日常生活でもビジネスシーンでも【お言葉に甘えて】という風な言葉を聞いた事があるかもしれません。とはいえ、実際に利用するとなるとどうやって使えばいいかわからないという風な方や、取引先の方に対して使ってもいいのか?などと悩まれる方もいらっしゃるかと思います。【お言葉に甘えて】の使い方や意味や言い換えに利用出来る類語や敬語表現を紹介します。ビジネスメールで取引先に失礼のないように気を付けて下さい。
【お言葉に甘えて】の意味とは?
【おことばにあまえて】と読みます。例えば【〜〜していいですよ】【ここjは私に任せて下さい】など先方の親切を受け取るような時に【では、お言葉に甘えて〜〜します】という風な風な使い方をします。普段は何気なしに利用する事もあるかもしれませんが、ビジネスシーンで利用する場合は先方に不快な思いをさせてしまう恐れもあるので注意が肝心です。
【お言葉に甘えて】の使い方
正しい使い方をしていれば、目上の方に対しても取引先の方にたいしても利用する事の出来る言葉です。
【使い方①】使えないシチュエーション
先方に【〜〜したら?】【〜〜してもいいよ】などと言ってくれた時にしか使えません。例えば【体調悪そうだよ?今日は早く帰って休んだ方がいいんじゃない?】と言われた時に【では、お言葉に甘えて】と利用する事が出来ます。
ですが【体調悪そうだよ?】と言われた時に【お言葉に甘えて】とは利用する事が出来ません。これは【早く帰っていいよ】や【休んでもいいよ】などとは言われていない為この場合【体調がすぐれないので今日は早退させてほしいです】【大丈夫です。お気遣い有難う御座います】などと返事をするのが正しいです。
【使い方②】社交辞令の可能性も
【〜〜してもいいよ】と言われたとしても本当に先方に頼っていいのかどうか、慎重に判断するべきシチュエーションもあります。先方が【〜〜してもいいよ】と社交辞令で言っている場合は、先方に頼ってしまうと【図々しい方】などと思われてしまう恐れもあります。
本心で親切に言ってくれているのか、それとも社交辞令で言っているのかを判断しかねる場合は【お言葉に甘えて…】という風な返事はしない方が無難です。
【使い方③】メールで利用するシチュエーション
メールで利用する場合、何に甘えるのかを明確にするべきです。例えば【あなたも忘年会に参加して下さい】という風な内容のメールが送られてきた場合は【お言葉に甘えて、忘年会に参加させて頂きます】という風な風に、自分はどうするのかを先方に説明するようにして下さい。
【使い方④】敬語表現
取引先だけではなく上司や目上の方に対しても利用出来るようにするには【敬語表現】にするべきです。【お言葉に甘えて】を【お言葉に甘えて〜します】とすると敬語表現になります。例えば上司に【〜〜さん。今日はもう帰ってもいいよ】と言われた場合【お言葉に甘えてお先に失礼致します】とすると失礼になりません。
また、さらに丁寧にすると【お言葉に甘えさせて頂きます】になります。例えば【今日は私の奢りで。】に返事をする場合は【ご馳走様です。いつもお言葉に甘えさせて頂いているので、次は私にも支払わせて下さい】などという風な使い方が出来ます。
【使い方⑤】同期や友達などに利用するシチュエーション
同期や友達、部下などの目下の方に対して利用する場合は【お言葉に甘えて】や【遠慮なく】などという風な使い方が出来ます。【お】を抜いて【言葉に甘えて】と利用する方もいますが【お言葉に甘えて】が一つの慣用句とされているので分けて利用するのは好ましくありませんので覚えておいて下さい。
【お言葉に甘えて】の例文
【お言葉に甘えて】の例文を紹介します。
【ここは私に任せて〜〜さんは〜〜してて】
【有難う御座います。それではお言葉に甘えて〜〜してきます。】
【体調が悪そうだから今日は早退したらどう?】
【お言葉に甘えて本日は早退させて頂きます。ご迷惑をおかけしても主訳ありません。】
【旅行のお土産があるので、よかったら皆さんで召し上がって下さいね】
【有難う御座います。お言葉に甘えて頂戴致します。】
【ちょうど〜〜部に行く予定があるから、その荷物持って行くよ】
【有難う御座います。ではお言葉に甘えて、宜しくお願いします。】
【もう戻るから休憩してきてもいいよ】
【有難う御座います。それではお言葉に甘えてお願いします。】
【先日はお言葉に甘え、つい長い長居してしまい大変失礼しました。】
【明日の会議資料の作成の件〜〜さんのお言葉に甘えてお願いしてもいいでしょうか】
【当社まで足を運んでくださるとの親切なお申し出有難う御座います、お言葉に甘えさせて頂きます。】
【御社へ新商品コラボの件、お言葉に甘えてお知恵を拝借しても宜しいでしょうか?】
【お言葉に甘えて】の言い換えに利用出来る類語
言い換えに利用出来る類語はいくつかあります。それぞれ使い方をご紹介致します。それぞれ言い換えに利用出来る類語表現として利用出来るので、覚えておいて下さい。
【言い換えに利用出来る類語①】ご好意に甘えて
【ご好意に甘えて少し休憩させて頂きます。】
【言い換えに利用出来る類語②】ご親切に甘えて
【有難う御座います。ではご親切に甘えて今回はおまかせ致します。】
【言い換えに利用出来る類語③】お心遣いに甘えて
【ご迷惑をおかけしますが、お心遣いに甘えて今日は退社させて頂きます】
【言い換えに利用出来る類語④】お情けに甘えて
【大変恐縮では御座いますが、〜〜さんのお情けに甘えて〜〜させて頂きます。】
取引先とのビジネスメールで利用する言葉は意味を間違いなく理解して正しい使い方をしよう!
【お言葉に甘えて】は、敬語表現にする事で取引先に対しても利用する事が出来ます。もちろん目上の方や上司に対しても利用する事が出来る便利な意味を持つ言葉ですが、多用は厳禁です。また、先方の親切が社交辞令の場合もありますので、見極めが難しい場合は【お言葉に甘えて】という風な返事はしないようにするのが無難です。
正しい使い方をする為に適宜言い換えに利用出来る類語も駆使してみて下さい。先方に頼りすぎないよう、どうしてもという風な場面で上手に利用するようにして下さい。