書き方・例文

結論が伝わりやすい文章の書き方とは?理由が分かる説得力のある文章構成を身に着けよう!報告書の作成に役立つスキル!



結論が伝わりやすい文章の書き方とは?理由が分かる説得力のある文章構成を身に着けよう!報告書の作成に役立つスキル!

結論がない文章は読み手をイライラさせてしまいます。結論が伝わりやすい文章の書き方を身に着けておけば理由が分かる説得力のある文章構成で報告書をはじめとしたあらゆるビジネス文書を容易に作成できるようになります。理由からスムーズに結論まで持って行き納得させる文章を作成するスキルは侮れません。

文章を書く上で分かりやすさはとても重要です。分かりやすい文章を書く為には「結論」から書く事が大切です。しかし、結論は文章を書く上でとても難しいポイントで、どう書けば良いのかわからないという方も多いです。文章における結論の書き方について解説します。

結論とは?どんな文書に必要?

結論は、最終的な結果を述べる事を言います。結論から話す事で、物事がシンプルかつ明確になります。短時間で相手に必要な事を伝えられる為、コミュニケーションの鉄則とも言われているのです。結論を書くべき場面は、何かを意見する論文や、報告書、記事などの文書を書く際です。

結論を書くときはPREP法を使う

書き方・例文、結論、テンプレート

文章を書く際は、PREP法を使うと読みやすい文を作る事が出来ます。PREP法とは、以下の流れで展開される「文章構成」の事を言います。

  1. 結論
  2. 理由
  3. 具体例
  4. 結論

結論を先に述べて、最後にもう一度強調するのがPREP法の特徴。では、PREP法を使って文章を作ると、どのようなメリットがあるのかを見ていきます。

文章にPREP法を使うメリットとは?

文章にPREP法を使うメリットについて、詳しく説明します。

【PREP法のメリットとは?①】説得力が増す

主張したい結論を先に伝えておく事で、読み手は意図を理解してくれます。理由・具体例を説明している間に、それが結論につながるという事を理解しながら見てくれるので、最後再び結論を聞いたときに「たしかに!」と納得しやすくなるのです。

【PREP法のメリットとは?②】言いたい事が短時間で繋がる

結論を先に伝える事で、言いたい事をすぐに伝えられるというメリットもあります。はじめに結論を伝えず「理由」→「具体例」→「結論」の流れで文章を書いてしまうと、何の話をしているのか、全くわかりません。

読んでいる最中に、何が言いたいのか、何の話なのかと、読み手をイライラさせてしまう事も。結論をはじめに提示しておく事で、あなたが主張したい事がすぐに読み手に伝わるのです。

【PREP法のメリットとは?③】文章を書くスピードが上がる

PREP法を使って文章を書く事で、書くスピードが格段に上がると言われています。文章を書くのが苦手、中々進まないという原因は様々ですが、その中でも大きな原因となっているのが、何をどのような順番で書けばいいか分かっていない事です。文章を書く際に手が止まってしまった場合は、PREP法を思い出して構成を組み直して見るもの良いですよ。

結論の種類とは?

結論は、文章によって書き方が異なります。そしてどの結論も、これから説明する3つのどれかに分類される為、書きたい結論がどれなのか把握しておく事も大切です。

【結論の種類とは?①】要約

要約の結論は、アンケート結果を伝える際や、概念定義の説明、報告書などの専門的なテーマについて、客観的視点で書いた文章で使われています。本文が長くなったり、要点を思い出してもらう必要がある場合に、書かれる事が多々あります。このような文章には、自分の意見を提示する事は避けて下さい。

(例:私の考えは…などはNG)

【結論の種類とは?②】論表

評論の結論は、議論が分かれるようなテーマを扱うものや、内容に個人的な思い入れがあるもの、読者を説得しようとする文章などで使われます。文章の主題に関して、筆者の意見が展開されたり、文章内で説明されている問題に対して、筆者個人の趣味・関心についてよく言及されています。

具体的なエピソードや、読者に語りかけるような文体にする事で、筆者の興味・解釈、個人的な信念・思想・心情に注目を集める事も出来るのです。

【結論の種類とは?③】新しい論点の提示

本文の内容に関連する別テーマを紹介し、読み手をさらなる議論に誘う方法で、テーマの中に含まれている具体的な項目について、取り上げる文章でよく使われています。

結論を書くときのポイント

結論は、文章全体の議論・論点を振り返って、文章の終わりに近づいている事を読者へ知らせる役割もあります。このような効果を高める為には、以下のポイントを踏まえておく事が必要です。

  • 文章は前向きな内容で締めくくる
  • 本文のテーマ、自分の意見は、重要性を強調する
  • 文章が終わりに近づいている事が、読者に伝わるように考慮する
  • 議論の要点をまとめ、振り返る
  • 自分の主張を別の表現で、再度提示する

上記5つのポイントについて、クリア出来ているかどうかを最終確認でチェックしておいて下さい。

結論から書く文章の例文

結論から書く文章の、具体例を解説していきます。まずは以下の文章を見てみて下さい。

例文

私はピアノを弾くのが好きです。ピアノを弾いている時間は落ち着くから。考え事で頭がいっぱいなとき、楽譜を見ると音符に集中するので、考え事をせずに済みます。それに、指を動かす事で脳が活性化されて、いろんなアイディアが生まれる事もあるんです。だから私はピアノを弾くのが好きです。

これをPREP法に当てはめると…

  • 結論:私はピアノを弾くのが好きです。
  • 理由:ピアノを弾いている時間は落ち着くから。
  • 具体例1:考え事で頭がいっぱいなとき、楽譜を見ると音符に集中するので、考え事をせずに済みます。
  • 具体例2:それに、指を動かす事で脳が活性化されて、いろんなアイディアが生まれる事もあるのです。
  • 結論:だから私はピアノを弾くのが好きです。
理由や具体例は複数あっても問題ありませんが、多すぎるとくどくなるので多くても2~3個にとどめておいて下さい。

結論が伝わりやすい文章の書き方、理由が分かる説得力のある文章構成を身に着けよう!

結論の文章の書き方について解説致しました。結論を書くときは、基本的にPREP法を使う事をおすすめします。PREP法を使う事で、文章の書きやすさが断然上がって質も上がるのです。文章を書く手が止まったら、PREP法を思い出して構成を練り直すといいですよ。

仕事中には報告書をはじめとするありとあらゆるドキュメントの作成が求められます。そのようなシチュエーションで「結論がない文章を書く人だな…」とレッテルを付けられるのは今後の仕事を進めていく際に非常に不利な状況ですし、昇給や昇格も遠のいてしまいます。理由と結論が分かりやすい文章校正を心がけて下さい。