自分たちでの解決が難しいトラブル(交通事故etc)が発生した時、自分の味方になってくれて非常に頼りになるのが弁護士です。「困っている状況で助けてくれた弁護士さんへお礼の手紙やメールを送りたいけど、どんな書き方が良いのか分からない」と悩んでいる人も大勢いらっしゃいます。
弁護士へのお礼を手紙で送るシチュエーションでの書き方や注意点や例文を紹介します。
お礼状の基本的な構成や書き方
弁護士へお礼状を書く前に、お礼状の基本的な構成から学んで下さい。お礼状の基本的な構成は以下のとおりです。
- 前文
- 主文
- 末文
- 後付
前文
お礼状の手紙の始まりには、頭語や時候の挨拶を入れると丁寧な手紙になります。
「拝啓」「謹啓」etc
「〇〇の候」
「大寒に入り寒さが身に染みる頃ではございますが…」
主文
前文が書き終わったら「さて」etc起こし言葉から始めると「ここからが本題だ!」と分かりやすい文章になります。
「さて」「この度は」etc
お礼の本題
末文
お礼をしっかりと伝えられたら、最後に末文でお手紙を締めて下さい。
「それでは」
「末筆ながらますますのご活躍お祈り申し上げます」etc
「敬具」「謹白」etc
※頭語や結語のセットについては後述します。
例文:時候の挨拶

弁護士へのお礼状を送るなら、時候の挨拶から始めるとより丁寧なお礼状となります。弁護士へのお礼状で使える時候の挨拶の例文は以下のとおりです。
- 時下ますますご盛栄の事とお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
- 拝啓 秋晴の候、先生におかれましては益々のご清栄の事とお喜び申し上げます。
- 拝啓 梅雨の候、〇〇先生におかれましてはご健勝の事とお喜び申し上げます。
あまり硬くなりすぎない方が良いのであれば、2や3のような時候の挨拶がおすすめです。
頭語や結語のセット
手紙の挨拶は基本的に頭語で始まって、結語で終わります。頭語と結語にはそれぞれ決まった組み合わせがあります。正しい組み合わせを覚えておいて下さい。
- 頭語…【拝啓】や【謹啓】etc、手紙の始まりを意味する
- 敬具…【敬具】や【謹白】etc、手紙の終わりを意味する
一般的な手紙でよく見るメジャーな頭語と結語は【拝啓】【敬具】で、弁護士へのお礼の手紙でも使える頭語と結語です。その他にも以下のような組み合わせがあるので、お好みに合わせて使いこなしてみて下さい。
- 頭語 結語
- 拝呈 敬白
- 啓上 拝具
弁護士のお礼状の注意点
弁護士へのお礼状作成時の注意点を紹介します。
封筒の種類
弁護士に送るものがお礼状であれば、封筒の種類について特に決まりはありません。しかし、弁護士は友達ではありませんので、あまりに派手な封筒や便箋は好ましくありません。
基本的には一般的なビジネスレターを出す際に使用されている、白の無地の封筒や便箋の使用が好ましいです。
宛名は「先生」
一般的なお礼状に書く宛先の敬称は「様」や「御中」ですが、弁護士宛の手紙には「先生」と付けるのが好ましいです。
〇〇弁護士事務所 弁護士 ●● ●●先生
上記の例文のように宛名を書いて下さい。
菓子折り
弁護士へお礼に菓子折りを渡したいという人もいらっしゃいます。弁護士へ贈る菓子折りでよくあるものは、以下のような日持ちして食べやすい物がよく贈られています。
- クッキー
- ゼリー
- おかき
法律事務所に勤務している皆様にも食べて頂けるように、小分けになっている物を選ぶ事をおすすめします。
例文
弁護士法人 〇〇法律事務所
●●先生
拝啓
梅雨の候、●●先生におかれましてはご健勝の事とお喜び申し上げます。
さて、この度は〇〇の件につきまして多大なるご尽力を賜り誠にありがとうございました。初めての〇〇で私は何も分からず、この先どうなるのかという不安と相手への不信感しかありませんでした。いくら調べても分からない中、ネットで〇〇事務所を知る事となり相談させて頂く事となりました。
法律のプロという事で、始めは自分がしっかりと先生のおっしゃる事を理解出来るのか?と不安もありましたが、●●先生は私にわかりやすく説明してくださり、不安な気持ちがとても楽になりました。そして何より、●●先生のおかげで納得のいく形で解決出来た事、心から感謝申し上げます。
今後もし何かあれば、また●●先生に相談させて頂きたいと思っています。末筆ではございますが、●●先生ならびにスタッフの皆様の今後の発展とご活躍を心よりお祈りしております。
(なお、お礼のしるしとしてお菓子を同封しております。よろしければ〇〇法律事務所の皆様でお召し上がり下さい。)
敬具
令和◯年◯月◯日
●● ●●(氏名)
自分の言葉で感謝の気持ちを伝えよう
弁護士へお礼状を送る機会は多く経験しないと思います。その為、どのような文章がいいのか?失礼が無いような送り方は?と色々悩んでしまう人も少なくありません。もちろん最低限のマナーを守り、お礼状を作成する事はとても大切です。
しかし、最も大切なポイントは自分の言葉で感謝の気持ちを伝える事です。どこにでも使われている定型文を使うのではなく、何に対して感謝をしているのか、どういったエピソードがあったのかを文章の中に入れるによってより感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
ご紹介した例文を参考に、感謝の気持ちがしっかりと伝わるお礼状が作れると良いです。