身内に訃報があったり、葬儀関係者であれば葬儀の案内文を作るかもしれません。とはいえ、スタンダードな案内文と比べると葬儀案内文は書き方守るべきマナーが多く、書き方に困惑してしまう方も少なくありません。葬儀の案内文の書き方や例文を紹介します。ビジネスシーンでも必要な知識なので、葬儀の案内文を作る方は参考にしてみて下さい。
葬儀の案内文の例文について
母●●につきまして 令和●年●月●日永眠致しましたので謹んで皆様にお知らせいたします
故人に対する生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます
尚 葬儀は下記の通り行います
通夜式●●
葬儀告別式● ●●時より
連絡先●●
令和●年●月●
氏名
葬儀の案内文の書き方
案内文を作る際、色々なマナーを守って書かれている必要があります。案内文の書き方のポイントについて説明していきたいと思います。
スタンダードには縦書きで
葬儀の案内文を作る際、縦書きか横書きかで悩んでしまう方は多いはずです。
句読点の書き方に注意
意外に忘れてしまうのが句読点の有無です。スタンダードなビジネス文書のように句読点を通常通り使って、葬儀の案内文を作ってしまう方もいますが、スタンダードにはマナー違反とされているので使用には十分な注意が必要があります。
もともと、句読点が無い時代から葬儀の案内文が作られていたといった説もありますが、文書を読みやすくする=文書が読めない人に向けてといった意味、色々な説があるといわれています。どちらにせよ、葬儀の案内文に句読点を使う事をマナー違反と見なす方もいる為、使わずに書くのが無難です。
忌み言葉を避ける
葬儀の案内文に限らず、冠婚葬祭や年始の挨拶で忌み言葉を使わない事がマナーとされています。特に葬儀の案内文は、不吉の連続を連想させるような書き方はマナー違反と捉えられる風潮がある事から使うには細心の注意が必要です。ちなみに、忌み言葉はこれらのような例があります。
- いよいよ
- ますます
- 浮かばれない
- 再三
- しばしば
- 死ぬ
案内文送付のタイミング
案内文を送る上で意外に頭を悩ませるのが、その案内文を送るタイミングです。当然ですが、当日に相手の手元に届くようでは遅過ぎる為マナー違反とされてしまいます。とはいえ、急ぎで郵便が間に合わないといったケースもあります。その為、近年ではメールやFAXといった事が多く、さらには直接伝えるそういった動きもあるようです。
ある程度、かしこまった立場で、さらに日程に余裕がある状況でも早めに送るのがマナーとされています。時間に余裕があるなら郵送で送り、難しい際はメールやFAXといった形で流す事を心がけるようにして下さい。
葬儀の案内文の書き方構成
葬儀の案内文は、なかなか普段作るようなものではありません。その為、どのように作ればよいか悩んでしまい、筆が進まないといった方もいらっしゃいます。葬儀の案内文の構成について説明していきます。
基本的に、ビジネス文書と同様に構成に沿って作られていれば問題ありません。チェックリストを作って、それらがしっかりと記載されているか確認した上で送信するような形が取れるよう、しっかりと準備をしておいて下さい。
葬儀の案内文の構成
必ず書いておきたい項目がいくつかあります。それらがこちらです。
- 故人の情報
- 逝去の日
- ご厚誼への感謝
- 日程
- 会場
- 喪主の氏名
また、シチュエーションによっては宗派も記載しておくとよいです。中には、宗派を気にされる方もいる為、これを無視して作った後で当日トラブルになる事もあります。宗派が色々な方を呼ばれるのであれば、必ず案内文にはこれらを作っておくように心がけておく事がマナーです。
お礼状の事も考慮すべき
案内文を出したら終わりではなく、参列された方にお礼状を作る事も頭に入れておいて下さい。基本的に、葬儀のお礼状は「会葬礼状」と呼ばれており、当日に渡す事になっています。香典返しにお礼状を添えるケースも多い事から、お礼状の作成は忘れないようにしておく事が重要です。
葬儀が無事終わった報告
家族葬、身内だけで行う事も近年増えています。このケースでは、葬儀を無事終えた事を知らせる報告も行う必要が出てきます。これは、上記でお伝えしたものとは違うお礼状であり、葬儀が終わった1週間後、遅くとも1ヶ月後に出される事がマナーとされているお礼状になります。
ここにも、故人の情報や家族や近親者のみで済ませたといった事のお詫びの一文を作る事がマナーとされています。近年、大々的に行わない家庭も増えている一方、形式的にこういったお礼状を作る事がある為、頭の片隅に入れておく事をおすすめします。
葬儀の案内文はビジネスマナーを守った書き方で!
葬儀の案内文で大切な事は、マナーを守った書き方で書かれているかというポイントです。家族葬であったり会社の人や友達を呼んでの葬儀であったり、葬儀の形は様々です。色々な人が参列されるという事を考慮した上で、マナーを守った慎重な書き方での案内文を心がけて下さい。