言葉・意味・使い方

ビジネスシーンで役立つ言葉「所見」について、言葉の意味や書き方や例文を解説!言い換えに便利な類義語も紹介!



ビジネスシーンで役立つ言葉「所見」について、言葉の意味や書き方や例文を解説!言い換えに便利な類義語も紹介!

ビジネスシーンでは「所見」という言葉が使われる事がありますが「意味を知らない」「書き方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。ビジネスシーンでは、このように聞いた事はあるけど書き方がわからない、意味を知らないといった事がいくつかあります。

「所見」はビジネスシーンでも、多々使われている言葉なので意味や書き方はしっかりと覚えておきましょう。「所見」について、意味や書き方や例文や言い換えに便利な類義語を紹介します。

所見とは

  • 見た事柄。見た結果の判断やそれに対する意見
  • ある事柄についての意見、考え

所見は上記2つの意味があります。例えば「アンケート調査の所見」とする場合は「アンケート調査に寄ってわかった事・推察された事をまとめたもの」の事を言います。他にも「部長の所見では…」「社長の所見では…」などといった書き方が出来ます。

「所見」の書き方

「所見」の書き方の一つは、自分の意見や考えを伝える時、もしくは周りに求めたい時に使います。「私の所見はこうだ」「部長の所見はどうですか」などと使う事が出来ます。また、もう一つの書き方は「見た目や外見のみで判断した意見・考え」を相手に伝える時に「所見」と使います。

この意味での「所見」は主に病院で使われる事が多く「意思の所見は風邪でした」というような書き方が出来ます。健康診断を受けると「診断所見欄」の欄を見た事はありませんか?これは、検査を担当した医者が短時間で見た(特殊機器などを使わず)結果判断した意見・考えを、健康診断を受けた相手に伝える欄になります。

このように書き方には2通りあります。主に医療現場や教育現場で使われる言葉ですが、それ以外のビジネスシーンでも良く使われています。その場の状況でどちらの意味になるのか判断する必要があります。

「所見」と似ている意味の言葉

「所見」には間違えやすい、似ている言葉がいくつかあります。それぞれ「所見」とは異なる意味を持ちますが、間違いやすい言葉なのでチェックしておきましょう。

「所見」と「初見」の意味の違い

「初見」と同じ読み方をする「初見」は漢字も似ているので間違いやすい言葉ですが「初見」は漢字の通り【初めて見る】【初めて会う】という意味があります。この通り「所見」とは全く意味が異なる為、特に誤字には気をつけるようにしましょう。

「所見」と「所感」の意味の違い

「所感」は【折に触れて、心に感じた事。】【感想】という意味があります。所見は「何かをおこなった結果の判断・意見」である事に対して、所感は「何かに触れた事で抱く感想」です。所感には「感想」という意味はありませんので、双方は全く異なる意味となります。「所見」は考えや意見「所感」は感想と覚えておくといいですよ。

「所見」と「レポート」の意味の違い

「レポート」は外国語で、学生もよく使う言葉だと思いますが、ビジネスシーンでもよく使われます。レポートは「報告」「説明」「報道」などと幅広い意味があり「所見」と似ているようですが、レポートは何かしらの結果や報告が「形」となっています。所見は、何かを見た結果や意見「自体」ですのでレポートとは異なります。

「所見」の言い換え可能な類語

  • 見た事柄。見た結果の判断やそれに対する意見
  • ある事柄についての意見、考え

「所見」の意味には上記の2つあると冒頭でお話しました。なので、それぞれの言い換え可能な類語について紹介します。

「見た事柄」「意見」の意味の言い換え可能な類語

【言い換え可能な類語①】見立て

「見立て」とは【見て選び、定める事】【診断】の事を言います。良く「お医者様の見立てによると…」というような言葉を聞くかと思います。これは「お医者様の判断は」という意味になります。

【言い換え可能な類語②】判断

「判断」とは【ある物事について、自分の考えは「こうだ」と決める事】を言います。「頭痛の原因はストレスだと判断する」「判断が遅かった為出遅れた」などという書き方をします。

【言い換え可能な類語③】判定

「判定」は【判別して定める】事を言います。「実物を見てからじゃないと、本物かどうか判定出来ない」「◯か×か判定する」というような書き方をします。判断と判定は似ているので、間違いやすいですが「判断」は仕事の方針や部下からの相談など選択肢は広く複雑なものから狭く単純なものまで様々です。

例えば「Aさんとの対応方針を会社が判断する」を「Aさんとの対応方針を会社が判定する」とすると少し変に感じますよね。この場合は、会社を交えた入り組んだ物事を決める事になるので「判断」を使います。一方「判定」は「勝ち負けを判定する」「事件か事故の判定をする」というように、選択肢が狭く単純なものを言います。

判定の場合は「判断」と言い換えても違和感なく使う事は出来ますし、間違いではありませんが「判定勝利」はあっても「判断勝利」はないですよね。この通り、使い所によっては「判断」「判定」と使い分ける必要がある場合もあるので注意しましょう。

「ある事柄についての意見」「考え」の意味の言い換え可能な類語

【言い換え可能な類語①】主観

「主観」とは、自分ひとりの考え、感じ方の事を言います。「あなたの主観だけで物事を決めないで」「これは私の主観だが」というような書き方をします。

【言い換え可能な類語②】存意

「存意」とは【考えている事】【思うところ】を意味します。「あなたの存意を聞きたい」「私の存意ではない」というような書き方をします。

【言い換え可能な類語③】主張

「主張」とは【自分の意見を強く言い張る事】【その意見】を意味します。「私の主張を通す」「部長の主張を聞く」というような書き方をします。

【言い換え可能な類語④】確信

「確信」とは【かたく信じ、疑わない】という意味があります。「無罪を確信する」「勝利を確信する」というような書き方をします。

所見の意味を理解して適切な書き方をビジネスで発揮しよう!状況によって言い換え表現も!

言葉・意味・使い方、所見、テンプレート

所見は主に教育現場や医療現場などで良く使われる言葉です。所見には大きく分けて【見た事柄・見た結果の判断やそれに対する意見】と【ある事柄についての意見・考え】の2パターンの意味があり、書き方が難しい言葉と感じる方もいらっしゃるかと思います。

ビジネスの中で状況に応じては言い換えに役立つ類義語も活用して絶妙なニュアンスの違いを伝えて誤解の少ないやりとりを心がけるとより仕事が遅滞なく進みます。