子どもが小学校に上がった時、「PTA」に入る親御さんは多いのではないでしょうか。PTA自体の活動は子どもがより良く学校生活を送る為に重要であり、やりがいのあるボランティアのひとつと考えられています。しかし、中には何らかの理由で退会したいという人も居ます。退会したらどうなるのか、発生するメリット&デメリットや退会方法を解説します。「ずるい」と言われていじめられるリスクはあるのかについても触れます。
PTAについて
そもそもPTAとはどういった活動なのかを簡単に解説します。
PTAとは?活動内容は?
PTAとは、「parent‐teacher association」の略です。日本語では「親(父母)の会」と訳されている教育組織です。一般的な活動内容は以下の通りです。
- 子どもたちが安全に学校に通えるような通学路の整備
- 教育現場の改善
- 季節に応じたイベント
- 学校行事のお手伝い
当然、学校単位で活動内容に違いがある為一概には言えませんが「子どもたちと学校、家族、地域との架け橋となるボランティア団体」と考えるとわかりやすいです。
PTAは退会可能か?
PTAの活動は大変素晴らしいものですが、何らかの理由で退会したいと考えている方も少なくありません。PTAは辞められるのか見て行きます。
PTAは退会可能
参加は基本的に強制ではなく、「任意加入」となっています。中には子どもが小学校に上がったら強制的に加入させられていたという人もいるようですが、前述したようにPTAでの活動は任意です。退会は何ら問題のない行為です。
PTAの退会方法
可能とはいえ、何も言わずにそのままフェードアウトは社会人としてマナーが問われます。しかし、どのような退会方法が適切なのか分からない人も多いようです。一般的には、会長だったり担当している教員に「退会届」を出すといわれています。書式は特に決められていませんが、以下の項目が記載されていればOKです。
- タイトル
- 提出者の氏名や肩書き
- 退会の旨
- 退会理由
- 日付
中には退会前に面談が用意されているPTAもあるようなので、会長に退会方法を一報しておくと安心です。
PTA退会のメリットとデメリット
退会した場合のメリットとデメリットをお伝えします。まず、メリットからお伝えしていきます。
メリット
最大のメリットは、「PTAの業務から解放される」といったところです。前述したように、そもそも任意加入である上にボランティア団体です。仕事をされている人や主婦であってもプライベートでやらなければならない事があったり、PTAの煩雑な業務が日常生活に支障を来す場合もあります。
特にくじ引きや年功序列で役員になると、他の会員をまとめたりイベントの企画をしたり、PTA業務がプライベートを圧迫します。また、会費を回収しているところもある為、出費も減ります。業務や費用面から解放されると、生活や精神的に余裕が生まれるという大きなメリットを享受出来ます。
デメリット
体と心、費用面での解放は大きなメリットですが、デメリットも多少存在しています。そのひとつが、やはり「人間関係」に関わるデメリットです。規定上、参加は任意であるものの、それに「ずるい」と納得出来ない人もいます。
例えば、「PTA活動が子どもを学校に通わせている親の義務」と考える方がいれば、どんなに理詰めで退会理由を伝えても理解してもらえない可能性があります。今まで仲良くやってきたママ友と疎遠になったりいじめられるようになったという人も少なくないです。
また、デメリットはその余波が子どもにも及んでしまうところです。中には、一緒に登校する登校班をつくっている場所もあり、その輪の中にいれてもらえないというトラブルも発生してしまうといわれています。
また、子どもにとって親の都合は理解しにくく、今まで通りイベントに参加して記念品をもらっていたのに、急に参加出来なくなれば親子の関係にも影響が出てきます。メリットも多いですが、デメリットが生じるリスクもある事を忘れないようにして下さい。
PTAのメリットとデメリットを天秤にかけて見極めるのが大事!
学校単位で方向性が全く違います。退会方法が簡単な場所もあれば、それが難しいような雰囲気の場所と多種多様です。まず、雰囲気をしっかりと理解し、それに見合った行動を取る事がトラブル回避のコツと言えます。メリットとデメリットを掘り下げて考えた上で、退会という行動でこの先どうなるかを熟考すべきです。