挨拶・マナー

初盆における挨拶に関して文例を解説!喪主から参列者へ心温まる感謝の心を込めた言葉を届けよう!



初盆における挨拶に関して文例を解説!喪主から参列者へ心温まる感謝の心を込めた言葉を届けよう!

初盆における挨拶に関して文例を解説します。冠婚葬祭となると誤ったマナーをしでかしたくはありません。喪主から参列者へ心温まる感謝の心を込めた言葉を届けて円満で穏やかな初盆を迎えられると良いです。

故人が亡くなってから初めて迎えるお盆の事を「初盆」といいます。初盆では親戚や知り合いも集まり、僧侶にお経をあげてもらうのが一般的です。そこで喪主は挨拶をするのが一般的なのですが、どんな事を話せばいいのか分からないという方もいらっしゃいます。

初盆とは?

初盆は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆の事をいいます。関西地方では初盆と呼ばれ、関東では新盆と地域によって呼び方が異なるのです。お盆はご先祖の霊が帰ってくる期間と言われている為、お盆中に故人の親族・知り合いetが参列者として集まり、故人が暮らしていた所etで供養するという風習が出来たのです。

初盆とはいえ、故人が亡くなってから四十九日の「法要」を超える必要があります。なので、四十九日以内にお盆が来たら、翌年が初盆という事になるのです。

初盆における挨拶の言葉

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初盆における挨拶に関して解説します。

【初盆における挨拶の言葉①】参列者へ感謝の気持を伝える

参列者へ、まずは感謝の気持を伝えて下さい。遠くから足を運んでくれた方々もいらっしゃるかと思います。ねぎらいの言葉を付け加えるとより良い挨拶文になります。

【初盆における挨拶の言葉②】故人との懐古談を語る

生前の故人との懐古談話をして下さい。楽しい懐古談や、面白い出来事et、たくさんあるなら中でも印象強い話題をピックアップして話すといいですよ。ここで、故人が亡くなってから今日までの心境etに関しても触れると尚良いです。

【初盆における挨拶の言葉③】今後に関して

故人は亡くなっても、あなたと親族や知り合いとは今後もお付き合いがあるかもしれません。「今後も変わらないお付き合いを…」と今後に関してのお願いを伝えるのもいいです。また、皆様の健康を祈っているという想いを伝えられると尚いい挨拶になります。

【初盆における挨拶の言葉④】最後は再度お礼の言葉を伝える

挨拶の締めくくりは、再度参列して頂いた方々にお礼の言葉を伝えて下さい。長々と伝えるのではなく、一言程度で問題ありません。

【文例】初盆における挨拶:法要開始時

初盆における法要開始時の挨拶文例は以下のとおりです。

文例

本日はお忙しい中お越し頂きまして、誠に有難う御座います。

これより妻●●の初盆法要を始めさせて頂きます。

それでは、よろしくお願い致します。(住職に一礼する)

法要の開始挨拶は「感謝の言葉」「法要開始の言葉」「よろしくお願いします」この3つが伝えられれば良いので、短めにして下さい。

【文例】初盆における挨拶

初盆における挨拶の文例に関しては、以下のとおりです。

文例①

本日はお忙しい中、亡き●●の初盆法要にご参列頂きまして、誠に有難う御座います。

みなさまのお陰で、無事法要をとり行う事が出来ました。

生前親しくして頂いた方々にお集まり頂けて、故人も大変喜んでいる事と思います。

早いもので●●が亡くなってから、初のお盆を迎えました。

当時と比べると、悲しみや喪失感は少しずつ和らいで、故人との懐古談も懐かしく思い出す事も出来るようになりました。

初盆を迎えるまえにふと、懐古談した楽しい懐古談があります。それは…
~懐古談~

みなさまからの温かい励まし、寄り添ったお心遣い、大変感謝しております。

今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い致します。

こころばかりでは御座いますが、食事をご用意しております。

お時間の許す限りごゆっくりとお過ごし下さい。

本日はご参列頂きまして、誠に有難う御座いました。

文例②

本日はお忙しい中、亡き●●の初盆法要に参列して頂き誠に有難う御座います。

皆さまのお陰で●●の法要を無事に終える事が出来ました。

生前に仲良くしてくださった方々にお集まり頂き、●●もさぞ喜んでいるかと存じます。

早いもので、●●が亡くなり本日初めてのお盆を迎えました。

ときが過ぎるのも早いもので、はじめに比べて家族の悲しみも少しは和らいでいるような気がします。

今では●●の懐かしい懐古談を、穏やかな心で思い出す事が出来ています。

~故人との楽しかった懐古談や印象に残っている懐古談~

このような穏やかな心を取り戻せたのも、周りの方々の温かい励ましの言葉の賜りです。

心から感謝申し上げます。

これからも変わらぬご支援・ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

こころばかりでは御座いますが、お食事をご用意しております。

お時間が許す限り、ごゆっくりなさって下さい。

本日は誠に有難う御座いました。

法要後に食事がない可能性もあります。そのケースでは「本日はこれでお開きとさせて頂きます。ほんの気持ち程度では御座いますがお礼の品をご用意致しました。どうかお忘れなきよう、お持ち帰り下さい。本日は誠に有難う御座いました」として下さい。

【文例】初盆における法要に参加出来なかった方に対して届ける挨拶状

初盆における法要に参加出来ない方から、香典を頂くパターンがあります。そのケースには、引き出物と挨拶を届けるのがマナーです。引き出物につける挨拶状の手紙は以下のとおりです。

文例

拝啓
時下益々ご清栄の事と心よりお喜び申し上げます。

去る令和●年●月●日、亡き●●初盆における法要を無事に相済ませる事が出来ました。

初盆に際しましては ご厚志を賜りまして、誠に有難う御座いました。

故人もさぞかし感謝している事と存じます。

つきましては亡き●●の初盆供養のしるしに、ほんの気持ちでは御座いますが心ばかりの品をご用意致しましたので、ご受納賜りますようお願い申し上げます。

略儀では御座いますが、書中をもちましてお礼のご挨拶とさせて頂きます。

今後とも、変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具

令和●年●月●日
●県●●市●●町●●丁目
喪主 ●● ●●
親族一同

文例ではわかりやすいように句読点を使用していますが、実際に手紙に書く際には句読点を「空白」に変えて下さい。

初盆における挨拶では喪主から参列者へ心温まる感謝の心を込めた言葉を届けよう!

初盆は故人が亡くなった後、初めて馴染みのある所へ戻ってくる期間となります。知り合いや親族etが集まる大切な機会ですので、参列者には最後まで失礼のないように心がけて下さい。失礼のない言葉選びも大切です。

挨拶の中に、故人との楽しい懐古談を交えて、喪主も参列者も共に生前を懐かしんで下さい。