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会社都合で退職したらどうすればいい?失業保険の手続きや受給要件について徹底解説!安心して転職活動できる!



会社都合で退職したらどうすればいい?失業保険の手続きや受給要件について徹底解説!安心して転職活動できる!

会社都合で退職したら失業保険は会社都合枠で給付される事となります。失業保険における手続きおよび受給要件について理解をしておけば安心して転職活動できます。

会社都合で退職したケースの失業保険のもらい方は?そもそも自己都合と会社都合はどう違うの?会社都合の失業保険における受給条件を知りたい、というようなお悩みを持つ方は多いです。会社都合で退職したシチュエーションでの失業保険のもらい方をはじめ、受給要件や手続きを解説します。その他注意事項etcも解説しているので、最後までご覧下さい。

会社都合と自己都合退職の違い

自己都合で退職したら、失業保険を申請してから実際に給付を受けるまでに2~3ヶ月かかります。さらに、会社都合の退職に比較して給付期間も短くなります。

会社都合の給付期間 90日~330日
会社都合の給付開始期間 待機期間7日間+給付制限2~3ヶ月
自己都合の給付期間 90日~150日
自己都合の給付開始期間 待機期間7日間

会社都合での退職となったら、上記の通り受給内容が優遇されるというメリットがあります。

「会社都合」「自己都合」該当する理由

会社都合と自己都合、それぞれに該当する退職の理由は以下のとおりです。

退職都合 退職理由
自己都合
  • 結婚・子育て・転居etcの生活の変化
  • 病気・介護etc家庭の事情
  • 職場への不満解消やキャリアアップの為
  • 懲戒解雇
会社都合
  • 企業の倒産
  • 経営難によるリストラ
  • 解雇(事務所の廃止や撤退による解雇や通常解雇)
  • 派遣・有期雇用の雇い止め
  • 希望退職制度の利用
  • 雇用契約書と仕事内容が大きく異なり自分から退職
  • いじめ、嫌がらせetcの理由で退職をせざるを得ない
  • 職場から給与カット・未払いがある
  • 慢性的に残業が長い

自己都合は主に、個人的な事情により職場を辞めたケースに該当します。そして会社都合であれば、企業側の事情や判断によって辞めざるを得なくなったケースに該当します。

どちらに当てはまるかの判断方法

自己都合・会社都合どちらに当てはまるかを調べて把握出来たとしても、最終判断はハローワークがおこないます。まずは自己都合・会社都合どちらになるか、企業側が判断して離職票に記載し、ハローワークへ提出します。退職者は離職票を受け取った際に、どちらの事情になるか確認出来るのでチェックして下さい。

退職の事情に異議があるならハローワークに申立をしてると、職場に事実確認がされます。意義がなければそのまま離職票を提出して、受給を受ける事が出来ます。

経歴への影響もある

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会社都合で職場を辞めたら、失業保険上でのメリットはあります。とはいえ、履歴書には「会社都合により退職」と記載しなければいけません。一方自己都合であれば「一身上の都合により退職」と記載出来ます。

会社都合であっても事情を詳しく話せば、理解してくれるケースもありますが、すんなりOKというわけにはいかないという職場もあります。このようなデメリットも、発生してしまうので注意を払うに越した事はありません。

【会社都合の失業保険】受給までの手続き・流れ

会社都合で失業保険を受け取るなら、自己都合とは少し違った流れとなります。

  1. お住まいの管轄にあるハローワークで失業保険申込を
  2. 待機期間を過ごす
  3. 雇用保険説明会に出席
  4. 求職活動
  5. 最初の失業認定日

それぞれの流れ・手続きをみていきます!

【手続き・流れ①】お住まいの管轄にあるハローワークで失業保険申込

まずは住んでいる地域の管轄にあるハローワークで、失業保険申込をします。その際に、以下の書類が不可欠になる為事前に準備しておいて下さい。

  • 離職票1.2
  • 雇用保険被保険者証
  • マイナンバーカード(個人番号確認書類・運転免許証・パスポートetcの身元確認書類でもOK)
  • 証明写真2枚(縦3cm横2.4cmの正面上半身。6ヶ月以内に撮影したもの)

失業保険の申込期限は原則、離職日の翌日から1年以内となっています。書類を提出して求職申込書の記入事項に記載が出来れば、その場で面談が行われます。退職理由etcの確認後、受給資格が認められれば、この日が受給資格決定日に該当する事になります。

【手続き・流れ②】待機期間を過ごす

失業保険の申込後は、完全に失業状態である事の確認を取る為に「7日間の待機期間」が設けられます。この期間はバイトetcを含めて、働くのは禁止されています。もし収入を得ていたら、待機期間が延長されてしまうので要注意です。待機期間7日間で、受給期間のカウントが開始されます。

【手続き・流れ③】雇用保険説明会に出席

待機期間7日間を経て、雇用保険説明会に出席します。説明会は申請日から1~3週間後に設定される事がほとんどで、このとき初回の失業認定日が通知されます。雇用保険受給説明会の開催日・場所etcは、申込時にハローワークから指示がある為確認しておいて下さい。

【手続き・流れ④】求職活動

初回であれば失業認定日までに、求職活動を最低でも1回は行わなければなりません。2回目以降の認定は、月2回の求職活動実績が不可欠となる為、覚えておいて下さい。活動は、ハローワークで就職相談や紹介状の発行を行う、あるいは転職サイト経由での求人応募となります。

【手続き・流れ⑤】最初の失業認定日

最初の失業認定日にハローワークへ行って下さい。当日は、書類審査と面談をし、求職活動中だという事と就業していないという事が認められたら、失業保険の支給が開始されます。初回の受給額は、待機期間の翌日~認定日前日までの期間分が振り込まれます。失業認定日から約1週間程度で、指定の銀行口座へ振込がされるので、チェックしておいて下さい。

失業保険受給中に就職したら?

失業保険受給中に就職出来たら、失業保険の打ち切りとなります。とはいえ、代わりに「再就職手当」を貰う事が可能です。再就職手当はお祝い金のようなもので、まとまった金額が口座に振り込まれるようになっています。再就職先が決まったら、ハローワークへ申請にいって下さい。

会社都合で退職したらどうすればいい?失業保険における手続きおよび受給要件を理解し制度を利用し、安心して転職活動しよう!

会社都合の失業保険のもらい方を解説しました。会社都合で退職したら、自己都合に比較して失業保険の待遇がよくなります。一方で、履歴書には「会社都合による退職」と記載しなければいけない為、就職に不利になる可能性も。

会社都合・自己都合のどちらか不明なら、離職票を見れば分かります。また、内容に異議があるケースではまず、ハローワークへ相談して下さい。

会社勤めはとても大変です。給料は貰えるものの肉体や精神の疲労を蓄積しながら時間を切り売りしていく側面もあります。とはいえお金を稼がなければ生きていけない資本社会。それであれば自分にマッチした好きな仕事を探せるのが良いですよね。

失業保険を受給しながら安定した精神でまずは適度な休憩を取り、気持ちがリフレッシュした頃に意義のある転職活動が進められるように各種制度を充分に活用してもらえると幸いです。