言葉・意味・使い方

話し言葉と書き言葉の違いについて、使い分けや注意点を例文表現を交えて紹介!伝わりやすい文章力を身に着けよう!



話し言葉と書き言葉の違いについて、使い分けや注意点を例文表現を交えて紹介!伝わりやすい文章力を身に着けよう!

話し言葉&書き言葉の違いにおいて、使い分けや注意点を例文表現を交えて紹介します。伝わりやすい文章力を身に着けてビジネスをスムーズに進めるスキルを身に着けて下さい。

先方へ失礼のないような言葉遣いをする事が大切です。特にメールやチャットetcを使ってやりとりをするなら【書き言葉】を利用する事が求められます。普段話しているような話し方でメールやチャットを送ってしまうと、先方に大変失礼です。話し言葉&書き言葉は混同しやすい為、相応しい使い方を知って意識して使い分けをする事がポイントです。

話し言葉&書き言葉とは?

話し言葉とは、文字の通り言葉で話している時に利用する言葉で【口語】とも良います。話し言葉では、スムーズな言葉のやりとりが出来るように、わかりやすく柔らかい表現が必要です。言葉を省略して話したり、方言が使われたりetcも多く【効率よく伝える】事が重要視されているので、文法etcにはこだわらないというのも話し言葉の特徴になります。

一方、書き言葉は【文語】とも呼ばれていて文字によって言葉を伝えられる言語の事を言います。話し言葉とは違い、文法に則った文章で読む先方を選びません。メールetcの文章を読む先方へ一方的に発信される為、言いたい事を先方に【正確】に伝えられる事が重要になります。

書き言葉は文法に則った表現をする為、かなり硬い表現になり読む事に時間がかかったり、どこか距離を感じる事もあります。

話し言葉&書き言葉の相応しい使い分け

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簡単にいうと、話し言葉は先方と直接話す時に利用する表現です。書き言葉は文章を書く時に利用する表現です。基本的に【直接会って話す】か【文章で気持ちや要件を伝える】で使い分けをすると良いのですが、シーンによっては話し言葉を使って文章を書く事があります。

話し言葉 書き言葉
  • エッセイ
  • ブログ(私的)
  • SNS
記事
キャッチコピー 新聞
私的なメールやチャット
  • ビジネス文書
  • ビジネスメール
  • ビジネスチャット
会話文
  • レポート
  • 論文

上記の通り、私的な関係で文章を書くなら話し言葉を使って書いても不都合ない事もあります。特にブログやSNSetcで書き言葉を利用すると、読みづらかったり内容を解釈しにくくなってしまうというデメリットがあります。また、正確性が必要な公的文書やビジネス文書に関しては、必ず書き言葉を利用して下さい。

話し言葉&書き言葉の例文

話し言葉&書き言葉の例文をそれぞれ紹介します。

話し言葉 書き言葉
〜けど 〜が
〜から 〜為
〜じゃない 〜ではない
〜って 〜と
です・ます だ・である
どっち どちら
ちゃんと きちんと・しっかりと
でも・だけど だが・しかし・けれども
やっぱり やはり
すごく・めっちゃ 非常に・極めて
いつも 常に
どうして なぜ
こっち・そっち・あっち こちら・そちら・あちら
こんな・そんな・あんな このような・そのような・あのような
だから・ですから したがって・その為
現在
今まで これまで
全然 全く
全部 全て
一番 最も・最大・最適
絶対 必ず
多分 おそらく
ちょっと 少し
だいたい およそ・やく
どっち いずれ・どちら
良い よい

書き言葉の相応しい使い方

話し言葉は先方に伝われば良いのですが、書き言葉は読む人に誤解を与えず誰が読んでも解釈出来る文章にする必要があるので、決められたルールに則って書く必要があります。相応しい書き言葉の使い方においてマスターしておく事で、先方に物事を伝える正確性が増します。

ら抜き言葉は使わない

ら抜き言葉とは、【〜られる】の【ら】が抜けてしまった表現の事を言います。

ら抜き言葉 相応しい言葉
降りれる 降りられる
借りれる 借りられる
着れる 着られる
起きれる 起きられる
出れる 出られる
寝れる 寝られる
避けれる 避けられる
来れる 来られる

【みられる】【たべられる】を【みれる】【たべれる】と表現してしまう事がありますが、ら抜き言葉は書き言葉では誤りです。よくある間違いなので気をつけて下さい。書き言葉では常に【ら】が抜けていないかチェックしながら文章を書くようにして下さい。

【なので】の相応しい使い方

こちらもよくある誤りで【なので】を接続詞として使ってしまっている方が多いです。正しくは【なので】は接続詞とは使えず、前の文と後ろの文をつなげる為の表現です。【なので】を接続詞として利用するなら【ですので】【そこで】【それから】etcの接続詞を利用して下さい。

  • NG:今日は晴れだ。なので、布団を干した
  • OK;今日は晴れでしたので、布団を干した

二重表現の使用はしない

よくある誤りで【必ず必要になります】【まず初めに】etcお二重表現です。二重表現とは同じ言葉の表現を重ねてしまう表現の事を言います。上記のケースでは【必ず】【必要です】【まず】【初めに】どちらかを選んで利用して下さい。そのほかにも使いがちな二重表現は以下の通りです。

二重言葉 相応しい言葉
私の私見 私or私見
後で後悔する 後悔する
お身体ご自愛下さい ご自愛下さい
被害を被る 被害に遭う・被害がある
過半数を超える 過半数を占める・半数を超える・過半数に達する
  • 一番最初
  • 一番最後
  • 最初orいちばんorはじめ
  • 最後or終わり
犯罪を犯す 罪を犯す・過ちを犯す
断トツ一位 断トツor一位
元旦の朝 元日の朝
日本に来日する 来日するor日本に来る
最後の切り札 最後
内定が決まる 採用が内定する

相応しい意味で利用する

話し言葉の中に本来の意味とは違う意味で利用する表現があり、それが書き言葉にもそのまま使われてしまう事があります。例えば【重なる】を【かぶる】という意味で利用する事です。このような表現は違う意味になるので、書き言葉では使わないように気をつけて下さい。

  • NG例:予定がかぶってしまった
  • OK例:予定が重なってしまった
  • NG例:自然とふるまって
  • OK例:自然にふるまって
  • NG例:漫画にはまっている
  • OK例:漫画に夢中(熱中)している
  • NG例:1年の中で最も濃い経験をした
  • OK例:1年の中で最も充実出来た
  • NG例:そこまで言うなら
  • OK例:それほど言うなら

話し言葉&書き言葉の違いを解釈して伝わりやすい文章力を身に着けよう!

話し言葉は、意思疎通を目的として使われるのでSNSや私的な連絡をとる際に利用する事が出来ます。反対に、先方に正確な情報を伝えなければいけないシーンで使われる表現は書き言葉を利用して下さい。

多種多様な表現力をマスターしてビジネスシーンでの文書のやりとりや、メールやチャットのやりとりでは基本的には書き言葉を使って、先方に不快な思いをさせないように心がけて下さい。