晴れ晴れしい卒業式。長年、一生懸命勉強やスポーツに励ん出来た方々にとって重要な一日になる事は間違いありません。さて、そんな卒業式において卒業生代表として挨拶を頼まれる事があるでしょう。主に成績優秀者や生徒会長が任される事が多いです。答辞と言われる事も多いです。卒業生代表の答辞に憧れてる方もいるでしょう。
特に、生徒会長などをしていた方は卒業生代表の挨拶を述べる状況が少なくなく、どのような言葉の選び方が適切か悩んでしまうはずです。卒業生代表の挨拶についてまとめました。ぜひ、参考にしてみて下さい。
卒業生代表の挨拶の心構え
卒業生代表の挨拶を頼まれた際のポイントをご紹介します。
服装はしっかりと!
服装をしっかりとして卒業式に出席しましょう。いくら素敵な言葉を並べても、服装がだらしなければ聞き手に気持ちが伝わりません。卒業生代表として有終の美を飾るためにも、服装は整えて参加しましょう。
言葉の準備はしておこう!
卒業生代表の挨拶は、聞き手側に必ずしも感動を与えるものでないとダメなわけではありません。
しかし、そうはいっても他の卒業生や在校生、先生方、保護者、来賓の人たちに心を伝える為には重要なポイントとなってくる事は間違いありません。そのような意味でも、ある程度は言葉を用意してしっかりと思いを伝える姿勢が重要になってくるでしょう。
素直な気持ちがおのずと感動に繋がる!
お世話になった先生、保護者に向けた祝辞・謝辞も気持ちを込めた内容が必要になります。感動させなくてはいけないわけではありません。しかし、自分の素直な気持ちを気持ちを込めた言葉であればおのずと感動が生まれて熱い感謝の気持ちも自然と伝わるでしょう。
感動させようという気持ちではなく、素直な感謝の気持ちを伝えるような答辞にしていきましょう。
【上級編】送辞にアドリブで答える答辞は更なる感動を生む!
在校生の送辞に対して用意してきた答辞に加えて、アドリブで対応するスキルがあると感動を呼ぶ答辞になるでしょう。
卒業生代表の挨拶のポイント
卒業生代表の挨拶について、上手な言葉の選び方ポイントを解説します。
自分の言葉で!先人の言葉のマネは避ける!
あまり先人の言葉や明言などを組み込まない事です。そのような挨拶を何度もしてきたという方はいいでしょうが、やはり自分の言葉で伝える事がとても大切です。
シンプルな言葉で!
また、何か偉業を成し遂げた人物が来賓としてであればよいですが、まだ学生という状態であまり大きな事をいうと狙っていると思われて感動を与えられません。その為、出来るだけシンプルに自分の言葉で挨拶をまとめた方が気持ちが伝わります。
卒業生の人数を添える!
今回卒業する人数はどのくらいで、自分はその代表であるという事を伝える事です。総勢どのくらいの人数が卒業するという事でより壮大な印象を伝える事が出来ます。
自身の功績よりも感謝の気持ち優先!
話の中で功績などをあまり入れても意味がありません。それよりも、保護者や先生、来賓の方など多くの人に支えられて今自分がここに立っている…という事を伝える事の方が大切でしょう。功績というよりは、在学中の思い出程度にとどめ、最後に今後の抱負、そして感謝の言葉で締めくくるときれいにまとまります。
時系列に話す!
思い出の話しは時系列を追って卒業生みんなの気持ちを代弁するような内容を盛り込むと良いでしょう。前述の通り感動させようという気持ちではなく、3年間過ごした中で印象的だった出来事を挙げて、先生、卒業生に共感を得られる内容にしましょう。
卒業生代表の挨拶(答辞)の構成
卒業生代表の挨拶(答辞)の構成について見ていきましょう。
答辞は下記のような構成で書く事が一般的な流れです。
- 自己紹介
- 簡単な挨拶
- 卒業式に出席してくれてる方への感謝の言葉
- 保護者への祝辞・在校生の送辞に対する感謝と思い
- 在学中の3年間の思い出
- お世話になった先生・両親・友人などへの感謝の気持ち
- 卒業後への思い
- 結びの言葉
卒業生代表の挨拶の中心となるのはお世話になったみなさまへの「感謝」や、今後世の中へ羽ばたいていく事への「決意」です。エピソード(思い出)を交えながら話すのも良いです。
【例文】卒業生代表の挨拶(答辞)
では、中学生や高校生などの卒業生代表の挨拶を行なう際の、簡単な例文を見ていきましょう。
「私たち、○○学校何期生卒業生○人は、今日この素晴らしき日に卒業をいたします」
といった感じでスタートさせましょう。
「この3年間、私たちは多く事をこの学校で学びました。3年生の学年目標でもある…」
という感じで、学年目標などをプラスして言葉に組み込むとより気持ちが伝わります。
「○○の時、苦しい時期にはこの学年目標に救われ…」
など、何らかの行事の思い出に気持ちが一体となった…などのエピソードを含める事も成功の秘訣です。
「たくさんの思い出を胸に、僕たちは卒業します。」
「期待だけではなく不安も多々ありますが、この○○中学校で学んだ事を生かし、卒業生として恥じないよう、立派な大人へと成長していきたいと思います。」
「そうはいっても、僕たちはまだ未熟者ですので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
「最後になりしたが○○中学校の今後のご発展と皆様のご健康を心からお祈りし、卒業生を代表して答辞とさせて頂きます。」
また、定型文みたいな文章を作成するのが嫌で、オリジナルの文章を作成したい方は、様々な卒業式の答辞の例文について書いてあるサイトを複数読んでみましょう。様々な言葉の選び方を目にする事で、独自のアイデアが生まれるきっかけにもなります。色々な卒業式の答辞の例文が記載されているサイトを読み込む事はとても為になります。
卒業生代表の挨拶の注意点
卒業生代表の挨拶・答辞における注意点も押さえておきましょう。
個人的な話は極力避ける!
卒業生代表の挨拶は自分の感謝の言葉を素直に伝える事が重要ですが、あまりにも個人的な内容に走ってしまうのは危険です。
自分で言葉の選び方に間違いがないかチェックしよう!
卒業生代表の挨拶の構成を元に文章を作成していき、作成し終わったら客観的な目線で見直す事が重要です。気持ちが入っていますので、長々しかったり、思い出話が続いてしまったりと自分本位の文章になりがちですので、必ず何回もチェックしましょう。
先生・親御さんにチェックしてもらおう!
また、自分のチェックが終わったら先生や親御さんにチェックしてもらいましょう。客観的に見ていても自分では、甘くなりがちなので、他人の客観的な目線でのチェックは、効果的です。付け加えた方が良い文章などもあったりと一度は必ず他人のチェックを入れる事をオススメします。
答辞の挨拶をする当日は紙を見すぎない!
答辞の挨拶を準備する為に、紙に挨拶を記入して当日持参をする卒業生代表もいらっしゃるでしょう。しかし、四六時中紙に目線を落として挨拶をしても言葉は会場の皆様には響かないでしょう。せっかく自分で考えた答辞ですので、出席者の方を見て話す事を心がけましょう。一切紙を見ずに話すのは難しかもしれませんので、時々会場の中央・右・左に視線を送りましょう。語りかけるように挨拶をすると堂々とした雰囲気も出せて好印象です。
感謝の挨拶
自分たちの話が終わったら、卒業生代表の挨拶は先生や保護者たちへの感謝の気持ちを述べましょう。
「校長先生および、先生方。まだまだ幼い僕たちを育ててくれ、そして今日という日まで指導頂き誠にありがとうございます」
など、しっかりと校長先生や先生方への感謝の気持ちを大切に伝えます。
また、卒業生代表の挨拶の時はあまり紙ばかり見ずに、出来るだけ前をしっかりと見ていた方が相手に感動を伝える事が出来るでしょう。
「そして、僕たちを見守ってくれた保護者の方々、地域の方々にもあら為てお礼を申し上げます…」
という気遣いをプラスするといいでしょう。
最後、この学校を離れる事がとても寂しいという事伝えながら、それぞれが新しい場所で頑張っていくという事を伝えて下さい。
「今日、僕たちはこの学び舎から巣立っていきます。今まで、本当にありがとうございました」
と、この場所を離れて飛び立っていく…というような最後にする事で大きな感動を与える事が出来るでしょう。
また、例文でも書いたように、学校の発展とみんなの健康を願っている事で、結びの挨拶に繋げていくと良いでしょう。
保護者・先生方への感謝の挨拶は、思い出を交えながら伝えると自然で感謝が伝わりやすいです。堅苦しい定型文のような挨拶も使いながら緊張と緩和のある文章にすると良いでしょう。
追いコンでの卒業生代表の挨拶
大学生になると、サークルなどそのような場所で下級生たちからお祝いされる、追い出しコンパ通称「追いコン」が行なわれる事もあります。
そのような場合、カジュアルな席ですので堅苦しくなる必要はありませんが、卒業生代表の挨拶を求められる事があるので言葉を用意しておくべきでしょう。
挨拶の流れとしては、以下の通りです。
- 自己紹介
- 会を開催してくれた下級生への感謝の気持ち
- 大会・イベントなどサークル・コミュニティで起こったイベントでの思い出を簡潔に
- 一人一人との思い出を伝える※参加人数が少ない場合
- 後輩たちへの感謝の気持ち
- 自分の将来的な事
このようなライトな場は、思い出を多めに最後に感謝の言葉とサークルの発展を伝えると良いでしょう。あまりこういう場では、長々とした言葉は必要とされないでしょう。
卒業生代表の挨拶は感謝と思い
卒業生代表の挨拶は、自分が感謝している事、そしてこれからの思いをしっかりと伝える事が大切です。
まずは、お世話になった先生方への感謝、支えてくれた保護者に向けた感謝、お祝いにご来場頂いてる関係者の方々への感謝、友人への感謝、盛大な卒業式を開いてくれた事への感謝と、全ての人への感謝の気持ちを簡潔に気持ちのこもった言い方で述べる事が重要です。
最後の挨拶、というように聞き手は捉えるので大きな声でハキハキと伝える事が重要。適当な間をとったりと全体に抑揚をつけると尚、良いでしょう。