高校生であってもレポートの提出が求められる事があります。しっかりと学校でレポートの書き方を学んだ後であればよいのですが、中にはレポート作成をした事がない、とくに書き方を学んでいないetc、基本的な書き方がわからない高校生も少なくないです。考察をテーマに沿った構成で書けるように、高校生のレポートの書き方や例文を解説します。感想文とは違うので要注意です。
レポートの書き方の重要点
高校生のレポートは、当然ながら小学生や中学生以上のクオリティが求められます。中には大学受験に関連してくるレポートもある為、基本的な構成を理解した上で記載出来るように準備しておくべきです。高校生レポートに関する書き方の重要点をそれぞれ解説していきます。
- 感想文ではない
- 構成が全て
- 奇をてらう必要はない
感想文ではない
レポートを書き慣れていない高校生の中には、レポートと感想文がごちゃ混ぜになっているケースがあります。レポートはあくまで何らかの事象に対する報告で、そこに感想は求められません。レポートには感想ではなく私見といった形でまとめる部分があるのですが、それも感想文のようなくだけた内容ではダメです。
「Aという施設には〇〇が用意されていた。」がレポートです。「Aという施設について自分は〇〇だと思っていたが〇〇が用意されており、とても驚いた。なぜなら…」は感想文です。注意して使い分けまて下さい。
構成が全て
レポートを書き慣れていない高校生にとって、正しい書き方を心がけるのはとても難しく感じます。しかし、レポートは感想文のような“個性”を出す必要は無く、あくまで事実を述べるだけのドキュメントです。
つまり、構成さえしっかりとしていれば評価を得る事が出来ます。詳しくは後述しますが、基本的なレポートの書き方を考える上で内容云々より、まずは構成を覚えてしまって下さい。
奇をてらう必要はない
事実を述べるレポートだからこそ、どこかに自分らしさをプラスしたいと思う人は多いです。プロとして活躍するような方であれば重要な視点ですが、高校生の一般的なレポートで奇をてらう必要はないです。
レポートに“自分”を入れこみ過ぎると、前述したように感想文になったり、評論になってしまいます。あくまでシンプルな構成を心がけた書き方が、レポートの作成を成功させるコツです。
レポートの書き方の構成
基本的なレポートを作成する上で重要な事は“構成”とお伝えしました。学年や氏名を省いた基本的なレポートの書き方の構成を順を追ってお伝えしていきます。
- タイトルテーマ
- 動機や目的
- 調査と研究方法
- 結果
- 私見(考察や今後について)
タイトルテーマ
まず、レポートを作成する際にはタイトルを書きます。タイトルは出来るだけ目を引く、読んでみたいというものがおすすめです。奇をてらう必要はないですが、「飲食店Aの売上」というタイトルではなく、「人気中華店Aの平日日中の売上平均と傾向」の方が興味を惹きます。
難しく考えず、何をテーマにしているかしっかりとタイトルにふくめれば問題ないです。
動機や目的
次にテーマを選んだ理由です。具体的になぜそれを調べようと思ったのか、最も強い動機を記載します。また、疑問だけでなく何を明らかにするのかも記載して下さい。
調査と研究方法
次に調査や研究方法です。訪問であれば、いつどのように誰に話を聞いたり調査したか。研究であれば、どの手法を使い、どういったものを使って検証していったか記載していきます。
結果
調査の結果は、出来るだけわかりやすく書く事が大切です。予想と結果の差、グラフや表、数値を使うとより伝わりやすくなるのでおすすめです。
私見(考察や今後について)
ここまで、事実を述べる為の内容ですが最後には私見や考察を記載すべきです。基本的には調査の動機から調査した結果の流れを考察し、自分の意見を述べていきます。さらにこれを確認した上で、今後自分の人生にどう生かしていくのか記載するとよいです。
高校生のレポートの例文
高級パン屋の美味しさの秘密を徹底調査
近頃、食パンが大ブームだが、そこには「美味しさ」がかならず関係していると考えられる。しかし、なぜ古くから存在する食パンではなく、新しい食パンが人気なのかその秘密を探った。今回の調査はA市にある人気食パン店B。早朝の仕込み時間を利用し、店長の〇〇さんに全ての工程を教わった。
その結果、普通の食パンでおこなわれている工程ではない〇〇があり、〇〇をたっぷり入れる事でふわふわ食感を導きだしている事がわかった。身近なものだからこそ、革新的なアイデアで新しい商品価値を生み出す事が出来る事を学んだ。今後、自分も商品企画に携わる仕事がしたいので大変役に立つ有意義な調査となったと思う。
高校生のレポートはテーマを明確にして構成を守った書き方を心がけて!
基本的な高校生のレポートの作成は、構成が重要です。テーマや書き方を覚えたら構成に当てはめていくだけです。事実を客観的に分析および考察をして端的にまとめていきます。感想文ではないので書き方に個性やキャラクターを前面に出す必要はありません。