挨拶・マナー

一周忌の挨拶について例文やマナーをご紹介!参列者に失礼のないように献杯や会食前や会食後も礼儀正しく



一周忌の挨拶について例文やマナーをご紹介!参列者に失礼のないように献杯や会食前や会食後も礼儀正しく

一周忌は故人が亡くなってからちょうど1年がたった頃に開催される法要です。そんな大切な法要で挨拶を任されたら、どういった挨拶をすればいいのかわからないという方も多くいらっしゃいます。一周忌には比較的多くの参列者が集まる為、マナーを守って失礼のない挨拶をしたいですよね。参列者に失礼のないように一周忌の挨拶の例文やマナーについて紹介します。献杯や会食前や会食後を滞りなく進めるコツにもなるのです。

一周忌とは?

一周忌とは故人が亡くなって、ちょうど1年が経った頃に故人をしのぶ為の法事の事を言います。

故人が亡くなってからは7日ごとに法要がありますが、四十九日の法要までは「追善法要」と言い、それ以降にされる法事の事は「年忌法要」といいます。本来一周忌は「祥月命日」に行っていたのですが、現代では祥月命日が平日であればその前の土日などにずらして開催される事が多くなりました。

一周忌に開催される内容は「読経」「焼香」「会食」がスタンダードです。

一回忌と一周忌の違い

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一回忌と一周忌は似ている表現なので、言い方の違いだけで意味は同じでは?と思っている方も多いようですが、一回忌と一周忌は全く別物です。一回忌のような◯回忌という呼び方は、故人が亡くなった日を基準にして使います。そして、1年に1度訪れる故人が亡くなった日を「二回忌」「三回忌」と数えるのがスタンダードです。

良くある間違いが、故人が亡くなってから丸1年が経って開催される法要を「一回忌」と数えるケースですが、正しくは「二回忌」になるのです。

法要の流れ

  1. 一周忌(二回忌)
  2. 三回忌
  3. 七回忌
  4. 十三回忌
  5. 十七回忌
  6. 二十三回忌
  7. 二十七回忌
  8. 三十三回忌
  9. 三十七回忌
  10. 五十回忌

つまり、一周忌は故人が亡くなった翌年に開催される法事の事で、一回忌は故人が亡くなった命日の事を指すと覚えておいて下さい。

一周忌の挨拶の機会と挨拶の例文

一周忌の挨拶は喪主がする事がスタンダードです。一周忌では喪主の挨拶をする回数が多くなるので、どの頃合いで挨拶が必要なのかをチェックして覚えておいて下さい。

【例文】法事前の挨拶

一周忌の初めの挨拶になるのが「法事前の挨拶」です。法事前の挨拶では、一周忌に足を運んで頂いた事への感謝の気持ちと、法事が始まる事をお知らせする表現を伝えます。ここで長くなってしまうと時間が経ってしまうので、手短に挨拶を済ませるようにして下さい。

また、本来では故人は戒名で紹介しなければいけませんが、現在では生前の名前で呼んでも問題ないとされていますので、わかりやすく呼びやすい方で呼ぶといいです。

例文

本日はご多忙の中、〇〇の一周忌法要にご参列頂き誠に有難う御座います。只今より、〇〇の一周忌法要を始めさせて頂きます。本日の法要は〇〇寺の住職さん〇〇様にお願い致しました。それでは〇〇様よろしくお願い致します。

【例文】法要後の挨拶

法要が終われば、最後に挨拶をして終了となるのです。法要後に会食を準備しているケースは会食に関する案内も兼ねた挨拶をするようにして下さい。

例文

本日は皆様のおかげで無事〇〇の一周忌を終える事が出来ました。多くの方がお集まり頂き、〇〇もきっと喜んでいる事と思います。故人に代わりまして、厚くお礼申し上げます。有難う御座いました。
一周忌はこれにて終了となるのですが、ささやかながらお会食をご準備しております。お時間が御座います方はぜひお召し上がり下さいませ。本日は有難う御座いました。

【例文】会食前の挨拶

会食では献杯が開催される事がスタンダードです。ですので、献杯をする人を事前に決めておいて下さい。また、挨拶の最後では献杯する人を紹介する流れになるように調節して下さい。

例文

本日はご多忙の中、〇〇の一周忌にご参列頂き本当に有難う御座いました。皆様のおかげで滞りなく済ませる事が出来、安心しています。粗宴ながらお会食の席をご準備致しましたので、〇〇の思い出話などをぜひ聞かせて頂けたらと思います。それでは初めに〇〇(献杯する人の名前)より献杯の発声をお願いします。

【例文】会食後の挨拶

一回忌の後の会食時間は、だいたい1時間〜2時間がスタンダードです。会食の進み具合などを見計らって、ほどよい頃合いを見て挨拶をして下さい。

例文

本日はご多忙の中多くの方にお集まり頂き、誠に有難う御座いました。〇〇の懐かしい話が聞けて故人もきっと喜んでいると思います。これにてお開きになるのですが、今後とも暖かいご支援を賜わりますよう、よろしくお願い致します。お足元にお気をつけてお帰り下さい。

一周忌の挨拶のマナー

一周忌の挨拶のマナーは以下の通りです。

【挨拶マナー①】忌み言葉は用いない

  • またまた
  • かさねがさね
  • くれぐれも
  • おいおい
  • 迷い
  • 浮かばれない
  • 死ぬ
  • 死亡
  • 4・9など不吉とされている数字

これらの重ね表現や不吉な事を連想させる表現は法事でもつい使ってしまう表現ですが、忌み言葉になるので用いないよう注意が必要です。上記以外でも忌み言葉とされている表現を挨拶で用いるのはマナー違反なので注意して下さい。

【挨拶マナー②】関係のない話題はしない

久しぶりに見る参列者もいると思うので、つい法事と関係のない話を挨拶でしてしまう事もありますが、これはNGです。一周忌は故人の為に集まる場です。基本的には一周忌に関係のない話は避けるようにして下さいね。

【挨拶マナー③】途中退席するなら

一周忌の途中でやむを得ず退席しなければいけない状況であれば、他の参列者や遺族の方に一言かけてから退席して下さい。途中で退席しなければいけないのであれば、事前に遺族の方や周りの方にしっかりと伝えておく事も大切です。

一周忌の挨拶は献杯時も会食前も会食後もマナーを守って参列者に失礼のないように

一周忌は故人が亡くなってからちょうど1年後に開催される法要の事で、一周忌の挨拶は基本的には喪主がする事となっています。一周忌は大切な節目ともなるのですので、多くの参列者が集います。献杯時も会食前も会食後もマナーをしっかりと守って失礼のないように心がけて下さい。

集まって頂いた参列者へ不快な思いをさせず、一周忌を無事終える事が出来るよう事前準備は怠らないようにして下さい。