挨拶・マナー

七回忌法要での挨拶について解説!乾杯や献杯や締めの言葉は簡単で大丈夫?



七回忌法要に参加する、または主催するなど色々な立場の方がいらっしゃるでしょう。いずれにせよ、七回忌の法要には数多くの方が訪れる為、司会進行から挨拶までを行なう担当者が必要です。もし、自分が任されたらどのように対処すればよいのでしょうか。この記事では、七回忌の法要の挨拶についてシチュエーション別に文例などをご紹介しています。挨拶の言葉に悩んでいる方は、是非参考にして下さい。

七回忌とは?

七回忌で挨拶を行なう場合、そもそも七回忌という言葉の意味を理解していなければとんちんかんな発言をしてしまうかもしれません。七回忌を成功させるには意味を理解した上で対応しましょう。

七回忌とは故人がこの世を去ってから満6年経過した命日に行なわれる法要の意味です。一周忌、三周忌に続く3回目の法要であり、「お釈迦様が生まれた時、7歩歩いた」という事などから7という数字が重宝されているようです。

三回忌までは友人などが参列したり僧侶が参加しますが、七回忌の場合は遺族・親族・家族のみで行なわれるケースも多いようです。

七回忌の進行順について

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七回忌を行なう場合、施主はまず先に会場に入って参列者を迎える準備をしましょう。あまりにギリギリの行動をするとドタバタしてしまい、参列者に不安を与えてしまいます。

①施主の始まりの挨拶

七回忌がスタートしたら施主の挨拶です。(七回忌の挨拶のポイントは後ほど詳しく解説します。)

②僧侶の読経

全員が着席した後に僧侶を入場させ読経を初めて頂きます。

③お焼香・僧侶への挨拶

その後、お焼香などを経て僧侶にお言葉を頂き、退場して頂きます。お寺の場合はお墓参り、自宅や斎場の場合はその場での挨拶となります。

④施主の〆の挨拶

最後は、施主が挨拶で閉めて法要を終わらせるという流れが一般的です。

七回忌の挨拶のポイント

七回忌の挨拶はどのように行なえばよいでしょうか。

ポイント①:施主は父親である場合が多い

七回忌の挨拶を行なうのは、葬式などで喪主をつとめた人物が多い傾向にあります。例えば、父親などです。祖父・祖母などが亡くなった時には基本的にその家庭にいる父などが喪主をつとめます。その為、七回忌に関しても挨拶を行なうのは父親である事が多いです。

ポイント②:堅苦しくなりすぎない

身内だけである事から、あまり堅苦しいものにはしないという事です。もちろん、参列者の雰囲気や間柄も関係していますが、公的な場で行なうようなものものしい雰囲気でないほうが好感を持たれやすいのでおすすめです。

ポイント③:簡潔に

また、七回忌法要の挨拶をした後に僧侶に入って頂き、経をして頂く為、僧侶を待たせてしまうほど長引いてしまうのはやめましょう。

父親による挨拶の文例

では、父親による七回忌法要の挨拶の文例を確認しましょう。

まず、参列者への感謝の言葉を伝えて下さい。参列者の多くは身内だとはいえ、いろいろと忙しい事もあるでしょう。そういった意味でも、“来て当たり前”という雰囲気を出してはいけません。

  • 本日はご参列、誠にありがとうございます。
    ご多忙のところ、○○の七回忌に…

また、故人を思い出し、和やかな雰囲気にするようなシチュエーションをつくってもいいでしょう。

  • 本日は、無事○○の七回忌を迎える事が出来ました。
    ○○も今、久しぶりに皆様のお顔を見れて心が穏やかになっている事でしょう…

また、僧侶の話が続く場合は僧侶の名前を呼んで締めるようにして下さい。

法要開始前の挨拶の文例

法要開始前の文例は、を紹介します。簡単に法要を進めていきましょう。

文例

本日は亡き(故人の名前)の七回忌の法要にお越し頂き、お礼申し上げます。それでは、これより7回忌法要を始めさせて頂きます。

乾杯・献杯の挨拶

七回忌では、会食を省略する事も多いようです。それでも、地域の慣習だったり様々なシチュエーションによって会食を行なう可能性もあります。やはり七回忌は親戚・家族が主な参列者ので、何か美味しい店や行きつけのお店から出前をとって故人を惜しんだり、思い出話に花を咲かせたりする事が多いでしょう。

そのような時にも、父親など喪主の施主が乾杯の挨拶を行なう場合があるので準備しておきましょう。基本的には、難しい事を伝える必要はありません。参列者は食事をしながら家族同士で故人を惜しんだり思い出話をしたいという気持ちが強いので、簡単に済ます方がスマートです。

それでは、七回忌の乾杯の挨拶を簡単にチェックしていきましょう。

まずは、感謝の気持ちからスタートさせます。

文例

本日は亡き○○の七回忌法要にお運び頂き、誠にありがとうございます。

そして、食事をする旨を簡単に伝えましょう。

文例

本日はささやかではございますが、お食事の席を設けさせて頂きました。

その後、乾杯の挨拶を行ないましょう。

文例

故人を思い出し、故人との思い出話に花を咲かせながらお寛ぎ頂けると幸いです。ご唱和をお願いいたします。

乾杯の挨拶の文例

文例

本日はご多忙のところ、亡き(故人の名前)の7回忌法要に、足をお運び頂きましてありがとうございました。皆様のおかげで、無事に七回忌の法要を終える事が出来ました。ささやかではございますが、食事の席を設けさせて頂きました。

故人を思い出しながら、思い出話などしながら、おくつろぎして頂ければと思います。それでは、お手元のグラスをお持ち下さい。献杯!

このように、七回忌の乾杯の挨拶の文例をご紹介しました。七回忌は、親戚・家族が主だったメンバーになるので、文例のようにかしこまらなくても大丈夫です。故人の友達などが足を運んで頂けた場合などは、しっかりと挨拶しましょう。

また、乾杯ではなく献杯になっていて疑問に感じた方もいらっしゃるかもしれません。日本では、葬儀や法要では、故人に敬意を表すという意味で献杯と発声します。知らなかった方は気を付けましょう。細かいポイントではありますが、七回忌に参加する方の中にはご年配の方やマナーに厳しい方もいらっしゃいます。正しい言葉選びをするに越した事はありません。

会食後の締めの挨拶の文例

会食後の締めは、七回忌法要に参加して頂いた方々に対してこの日最後の挨拶となります。親族など親しい人達だからと言わずに、改めて感謝の気持ちを伝えて今後も変わらない付き合いを促す言葉で締めると好印象です。

文例

本日は、お忙しい中、最後までお付き合い頂きまして、本当に、ありがとうございました。皆様にお集まり頂き、今は、亡き○○にとっても何よりの供養となりました。◯◯も天国で喜んでくれてると思います。

久しぶりに皆さまとの時間も名残惜しいところではございますが、そろそろお開きとさせて頂きたいと思います。今後も変わらぬご指導とお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。帰りの道中もお気をつけてお帰り下さい。

このように、七回忌法要の会食後の締めの挨拶の文例をご紹介しました。前述しましたが、七回忌は親戚や家族中心になりますので、もっと柔らかい言葉でも良いかもしれません。家族の間柄などに応じて臨機応変にご対応下さい。

僧侶への挨拶の文例

七回忌法要をして頂く僧侶への挨拶は、読経と法話が終わってご退場頂いた後、お布施やお車代をお渡しする際に行うのが一般的であります。毎度お願いしている方であれば、何度かお経をあげて頂いている僧侶への挨拶となりますので、それほど形にこだわらずに控えめな言葉で感謝の気持ちを伝えれば問題ありません。

文例

本日も丁寧な法話と読経をありがとうございました。おかげさまで本日も無事に、法要を執り行う事が出来ました。お疲れ様でした。どうぞこちらをお納め下さい。

このように、七回忌法要の僧侶への挨拶の文例をご紹介しました。いつもお願いしている場合のシチュエーションを例に文例を作成しています。七回忌法要の僧侶への空気感は法要ごとに違いますので、これが正解というものはありません。文例はあくまでも参考としつつ、僧侶の方との関係性に応じて言葉選びをしましょう。

ポイントは感謝の気持ちです。お布施・お車代を出すにしても、法要をして頂くわけですからしっかりと感謝の言葉を伝えるようにしましょう。

七回忌法要の文例を沢山チェックすると挨拶文を作りやすい!

当サイトの文例だけではなく、他の七回忌法要の挨拶について記載しているサイトを見て頂く方法もあります。違った言葉による文例が紹介されていたりするので、七回忌法要に関して理解が深まるでしょう。

複数のサイトの文例を確認する事で、複数のサイトの数だけ七回忌法要の文例の引き出しが増えます。それだけ七回忌法要でどのような挨拶をすれ良いか理解していきますので、一つのサイトの情報だけよりは気付きやアイデアが出やすいです。

文例のままでも問題はありませんが、せっかくの七回忌の法要ですから自分の言葉で、心のこもった挨拶をして頂きたいです。定型文ではなく、感謝の気持ちを忘れずに自分の言葉でまとめましょう。

七回忌法要の挨拶は感謝の気持ちを添えつつ簡単に!

七回忌法要の挨拶というと、かしこまって長々と故人の事について話したり、難しい言葉を使ってしまいがちです。

しかし、七回忌法要は身内や家族のみで行なう事が多く、あまり肩肘を張らない簡単でシンプルなものがおすすめです。基本的に感謝と内容、そして簡単な故人との思い出について語る事で十分であり問題ありません。

ぜひ、今回の記事を参考にして七回忌法要を成功させて故人を家族で温かく思い出しましょう。