音読カードとはどのようなドキュメントかご存知ですか。作り方と音読のメリット・デメリットを解説します。小学校の低学年~高学年向けであり、親の評価や感想を書く欄はいらないです。
音読には脳を活性化させるうえで、非常に効果が高いと言われていて現代でも音読をする習慣はあります。音読をさせる目的には様々ありますが、音読の宿題があれば必ずと言っていいほど提出を促されるのが「音読カード」です。
音読カードとは?
音読とは、多くの場合小学校低学年から高学年に対して国語の宿題として出されるもので、教科書の文章を声に出して読む事を言います。
音読のメリットとは?
いくつかメリットがあります。それぞれご紹介致します。
音読したほうが理解出来る
大人になると黙読でも、本の内容を理解する事が出来ます。ですが、低年齢の子は目遠くでは内容が理解し辛いという事が研究で分かっています。
なので、音読は小学校低学年から中学年頃までは続ける事がおすすめです。また、読む能力が低い子の場合は年齢関係なく音読のほうが理解しやすいという事も分かっています。音読カードがいらない子も居ると頭の片隅に置いておいて下さい。
文章を早く読める
小さな子供は文章を読む事に対して苦手意識を持つ子もたくさんいます。そこで、文字を読む訓練として音読を続ける事によって、文章を理解する能力をつける事が出来ます。
このように、小学校の低学年の段階で文章がスラスラと読める能力がつきやすくなります。
頭の訓練が出来る
大人の場合は、文章を頭の中で音声として読む事が出来ます。しかし小学校の低学年のような小さい子の場合はこの音声に変換するという事が出来ないのです。
音読のデメリットとは?
デメリットもあります。デメリットは以下のとおりです。
ただ読んでいるだけになってしまう
音読の宿題=めんどくさいと感じる小学校の低学年の子ももちろんいるでしょう。宿題にする事で「内容はどうでもよくて、早く終わらせたい」という気持ちのほうが勝ってしまい「ただ読んでいるだけ」という状態になってしまう子も少なくはありません。
本来、内容の理解がしやすいようにという事が目的の一つでもありますが、ただ読んでいるだけだとこの目的は果たされません。
例えば「この時、~~さんはどんな気持ちだったのか」「この場面であなたならどうするかな」などの感想を聞くのです。せっかく音読がただの発声練習にならないように、上記のような工夫が必要です。
音読より黙読のほうが理解出来る子もいる
小学校の低学年の中には、黙読をするほうが理解出来るという子もいます。多くの子は小学校中学年から高学年にかけて黙読でも理解出来るようになりますが、早い子の場合は小学校低学年から理解出来る子もいます。
音読カードの作り方~必要項目
必要な項目は以下のとおりです。
- 読んだ月日
- 題名
- 回数
- 子供のチェック欄
- 親のチェック欄
上記の5つは最低限、入れておくといいでしょう。
その他にも以下の項目を入れる場合もあります。
- 声の大きさ
- すらすら読めたか
- 親からの評価(◯△×)
しかし、この3つの項目を入れる事によってデメリットでもお伝えした「ただ読んでいるだけ」という状況になってしまう可能性が高いのです。大きな声ではっきりと読む事に集中してしまえば、内容の理解が疎かになってしまいます。
「次は頑張ろうね!」と前向きに取り組める子もいれば、すねてしまいやる気をなくしてしまったり、音読自体を嫌ってしまう可能性もあります。これらの事もあるので、親の評価や声の大きさなどの評価はいらないです。気を付けて下さい。
音読の効果を最大限に発揮する方法
せっかく読んでいるのですから、ただ読むだけになってしまうのはもったいないです。効果的にする方法は以下のとおりです。
なぞり読みをする
文字を指でなぞりながら読む、なぞり読みをしてみましょう。とくに文章を読む事が苦手な子や音読に慣れていない子は、おすすめです。なぞり読みをすると、言葉に出して読んでいる言葉を視覚的に意識しやすくなり、文章を飛ばして読んでしまう事も防げる他、文章を正しく理解しやすくなる効果もあります。
簡単な課題を出す
毎日おなじ文章を読む事は、飽きてしまう小学校の低学年の子もいます。そこで、毎日簡単な課題を出してみましょう。
- 1日目:強弱をつけて読んでみる
- 2日目:感情をつけて読んでみる
- 3日目:早く読んでみる
初めからハードルの高い課題を付けてしまったり、その子に合っていないレベルの課題を付けてしまうと逆効果なので注意しながら課題を出してみましょう。
音読カードとは小学校の低学年~高学年の子のやる気を出すためのドキュメント!効果的に使おう!
音読をする事によって内容を理解しやすくなるほか、文章を早く読む力が付く、頭の訓練が出来るなどのメリットがあります。音読カードの効果を最大限に発揮する為には、項目に注目しましょう。
- 読んだ月日
- 題名
- 回数
- 子供のチェック欄
- 親のチェック欄
音読カードの項目は上記のような項目のみで構いません。親の評価や声の大きさについての項目を作ってしまうと、逆効果になる事もあるのでいらないです。音読カードは小学校の低学年くらいまでは有効的だと言われていますので、この時期に多いに活用して下さい。