挨拶・マナー

建設業界で行われている安全大会の目的とは?開会宣言の挨拶の例文もご紹介!表彰にはどんな意味が?



建設業界で行われている安全大会の目的とは?開会宣言の挨拶の例文もご紹介!表彰にはどんな意味が?

建設業界で行われている安全大会の目的とはどのようなものかご存知ですか?開会宣言の挨拶の例文についても紹介します。表彰にはどんな意味があるのかについても触れます。

安全大会とは、建設業界で働く方たちにとって、とても大切な大会なのですが、一般的には建設業界以外ではあまり良く知られていません。安全大会では建設現場での無事故について考える為の重要な会なのですが、具体的にどのような事をしているのかをチェックしていきます。

建設業界安全大会とは?

安全大会とは現場の安全を守る為に事故に関しての講演を聞いたり、用意されている映像を見たりする事安全意識を高める為に開かれます。自分自身や大切な家族を守る為に、そして大切な仕事仲間を守る為に、安全確保について知識を身につけて確実に無事故に努めなければいけません。

そして、安全大会主催者は皆さまの無事を守る為にもより伝わりやすくする為に、毎年安全大会の内容の工夫をしなければいけません。

安全大会の開催期間と時間

安全大会は、基本的に5月~8月に開かれます。この期間は、全国の安全週間前後となる月です。午前中~午後の時間帯に開催される事が多いのですが、懇親会などが開かれる場合は、16時~17時と夕方の時間帯に開催される事もあります。

安全大会の時間は90分前後と、大人の集中力がギリギリ持つ時間で設定されています。

安全大会の流れ

各大会によって、内容は異なりますが基本的には以下のような流れで進みます。

  1. 安全大会 開会宣言(開会あいさつ)
  2. 来賓紹介・挨拶
  3. 現場管理者紹介
  4. 協力会社紹介
  5. 現場概要・工程説明
  6. 講習(ビデオ)
  7. 安全宣言
  8. 閉会宣言(閉会のあいさつ)

建設業界安全大会の目的とは?

安全大会は、建設会社が主催者となり、協力会社・下請け業者などを集め開かれます。建設業界では、危険な工具や重機などをたくさん扱います。また高所での作業や不安定な場所での作業も行われます。

常に危険と隣り合わせである建設のお仕事では、一瞬の気のゆるみも許されないのですが、同じ仕事を長年していると、「慣れ」が出てきて気が緩ん出来てしまい、事故が起こってしまう事も。

そんな方々へ、定期的に安全大会を開き、色々な危険について、再度確認する事によって、再度無事故に関して再確認してもらう為に、大会では「建設現場での事故(労災災害)をゼロにする事」という事が目的として開かれます。

無くならない建設業界での死傷者

建設業労働災害防止協会で公開されている「死傷者及び死亡者数の推定」によると、令和元年から現在に至るまで、建設業の死傷者は15,183人、死亡者は269人にも及んでいます。

※建設業老災害防止協会
https://www.kensaibou.or.jp/safe_tech/statistics/occupational_accidents.html

数十年前の死傷者数に比べると、年々少なくなってきている傾向にはありますが、それでも数百人に及ぶ死傷者・死者が出ているのが現状です。安全大会で具体的に何が行われるのか?大会には、建設業界での死傷者をゼロにする目的があるという事が分かりましたが、具体的にはどのような事が行われるのでしょうか?

講習と映像

大会では、無事に関する講演を聞いたり、見たりする事がメインとなります。具体的な映像の主な内容は「ヒヤリハット」についてです。各大会によって、映像の内容は変わりますが、中には堅い内容は飽きられてしまうと、工夫して、人気芸人さんに出演してもらい、楽しく、心に残るように作られている映像もあります。

安全協会の方も、どうにか真剣に無事故について考えてもらいたいと、工夫されています。季節ごとでの注意点や、各工具などの取り扱いについての注意点など、自分の身を守る為に大切な事を話されます。

事前にパトロールが実施される

大会の前に、事前に各現場を担当の方がパトロールし、問題点や良かった点などを、大会当日に発表されます。優良な現場には、表彰がある事もあり、現場で働く人たちへのやる気にも繋がります。また、大会での表彰をはじめとする発表によって、ほかの現場状況を確認する事も出来て情報共有にもなります。

建設業界の安全大会の挨拶スピーチ例文

大会では、本題となる講演が始まる前に、「開会宣言」が行われます。その開会宣言を任された方は、大会当日までに挨拶文を考えなければいけません。安全大会の挨拶文の構成は以下の通りです。

  1. あいさつ(参加して頂いた方へお礼の言葉)
  2. 開会宣言
  3. 近年の事故や災害について、または自身の会社の事故数など
  4. 事故数0にする為にはについて
  5. スローガン
  6. 安全意識を向上させるような言葉で締める

建設業界で使える、大会挨拶の例文は以下の通りです。

建設業界の安全大会開会挨拶の例文

本日は、お忙しい中お集まり頂き、誠にありがとうございます。これより令和△年度、△△建設会社安全大会の開催を宣言させて頂きます。

昨年は~(自身の会社の事故について、建設業界の事故について簡単にお話をしましょう。)引き続き、今年も更なる安全を確保する為に、安全衛生管理体制の充実をはかっていきたいと思っております。

今年のスローガンは~(今年のスローガンを事前に考え、発表しましょう。)です。本年度も引き続き○○を徹底し、また、皆さまがヒヤリとした体験を共有し合い全体的な安全意識を向上させる事を、目標としております。

工事期間中の作業員全員の無事を祈り、ひとりひとりが危機感を持ち作業を進めて参りましょう。

最後になりますが、今年度も○○建設様、協力会会員の皆さまの作業が繁栄されます事を祈念いたしまして、ご挨拶とさせて頂きます。

本日は何卒よろしくお願い申し上げます。

建設業界で行われている安全大会の目的を理解して安全意識を高めよう!

いかがでしたか?建設業界安全大会の大きな目的は、事故を0にする為に、皆さまへ安全意識を高めてもらう為に開催されます。大会の開会のあいさつは、参加して頂いている方へ感謝の気持ちを伝える事も大切です。

そして、実際に起こった事故を皆さまへ注意喚起としてお話する事で、今後の安全意識を高めてもらう効果もあります。実際に自社で起こった事故であれば、事故に至った経緯なども詳しくお話しすると良いです。