る時間がないというシチュエーションもあるかと思います。

書き方がどうしても難しいという方は無料でダウンロード出来るテンプレートサイトもあるので、利用してみてください。60歳や65歳になってバタバタするのも大変なので、年齢が近づいて来たらあらかじめ書き方や必要な手続きについて知識を身に着けておくと安心です。