奨学金の申請理由に関して、文章の書き方や注意点や例文を紹介します。何文字が適切科に関しても触れます。母子家庭や経済状況で進学を諦めるのは勿体ないです。奨学金を借りる際に、申請理由に関して悩む方は多いかと思います。
申請理由は奨学金の審査の判断材料に使われる為、適当に書いてしまえば奨学金を受けられなくなってしまう恐れもあります。奨学金の申請理由には主に学費が出せない事をアピールしますが「お金が足りない理由なんてどう書けば良いかわからない」「限られた文字数で書くのも難しい」など、どう書けば良いのか分からず手が止まってしまう方もいます。
奨学金とは？
奨学金とは、進学にお金が必要だけど経済的に支払う余裕がない学生へ向けてお金を貸し出す制度を指します。「勉強意欲はあるけどお金がないから諦めなければいけない」という状況にある人はたくさんいます。そんな子たちの意欲を無駄にしてしまわないよう、奨学金制度が設けられています。
様々な経済状況の家庭や母子家庭が存在する現代
大学や私立の高校は学費が高いです。本人にポテンシャルがあっても学費が払えなければ入学は不可能です。世の中には母子家庭をはじめとしたありとあらゆる理由によって経済状況が厳しい家庭も少なくありません。とはいえそのような経済状況を理由に子供の未来や希望を閉ざしてしまうのは勿体ないですし悔しいものがあります。
開かれた未来をエネルギッシュに開拓出来るように、将来なりたい仕事に就けるように、奨学金制度は積極的に活用すべき存在です。
奨学金申し込みに必要なドキュメント
- 提出ドキュメント一覧表
- 確認書【様式2】（給付）・【様式3】（貸与）
- 確認書に親権者が署名出来ない場合の追加ドキュメント
- 申込資格の証明書
- 社会的養護の証明書
- 収入証明書
- 障害のある人の証明書
- 単身赴任実費計算書【様式8】＋生計維持者の単身赴任の実費の証明書
- 長期療養費計算書【様式9】＋長期療養の証明書
- 災害などによる長期間収入源（支出増）の証明書
- マイナンバー代用ドキュメント
- 海外移住者の提出ドキュメント
奨学金申し込みに必要なドキュメントは上記の通りです。
マイナンバー関連のドキュメント以外の提出は、基本的には学校に提出するようになっています。そして、マイナンバー関連のドキュメントは日本学生支援機構に送ると良いです。ここで誤って全てのドキュメントを日本学生支援機構に送ってしまうと返却が出来ないので要注意です。
奨学金を申し込む書き方の注意点
奨学金を書く前に以下の注意点に関してのチェックポイントです。
【奨学金：書き方の注意点①】ドキュメントは自分で書く
ドキュメントは家族に書いてもらうのではなく「自分自身」で書く必要があります。とはいえ、ドキュメントによって記入者が指定されているので、よく確認してから決められている記入者が記入します。
【奨学金：書き方の注意点②】用いるペンと記入時の注意点
用いるペンは、消えない黒もしくは青のボールペンが良いです。下書きに鉛筆を使うのは問題ありませんが、記入漏れや消し忘れなどには要注意です。また、間違えてしまった箇所は修正テープや修正ペンは使わずに、二重線を引いてその下に書き直せば良いです。
【奨学金：書き方の注意点③】何文字が適切か
申請理由に書けるのは何文字か疑問に思う人も居ます。文字数は300〜800文字程度です。アピールしたい事がたくさんあったとしても、際限なく何文字でも書き続けるのはまずいです。
奨学金の申請理由の書き方
- 現在の家庭の経済状況
- 未来の家庭の経済状況
- 収入増加が見込めない理由
- 勉強や研究への意志
奨学金の申請理由の基本的な構成は上記の通りです。以下にて、それぞれ詳しく解説します。
【奨学金：書き方①】現在の家庭の経済状況
申請理由の書き出しには、現在の家庭の経済状況を書くと良いです。家庭の経済状況には以下を順番に説明する事で、審査員に「奨学金の必要性」を伝える事が出来ます。
- 家族構成(母子家庭など)
- 全ての収入源
- 家庭の経済状況が苦しい理由
【奨学金：書き方②】未来の家庭の経済状況
未来の家庭の経済状況では「進学」や「退職」など、考えられる変化に関して伝えられると良いです。未来の家庭の経済状況の例えは以下の通りです。
- 進学に伴って学費が増える
- 祖母・祖父の介護が必要になった
- 出産がある
- 兄弟・姉妹の部活加入
- 入院の予定があり、医療費が増える
- 自宅通学から自宅外通学へ切り替える
- 親の退職によって収入が減る
- 勉強を優先する為、アルバイトの時間を減らす
未来に収入の変化がある場合はその事を伝える事でさらに経済的に厳しいという事を印象付ける事が出来ます。
【奨学金：書き方③】収入増加が見込めない理由
これ以上、経済状況に関して収入が増える事を見込めない理由の説明も添えると良いです。基本的には「出費が多ければ収入を増やせば良いのでは？」と思われてしまうと想定して「どうしても収入を増やす事が出来ない」事をあらかじめ説明しておくと良いです。
- アルバイトの勤務時間がすでに限界である
- 親が育児や介護があるので、働く事が難しい
- 親の昇給が望めない（高齢だから）
【奨学金：書き方④】勉強や研究に対する意志
申請理由の最後には、勉強や研究に対する意志をアピールすると良いです。奨学財団の目的の中に「子供たちが学業に全力で取り組める環境を作る」事が挙げられています。勉強に真剣に取り組みたいのに、家計が厳しいという障害があるから困っているという事を訴える事で、この目的にピッタリな魅力的な提案だと感じさせる事が出来ます。
奨学金の申請理由の例文
奨学金申請理由の書き方を参考に、申請理由の例文を紹介します。
私の世帯は、祖父・父・母・妹・私の5人家族です。
現在は、父が会社員で母はパート、私のアルバイト収入で生活しております。
持ち家のローンや祖父の介護費用、2人分の学費などで出費が大きく、現在の収入では5人分の生活を支える事が非常に難しい状況です。
さらに、このような困窮状況に加えて、母が癌の治療で入院しなければいけなく次年度は妹が大学に入学する為さらに家庭の経済状況が苦しくなる見込みです。
私のアルバイトの勤務時間は◯時間を超えており、大学の授業やサークル活動を考えれば、これ以上の勤務は難しい状況です。父は定年間際で昇給も見込めず、これ以上収入を増やす事は困難です。
不自由なく安心出来る環境の中で、学業に専念したいと考えておりますので奨学金の貸与を希望します。
母子家庭や経済状況で進学を諦めるのは勿体ない！奨学金の申請理由に関しての文章の書き方を身に着けよう！
奨学金の申請理由には下記4つの順番で書くと審査員も読みやすく、審査員に好印象を持たせる事が出来ます。
- 現在の家庭の経済状況
- 未来の家庭の経済状況
- 収入増加が見込めない理由
- 勉強や研究に対する意志
また、申請理由には親が書くのではなく自分自身で書くと良いです。間違えて他の人が書いてしまうと、審査に通らない可能性もありますので要注意です。例文や書き方を参考にしながら、自分の言葉で文章を書くと良いです。母子家庭や経済状況で進学を諦めるのは勿体ないです。
