身上書は長い人生の中でもあまり書く機会がない資料です。「身上書って何?」と疑問に思われる人もいらっしゃるかと思います。身上書は色々なシーンで使われていますが、今回は受験に必要となる身上書についてお話します。身上書の書き方のポイントや渡し方や封筒の種類にも触れるので参考にして下さい。
受験の身上書とは?
身上とは、簡単に説明すると身の上に関わる事です。身上書を書く事が多いのが「お見合い」ですが、受験の際にも身上書の提出を求められるケースがあります。受験の身上書では、以下の情報の書き込みも必要とされていて、それらの良し悪しも受験合格の判断材料になります。
- 両親の学歴
- 両親の職業
受験で身上書が必要となるケースは幼稚園や小学校に多いようです。
身上書は受験の合格基準のひとつとされています。
特に、親の出身校が子供に通わせたい学校と同じであれば、それだけでも合格となるケースもあります。自分の子供の受験を少しでも有利に進める為には、身上書を正しく書いて提出を行うのが大切なのです。
受験の身上書の注意点
受験の身上書を作成していく上で注意しておきたい点を紹介します。
横書きや手書きが基本
受験の身上書は横書きや手書きで作成を行うのが一般的です。大切な資料なので、ペンは万年筆が好ましいです。しかし、無いのであればボールペンetcの消えないペンを使用して下さい。
下書きをを行うなら、下書きの跡が残らないように軽く書いて下さい。
子供の事を書く際、褒めすぎず否定しすぎず
あまりにも褒めすぎてしまうと、「ただの親馬鹿か?」と思われてしまいます。逆に、あまりにも否定してしまうと、その子のいい部分が伝わりにくくなってしまいます。良いところも書いて、短所も少し書くとバランスの良い身上書になります。
表現も重要ポイント!
伝え方にも工夫が必要です。例えば「我慢強い性格」を相手に伝わりやすい言い方にするなら…
- 一度行うと決めた事は最後まで諦めずに続ける子
- 一度始めた事は最後までやり抜く粘り強さがある子
このように、少し表現を工夫を凝らすと相手に伝わりやすくなります。
封筒や用紙
受験の身上書に使う用紙は、学校の指定がないなら【身上書用】の用紙を使用して下さい。
身上書用の用紙はデパートや文房具屋で販売されている他、ネットからでも簡単に購入出来ます。
身上書専用の用紙を購入すれば、ほとんどのケースで身上書用の封筒も同封されています。
同封されていないなら、無地や白地の郵便番号の書き込み欄が無い封筒を使用して下さい。「よくわからない」「本当にこの用紙で合っているのかわからない」という心配があるならデパートや文房具屋の店員さんに「受験用の身上書が欲しい」と言えば、適切な商品を出してもらえます。
また、提出枚数は少なくても2枚からとなっています。多くのケースではB5サイズの便箋4~5枚程度になるので、書き間違いをしてしまう可能性も考慮して余分に購入しておくと安心です。
受験の身上書の書き方
身上書は各学校で決まった様式があるケースもあります。まずは身上書の提出を求められたら、使用用紙について伺っておいて下さい。個人で身上書を準備を行うケースの受験の身上書に書く情報は以下のとおりです。
- 家族構成
- 父の経歴や仕事(仕事内容)や勤務形態
- 母の経歴や仕事(仕事内容)や勤務形態
- 子供の性格や普段の様子(家庭教育)
- 志望理由
詳しい書き方は以下を参考にして下さい。
【便箋一枚目】
一枚目には志願者本人についての情報を書き込みます。
- 氏名(ふりがな)
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 保育歴
- 本人の性格etc
【便箋二枚目】
便箋二枚目には主に志望理由を書き込みます。一枚すべてを埋める必要はありませんが、出来るだけ半分くらいまで埋まるようびっしりと書き込むと良いです。
【便箋三枚目】
便箋の三枚目には志願者の父の情報を書き込みます。
- 父の名前(ふりがな)
- 生年月日
- 学歴
- 職業や仕事内容
【便箋四枚目】
便箋四枚目には志願者の母の情報を書き込みます。
- 母の名前(ふりがな)
- 生年月日
- 学歴
- 職業や仕事内容
【便箋五枚目】
最後五枚目には志願者の兄弟やそれぞれの祖父母etcの情報を書き込みます。
- 志願者の兄弟姉妹(ふりがな)
- 志願者の祖父母氏名(父方や母方)(ふりがな)
上記の2つの情報は、生年月日と学歴または職業どちらかを書き込むのみとなります。
封筒の書き方について
封筒の表には【身上書】と書きます。それ以外は基本的に書き込みの必要はありません。見やすく大きな字で書く事がポイントです。
封筒や用紙や書き方を抑えてしっかりアピール!
身上書のポイントをまとめると以下の通りです。
- 便箋は【身上書用】のものが販売されているのでそれの購入がおすすめ
- 便箋は多めに準備しておく
- 身上書は縦書きや手書きで書く
- 志望動機の内容は表現のしかたがポイント
- 志望理由は最低でも用紙の半分までは埋めるように意識
便箋や封筒は専用の用紙があるので、そちらの利用をおすすめします。封筒は専用の用紙に同封されている事が多いですが、無ければ無地や白地で、郵便番号の書き込み欄が無い封筒を使用して下さい。身上書はそう頻繁に書く資料ではない為、書き方が分からない人は多いようです。
しっかりとした書き方を学んで、少しでも受験に有利になるものに仕上げられるよう頑張って下さい。