長年勤めてきた会社を定年退職する女性も多いのではないでしょうか。その場合、いろいろと思い出がたくさん残っている職場に向けて挨拶をおこなうことになりますが、一体どのような挨拶がマナー的には正しいのでしょうか。心に残るメッセージの文例を紹介します。
挨拶をできる状態にしておく
定年退職をする際、最終出勤日に何らかに挨拶をするイメージを持っている方もいるかもしれません。とくに女性の定年退職は感極まるものがあるため、感動的なスピーチをしたくなるものです。しかし近年、親しい人だけにメールを送ったり一斉メールで済ます方などが増えており、あまり定年退職の挨拶を職場でしなくなってきているといわれています。
しかし、自分ではメールで済まそうと思っていても挨拶を急に求められたり、そもそもメールはマナー違反と思われることもあります。“立つ鳥跡を濁さず”ということわざがあるように、最後ぐらいは有終の美を飾って去っていきたいものです。
定年退職をする女性の挨拶の注意点
定年退職の挨拶をする際、本来は自由に喋ればよいのですが、職場となるとそうもいきません。ある程度、社会人としてのマナーを守った上での挨拶ができるように心がけておきたいものです。
しかし、普段人前で挨拶をしたことのない女性の方が定年退職する場合、どういったことを伝えればよいか悩んでしまうかもしれません。格式高い職場でなければ、これらポイントを押さえた挨拶をすればマナー違反を避けることができます。
- これまでの感謝の気持ち
- 今の気持ち
- 退職後の簡単なプラン
- 職場に残る人たちや会社の発展を願う気持ち
これまでの感謝の気持ち
定年退職をするということは、その職場に長く勤めていたということになります。部下や後輩も多くいるかもしれませんし、役員の方などは先輩だったりするかもしれません。
同じ職場で長く働き続けるためには周囲のサポートが重要であり、決して一人よがりの姿勢でなし得られることではありません。そのため定年退職をする際、女性ならではのやわらかく優しい気持ちで感謝の気持ちがこもった心に残るメッセージを述べるようにして下さい。
今の気持ち
次に定年退職当日を迎えた、現在の自分の率直な気持ちも挨拶に込めて下さい。詳しくは後述で文例を出しますが、「こんなよい職場から離れることが、率直に言って寂しい」など、現在の気持ちを伝えることで挨拶に自分らしさが宿ります。
退職後の簡単なプラン
挨拶を受ける職場の方たちが気になるのが、退職後のプランです。プライベートなことなので具体的に伝える必要はありませんが、「老後は田舎に戻って庭いじり」とか「まだまだ新しいことに挑戦したい」など、退職後のプランをざっくりと挨拶に入れこむとよいです。
職場に残る人たちや会社の発展を願う気持ち
定年退職の挨拶の最後は、職場に残る人たちや会社の発展を願う気持ちを伝えると良い印象を与えることができます。気にかけている部下や後輩がいた場合、その人の背中を押すようなコメントを出してもマナー違反にはなりません。個人、チーム、職場全体といった形で発展を願う言葉を加えるのが社会人としてのマナーといえるます。
定年退職をする女性の挨拶の文例
簡単に定年退職をする女性の挨拶における文例を紹介します。
文例
無事定年まで勤めることができましたのも、みなさまのおかげです。
気がつけば私がこの職場にやってきたのは〇〇年前。
多くの人たちに支えられここまでやってこれたと強く感じています。
定年退職を迎えることがわかっていてもなかなか実感が湧かず、今朝方いつも通り出勤している時に「明日からはもう私はこの電車で通うことはない」としみじみしてしまいました。
とても寂しい気持ちがある反面、やりきったという達成感もあります。
〇〇チームの皆、とくに〇〇には本当に迷惑をかけ続けました。
退職後は実家のお店を手伝い、ほそぼそと慎ましく暮らしていこうと考えております。
最後になりますが、みなさまの健康と益々のご活躍。
そして会社のさらなる発展を心よりお祈りし、退職の挨拶といたします。
みなさま、長い間、ありがとうございました。
心の残るメッセージを定年退職の挨拶に入れて女性が気持ち良く退職できるように
マナーやタイミング、構成など、定年退職の内容はさまざまですが、重要なのは残る人たちへ心に残るメッセージを伝える点です。長年勤めていた勤務先で定年退職という有終の美を男性女性に関係なく残してもらえると幸いです。
