挨拶・マナー

卒業式で感動するPTA会長の祝辞の書き方!例文を小学校や中学校や高校別に紹介



卒業式で感動するPTA会長の祝辞の書き方!例文を小学校や中学校や高校別に紹介

小学生や中学生や高校生、それぞれの卒業式では沢山の方からお祝いの言葉を頂きます。その中には、PTA会長の祝辞も含まれています。卒業式ですので、みんなが感動するPTA会長の挨拶がしたいと思う方も多いでしょう。どのような挨拶にすればいいのか?どのような話をすれば感動的な祝辞となるのか?など悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。卒業式で感動する、PTA会長の祝辞や挨拶の書き方を、小学校や中学校や高校別に例文を交えてご紹介します。ポイントや注意点などもそれぞれで解説しているので、祝辞を作成する際のヒントにして下さい。

PTA会長の卒業式の祝辞とは?

卒業式の祝辞とは、卒業する生徒に向けて「お祝いの言葉」を述べる場です。学校によっては、プログラムに「PTA会長の挨拶」と書かれている事もありますが、祝辞と挨拶の違いには細かい違いがあるものの、お祝いの言葉を述べる場としては大きな違いはありません。

卒業式のPTA会長祝辞の構成

卒業式のPTA会長の祝辞の基本的な構成をご紹介します。基本的な構成は、小学校や中学校や高校の卒業式祝辞で共通の構成です。

  1. 卒業生と保護者へ感謝の言葉
  2. 学校生活数年間の思い出や成長ぶりなどの話
  3. 学校へ感謝の言葉
  4. 卒業生への期待とお願い
  5. 締めの言葉

PTA会長祝辞の注意点やポイント(小学校や中学校や高校の卒業式に共通)

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小学校や中学校や高校で共通するPTA会長の祝辞における書き方の注意点やポイントをご紹介します。

長くなりすぎない!

子供も大人も、話が長いと途中で飽きてしまいます。中学生や高校生くらいになると、飽きていても最後まで大人しく聞く事は出来ますが、小学生の場合は注意力が散漫な為にソワソワし始めてしまう子もいます。せっかく感動的な祝辞を読む事が出来ても、飽きられてしまって子供たちの心に残らないとなると悲しいです。あまりにも長いとそもそも聞いてもらえませんし、話が下手だという印象を与えかねません。

子供が集中して話を聞いていられるのは3分~5分と言われています。どの年齢の卒業式でも、PTA会長の挨拶文は、3分~5分の間で簡単に終わるように心がけましょう。

言葉選びは慎重に!

卒業生の中には、片親の方や両親が他界して親戚に育ててもらっているや親が同性愛者で同性カップルなどなど、様々な家庭環境の方がいらっしゃいます。

その為、以下のような言い方は避けましょう。

  • お父さん
  • お母さん
  • ご両親

代わりに、以下のような誰も傷つかないような言い方を選びましょう。

  • ご家族
  • 保護者
  • お家の方

祝辞の内容を完璧にしようとしなくてもOK‼

子供だけではなく、沢山の大人たちが聞いているので「完璧な祝辞でないと…」と力を入れている方もいらっしゃるかと思います。しかし、一番大切な事は卒業生たちに「おめでとう」が伝わるような内容にする事です。難しい言葉ばかりを使っていては、言葉を理解する事が出来ずに卒業生の心に残る事はありません。主役はあくまでも保護者ではなく卒業生です。卒業生の年齢に合わせた祝辞の挨拶文を考える事が大切です。

思い出やエピソードを入れる!

定型文を丸々使うと失敗はありませんが、心のこもっていない味気ないものとなってしまいます。それよりも、思い出やエピソードを入れる事によって、より臨場感のある感動的な祝辞となります。小学校だと6年間、中学生や高校生だと3年間の成長ぶりを盛り込むと温かみのあるより良い祝辞になるでしょう。

【小学校】祝辞の例文や注意点やポイント

小学生に対する祝辞の例文や注意点やポイントについて具体的にご説明します。

例文

本日は、このような素晴らしい卒業式を開いて頂き、誠にありがとうございます。

そして、卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

皆さんは、6年前の入学式の日の事を覚えていますか?
小さな背中に大きなランドセルを背負い、わくわくと不安を抱きながら、○○小学校の校門をくぐりましたね。

小学校生活は、保育園や幼稚園と環境も違って、初めは不安もいっぱいだったかもしれません。
私たち家族は小学校生活を楽しく過ごせているのかな?つらい事はないのかな?と心配な気持ちでいっぱいでしたが、今日、こんな大きく立派に成長した姿を見て、とても感動しています。

そして、今日まで立派に育つ事が出来たのは、皆さんの努力はもちろん、皆さんのご家族、そして多くの先生方のおかげです。

これから、皆さんは中学校へ入学します。
また、新しいお友達を作ったり新しい先生と出会う楽しみもいっぱいあります。
時にはつらい事もあると思いますが、そんな時は○○小学校の事を思い出して下さい。

皆さんには、皆さんの事をずっと応援して支えてくれるご家族の方をはじめ、○○小学校の先生方、地域の方々がいる事を忘れないで下さい。

そして、中学生になっても勉強を頑張って下さい。

さて、ご家族(保護者)の皆様、本日はお子様のご卒業ま事におめでとうございます。
また、日頃よりPTA活動にご理解やご協力を頂いています事、改めて深く感謝申し上げます。

最後に、○○小学校の校長先生をはじめ、先生方、学校関係者の皆様、6年間子供たちを暖かく見守って頂き、時には厳しくご指導して頂ききまして、ありがとうございました。

どうぞ、今後とも変わらぬ愛情やご支援を頂きますようお願い申し上げまして、私の挨拶(祝辞)とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

注意点:卒業生へ向けての言葉を多めに入れる

小学生の場合、集中力が長く持ちません。特に、自分と関係のない話はずっと聞いている事が難しいです。祝辞のメインは卒業生へ向けてのメッセージにしましょう。しかし、先生方や学校関係者、そしてPTAの皆様にもお礼を伝える事を忘れないようにしましょう。

ポイント:「中学生になっても…」という話題も取り入れる

「中学生になると楽しみもいっぱいあるけど、勉強も頑張ろうね」という事を話すと、子供たちも未来を想像出来るのでより一層卒業する事への意識が高まるでしょう。小学校生活の事だけではなく、中学校生活についても少し触れるとより良いです。

【中学校や高校】祝辞の例文や注意点やポイント

中学校や高校に対する祝辞の例文や注意点やポイントについて具体的にご説明します。

例文

卒業生の皆様、卒業おめでとうございます。

また、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。

本日まで熱心にご指導頂きました○○校長先生をはじめ、先生方、学校関係者の皆様に深く感謝いたします。

そして、ご来賓の皆様にはご多忙中の中、ご臨席頂きまして(賜りまして)ありがとうございます。

さて、卒業生の皆様、3年間○○学校の生徒として、勉強や部活動、生徒会の活動などそれぞれに情熱を注いで一生懸命頑張ってきた事でしょう。

これまで、学校生活の中で楽しい事はもちろん、苦しい事も沢山あったでしょう。

そんな時、ただ「もうちょっと頑張って、我慢する事も大切だよ」と見守る事しか出来なかった事もありました。

時には口うるさくして君たちに鬱陶しいと思われてしまう事を言ってしまったり、突き放してしまう事もありました。ごめんなさい。

でも、嫌われても良いから口うるさく言うのは、君たちを支えて守りたいという気持ち、ただそれだけだという事を知っておいてもらえると嬉しいです。

そして、これからそれぞれ新しい生活の中で、楽しい事ばかりではなく、辛い時立ち止まってしまいそうになる事も沢山あるでしょう。

そんな時、私たち家族や先生方が君たちに伝えた言葉を支えにして、何事も乗り越えていけるようにと心から願っています。

君たちがいたから私たちも笑え、泣けました。ありがとう。そして私たちの支えとなる笑顔を沢山くれてありがとう。

最後に、卒業生〇名が立派に成長してくれた事、立派に成長させて頂いた○○校長先生をはじめ、先生方、そして保護者の皆様に感謝いたしまして、お祝いの言葉とします。

注意点:卒業後に学校に行く人ばかりではない

中学校や高校の生徒になると、卒業後学校に行かずに就職をしたり家業を継ぐ事で社会人になって働く方もいらっしゃいます。「皆様は高校生になります。」「皆様は大学生になります。」などの言葉は避けるようにして、「これからの生活で」などとしておきましょう。

ポイント:自分の感情を伝える

中学校や高校の卒業式の場合、小学校に比べると難しい言葉も理解出来て、共感する感情も増しています。自分の感情を伝える事で、より感動的な祝辞にする事が出来るでしょう。

卒業式で感動するPTA会長の祝辞の書き方を身につけよう!

PTA会長の卒業式で卒業生たちの心に残る祝辞にしたい場合は、もちろん例文を参考にするのもいいのですが、思い出やエピソードを自分の言葉で伝える事が大きなポイントになります。PTA会長の卒業生への感動する祝辞を考える際は、まず子供たちの成長について考えるとスムーズに挨拶を考える事が出来るでしょう。簡潔明瞭にまとめる事も重要です。そして、様々な家庭環境の方がいらっしゃるという事も念頭に入れた上で祝辞の書き方に注意を払いましょう。