友達同士ではなく、ビジネスとして何らかの物資を借りる事があるでしょう。借りたものを返す時のお礼文を出す機会があるかもしれません。しかし、借りたものを返す時のお礼文など、普段なかなか書かないだけにどのような書き方が良いのか悩んでしまうでしょう。ここでは、借りたものを返す時のお礼文とはや書き方や例文などの参考例を見ていきましょう。借りたものを返す時のお礼文は、さほど難しくありませんのでぜひチェックしてみて下さい。
借りたものを返す時のお礼文とは?
借りたものを返す時のお礼文とは、そのネーミングそのもので「借りたものを返す時」に提出する文書となります。特に、法令で決められているものではありませんし、借りたものを返す時のお礼文は自由に記載する事が出来るので、あまり深く考え過ぎずに作る事が求められるでしょう。
お礼の気持ちを伝える文書!
また、お礼文は感謝の気持ちを伝える為のものです。お世話になった相手に対して、率直に感謝する気持ちを自分の言葉で伝えるようにすると良いでしょう。
タイミングが大事!
感謝の気持ちを伝える為には、相手に送るタイミングがとても重要になります。
メールを送る場合であれば、当日遅くとも翌日中にはメールを送信すると良いでしょう。
借りたものを返す時のお礼文の相手
さて、借りたものを返す時のお礼文は自由に記載する事が出来る反面、注意すべき部分がいくつかあります。それは、相手がどのような人なのかという部分です。
相手が身近な人だとある程度くだけていても大丈夫!
借りたものを返す時のお礼文は、以下のような身近な人であればある程度気軽な内容で問題ないかもしれません。
- 友人
- 親族
- 同じ会社の人
相手がお客様や初対面などの重要人物の場合、丁寧に!
しかし、以下のような相手の場合はそれなりに丁寧にお礼文書を作成しないと失礼に当たる場合があるので要注意です。
- お客様
- 対外的に重要な人物
- 業者
- 初対面の方
借りた相手の事を思いやった返信を!
困っている時にものを借りた時は、大変助かりますし、凄くありがたく思うものです。お金であれ、物であれ、何かを借りた時は、後日返却する時にお礼の品を持って行く事が礼儀となります。しかし、距離や時間の都合ですぐにお礼の品を渡せない場合は、何かを借りた事で助かった事を、まずは手紙やメールで伝えると良いでしょう。
貸した方は、あれで助かったのだろうか?困っていたようだがその後大丈夫になったのだろうか?などと心配しているものです。貸した方に安心してもらう為にも、お礼の手紙や文章を書いてしっかり返信しましょう。
借りたものを返す時のお礼文書の書き方
借りたものを返す時のお礼文の書き方を考えていきましょう。
親しい仲の相手に出す場合として例文を考えます。
①お礼
まず、「この間は助かりました。ありがとうございます。」という形で、何かを借りた事で自分が助かったという旨をしっかりと記載する事が大切です。
②具体的にどのように助かったかを記載
書式などが決まっていない為、とにかく自分がどれだけそれを借りた事で助かったのかを具体的に記載すると相手に気持ちが伝わるはずです。
ただ、親しい間柄であったり何かを頻繁に借りている相手であれば、それを借りたから何かが起こったという具体例は出さなくても問題ありません。ただ、記載をした方が好印象である事は間違いないでしょう。
「あくまで助かった。」必要最低限、これを伝えられれば良いので安心して下さい。
③「相手の役に立ちたい」という旨を伝える
借りたものを返す時のお礼文を締める場合、以下のような言葉を添えると相手に好印象になります。
「○○をお借り出来て、本当に助かりました。また、何かあればぜひご協力いたしますので、ぜひお気軽にお声がけ頂けると幸いです。」
シンプルに「有り難い、そして次にはアナタのお役に立ちたい」という気持ちを伝える事が大切になってくるのではないでしょうか。
ビジネスにおける借りたものを返す時のお礼文書
借りたものを返す時のお礼文は、知り合い同士や親しい間柄の他社の人間ではない場合も多々あるでしょう。
つまり、ビジネス間のやり取りでの物の貸借りをしている時、借りたものを返す時のお礼文はどのような書き方が適切なのか悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。相手が重要な取引相手や大切なお客様であれば、失礼を働いて信頼関係に傷を付けたくないという不安はあって当然です。
ビジネスにおける借りたものを返す時のお礼文とはどのような形で作成すればよいのか、考えていきましょう。
手紙やメールだけでなくお礼状を送ると好感度UP!
ビジネスにおける借りたものを返す時のお礼文をする場合、メールや手紙といった場合だけでなく、しっかりとお礼状を送ると大変丁寧な印象を与える事が出来る事があります。
お礼文は返却後、早めのタイミングだと好感度UP!
借りたものを返す時のお礼文を送るタイミングはそれを返した後に出来るだけ早めのタイミングで送る事が出来ると、より印象が良くなるのでおすすめです。
①時候の挨拶からスタート
借りたものを返す時のお礼文を出す場合はどのような例文が喜ばしいか考えていきたいと思います。
まず、以下のようなビジネスで使えるような時候の挨拶からスタートすると丁寧な印象を与える事が可能です。
- 時下ますますご清栄の事お喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを…
②お礼文
中盤にて以下のように、借りたものへの御礼を入れます。
- さて、先日は○○を快くお貸し頂きまして誠にありがとうございました
③期限内でも謝罪を!
その後、期間内であっても「返却が遅れた事…」と伝えておくと相手に礼儀正しいや謙虚や紳士な印象を与える事が出来るでしょう。
④手紙を郵送する場合、詫びる文章や同封のお礼の品を忘れずに!
郵送で手紙を送るのであればそれを詫びる文章、借りた事に対するお礼の品などを同封するのであればその旨を文書に記載すると大変丁寧な印象になるのではないでしょうか。
【例文1】資料や資材を借りた時のお礼文のメール
件名:資料ありがとうございました
●●課
●● 様
お疲れ様です。●●株式会社の●●でございます。
先日お借りしました資料は、●月●日にお返しいたします。今回お借りしました資料を拝見させて頂く事で、今のプロジェクトにかなり生かせる部分がありました。大変参考になるデータが多くあり、ご好意に感謝しております。
まずは、御礼かたがたご連絡まで。
================================
●●部 ●●
内線 03-1234-56789
================================
このようにビジネス関係の相手でも親しい間柄であれば、フランクな形でお礼の文章をメールで送るという事もあります。当然、後で直接会ってお礼の品やお中元などのタイミングで粗品とお礼の文章を送るという事でお礼の気持ちを表す事も重要でしょう。
【例文2】資料や資材を借りた時のお礼文のメール
桜花爛漫の候、貴社におかれましてはますます輝かしい春をお迎えの事と存じます。このたびは、大切な資料をお借りいたしまして、誠に、ありがとうございました。
おかげ様で期日が迫っていた会社の資料作成に間に合う事が出来ました。大きな書店や、国立図書館で探しても見つからなかった貴重な資料なので、本当に助かりました。何かと博識の●●様に相談させて頂いて正解でした。
来週末の会議が終われば少し落ち着きますので、ご報告かたがたお礼におうかがいさせて頂こうと思っております。お借りしました資料は、その時にお返しさせて頂きます。
今後もアドバイス頂く事があろうかと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。取り急ぎお礼まで。
【例文】物品を借りた時の手紙のお礼文書
拝啓
貴社におかれましたは、ますますご健勝の事とお慶び申し上げます。いつもひとかたならぬご支援にあずかりまして、誠にありがとうございます。
さて、この度は貴社のフォークリフトをご貸与頂きまして、誠に有難うございました。おかげさまで業務を中断せずに期日までに間に合いました。厚くお礼申し上げます。ご指定されている返却期日につきましては固く厳守する事はもちろん、万事手違いのないよう手配させて頂く所存でございます。
これを機会に、厚いご信頼に御答えする為、より一層業務に精励致したく存じます。どうか今後とも、変わらぬご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。略式ながら書中にてお礼申し上げます。ご自愛のほどお祈り致します。
敬具
【例文】親戚にお金を借りた時のお礼文書
拝啓
初夏の候、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。このたびは、おばさまには大変無理なお願いをお聞き届け頂きまして、心よりお礼申し上げます。
長男の●●が大学に合格したものの、入学金を急に月末までに納めないといけない、という事で手元の準備金では間に合わずどうして良いか困っているところでした。せっかくの希望大学に合格したものですから、入学させてやりたいと思っておりましたので、本当に助かりました。
先日お借りしたお金は、来月末には●●保険が下りる事になっていますので、お返しにうかがいます。長男の●●も無事に入学する事が出来、今は大学生活を楽しみにしております。今後もますます自分の道に邁進するように親子で話しあっております。
取り急ぎ、お礼を申し上げます。季節の変わり目、くれぐれもご自愛ください。
借りたものを返す時のお礼文は感謝の気持ちを重点的に伝える!
借りたものを返す時のお礼文を出す際は、感謝をベースに入れてシンプルな書き方でおさめる事が求められます。あまり長文になりすぎず、出来るだけ事実を伝えて相手に簡潔に気持ちを伝えて締めくくりの文で終わらせる、感謝の気持ちを丁寧に伝えつつもシンプルに作成するようにしてみてはいかがでしょうか。
お礼文書のメールや手紙のやりとりをする事で、ビジネスの関係を良好に保ち、お客様とも気持ち良く末永くやりとりを続けられるような環境作りに努めましょう。