ビジネス文書を作る際、吉日を利用しようと考えている方もいます。ビジネス文書を受け取った際、〇〇月吉日といった日付で届く事もあり、これを利用したいといった思いがあるのではないですか?しかし、ビジネス文書において適当に使えるようなものではありません。ビジネス文書や案内状における日付の枕詞「吉日」とはどんな意味なのか?使い方や注意点や例文を解説します。
ビジネス文書における吉日とは?
ビジネス文書を作る際、吉日が利用される事があります。しかし、そもそもどのようなシチュエーションで使用されるのが正解なのか?意味も含めて解説します。
吉日の使い方とは?
ビジネス文書で吉日を使う際、基本的には挨拶状で使う事とされています。その為、あまり挨拶状以外で作成される事がなく、逆にほかの文書で使用してしまうとマナー違反になる事があるので注意が必要です。
吉日の意味とは?
そもそも、なぜ吉日といった文字を使用しているのか?吉日を使うのは挨拶状とお伝えしましたが、基本的にはよい事を意味する文書で利用されるのが一般的です。
ただし、ビジネス文書であまりプライベートな事を発表する事はない為、会社の経営や何か新作発表会、そういった際に吉日と記載される事が多いようです。
吉日を使う際の注意点

吉日は、受け取った相手にとっても嬉しい言葉ですが、使えない文書も少なくないので注意して下さい。前述したように、吉日はお祝いにおける日付の枕詞といったニュアンスで使われています。
もちろん、何か不幸があったとか、会社の大きな決断があったとか、そういった際には違和感を与えてしまいます。
さらに、ビジネス文書の重要性としていつ発行されたものなのかをしっかりと記載しておく必要があります。例えば、以下のようなビジネス文書で吉日と伝えるのは大きな違和感を与えてしまうので注意が必要です。
- 納品書
- 請求書
- 何らかの依頼文
ビジネス文書における吉日の使い方の流れ
ビジネス文書で吉日を使う流れについて解説します。ビジネス文書の構成も合わせてお伝えしていきますので、ぜひ用語を利用したい方は参考にしてみてはいかがですか?
【使い方①】前付で使おう
ビジネス文書は、決められた構成が存在しています。その為、吉日を使う使わないに関わらず、必ずこの構成だけは守って作成されている事が重要になってきます。
さて、そんなビジネス文書の構成ですが、基本的には前付から作成していきます。
吉日は日付に入れる事から、前付で作成されている事が一般的となります。「令和◯◯年春吉日」とか、「令和○年○月吉日」といった形で作成してみます。また、「令和◯◯年春佳日」といった言葉にも置き換える事が出来るので、シチュエーションに合わせて作成してみて下さい。
ちなみに、宛名は以下のように注意して作るようにして下さい。
- 会社単位や団体単位・・・御中
- 個人・・・様
- 複数の人たち・・・各位
【使い方②】挨拶状の本文
ビジネス文書で使われるなら、前述でお伝えしたように挨拶状が一般的です。とくにビジネス文書であれば、プライベートなお祝いを作る事はありません。
その為、ビジネス文書で使うとなったら、何か社長が新しく就任したとかそういった案内状にて利用されるといった流れになります。
挨拶状の例文
令和○年○月吉日 関係者各位
〇〇株式会社 代表取締役〇〇
社長就任のお知らせ
謹啓
関係者の皆様におかれましては、ますますご盛栄の事とお慶び申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り心より御礼申し上げます
さて、私ごとではございますが、このたび〇〇株式会社 代表取締役に就任いたしました
つきましては…
このように、社長就任であったり、また何か新しい事業を開発するとか、他社と合併する、そういった際に使う事が出来るので覚えておいて下さい。
ビジネス文書は定型的に作成しよう
ビジネス文書は、基本的には定型文で作る事が出来ます。吉日に関しても、とくに新しいテクニックを使ったり、奇抜な使い方をする必要は一切ありません。日付の部分に定められている使い方をそのまますれば、とくに問題なくビジネス文書を作る事が出来ます。
また、近年はテンプレートも多く揃えられています。テンプレートを利用しながら、シチュエーションにあった使い方を心がけてみて下さい。
吉日の意味や使い方や注意点を押さえて案内状やビジネス文書に活用しよう
吉日は無理に使う必要はありません。しかし、状況によっては使う事で効果的なビジネス文書になる事もあります。機会がある方は吉日の意味や使い方や注意点を押さえた上で案内状やビジネス文書を作成してみて下さい。