言葉・意味・使い方

ビジネスシーンで「なるべく早くお願いします」と伝えたい時の敬語表現や例文や言い換え表現の類語を紹介!



ビジネスシーンで「なるべく早くお願いします」と伝えたい時の敬語表現や例文や言い換え表現の類語を紹介!

ビジネス現場で締め切り間近な時に【なるべく早くお願いします】と伝えたい時の敬語表現や例文や言い換え表現の類語を紹介します。ビジネス現場に限らず日常的にも、なるべく早くしてほしい場面はよくあるかと思います。

友達や親族etc、気の知れた先方に対してであれば【出来るだけ早くお願いしたい】とお願いする事に問題はないですが、ビジネス現場では先方に不快な思いをさせてしまう恐れもあります。では、ビジネス現場で【なるべく早く】と先方に伝えたいとき、どういった伝え方をすればいいのでしょうか。

【なるべく早く】とは?

【なるべく】は【出来る限り】という意味があります。つまり【なるべく早く】とは【出来るだけ早く】【可能なら早く】といった意味合いを示しています。【なるべく】に続く言葉はほかにもあります。

例えば【なるべく出席してほしいです】【なるべく外出は控えるように】etc【出来るだけ◆◆してほしい】etcの時に使う事が出来ます。

【なるべく早く】はビジネス現場で適さない言葉

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目下の方や同僚etcに対して使う事には問題ないです。ですが、それ以外の目上の方や取引先、お客様先方に使う事は出来ません。【なるべく早くお願いします】と丁寧に伝えたとしてもNGです。ですが、ビジネス現場ではスケジュールの問題etcでどうしても先方を急かしたい時もありますよね。そんな時は別の言葉に言い換えて伝えるようにしましょう。

クッション言葉を使って失礼のない言葉に

クッション言葉とは、先方を気遣う言葉を会話を始める前につける事を言います。例えば【なるべく早く】というお願いをする状況は【なるべく早くお願いします】とするよりも【ご多忙中にもかかわらず恐れ入りますが】【お手数をおかけ致しますが】etcという言葉をつける事によって、謙るニュアンスにする事が出来ます。

ビジネス現場では【なるべく早く】と急かされる事を嫌う方もいらっしゃるので、このようなクッション言葉を使って先方に出来るだけ不快な思いをさせないようにしましょう。

【なるべく早く】の敬語表現・言い換えの例文

敬語表現はないですが、言い換えをする事によって丁寧な言い方になり、目上の方や取引先、お客様に対しても使う事が出来るようになります。では言い換えについてみていきましょう。

【例文】目上の方や取引先、お客様先方に対しての言い換え

  • ✖️…こちらの案件ですがなるべく早く進めて頂く事は出来ますか
  • ◆…こちらの案件ですが優先して進めて頂く事は可能でしょうか
  • ✖️…この件に関する返答をなるべく早くお願い致します。
  • ◆…この件に関する返答を早急にお願い申し上げます。

【例文】目下の方や部下、同僚に対しての言い換え

  • ✖️…この資料をなるべく早く作ってほしい
  • ◆…この資料を出来るだけ早く作ってほしい
  • ✖️…会議の日はなるべく早く出勤してほしい
  • ◆…会議の日は出来るだけ早く出勤してほしい

目下の方や部下、同僚に対しての状況は【なるべく早く】でも問題ないですが【出来るだけ】とする事によって、言葉の印象が柔らかくなります。

また【出来るだけ】は【最大限の努力】というニュアンスが含まれている為【出来るだけ】とする方が【なんとかして希望を叶えないと】という印象を受けます。これらの事からも、ビジネス現場では【出来るだけ】が適切です。

【例文】【早急に】が便利

ビジネス現場では【なるべく早く】よりも【早急に】とする方が重要度が伝わりやすく良いです。例えば【早急にご対応頂きますようお願い申し上げます】とすると、目上の方に対して急いでいるという事を伝える事が出来て、便利な言葉ですので覚えておきましょう。

ビジネスで使う時の注意点

注意点は以下の通りです。

乱用はしない

丁寧に言い換えたとしても、急かしている言葉には変わりません。あまり頻繁に使っていると先方に不快な思いをさせてしまう為、乱用はNGです。どうしても急いでほしい時のみに、使うようにしましょう。

自分が使う状況は期日を明確に

自分が【なるべく早く】と使うのは問題ないです。ですが出来る限り期日を明確にして記入するようにしましょう。例えば【こちらの件の回答は、なるべく早く連絡差し上げます】とするより【こちらの件の回答は、明日の午後までに連絡差し上げます】とする方が先方も安心して待つ事が出来ます。

期日が曖昧なのであれば【なるべく早く対応致しまして、遅くても明後日の木曜日には連絡差し上げます】というように、遅くてもこの日には対応出来るだろうという日を伝えるようにしましょう。

【なるべく早く】を言い換えたメールの例文

メールの例文を紹介します。

例文①

件名…アンケートへ回答のお願い

お客様各位

日頃より弊社商品をご愛顧頂きまして誠に有難う御座います。

さて、先日の弊社主催の新商品展覧会に足を運んで頂き有難う御座いました。

弊社では、お客様が商品を実時に試してみてどのような感想やご意見を持ったのかをお伺いする為に、アンケートを実施しております。

今後のサービス向上に役立ててまいりますので、ぜひご理解・ご協力を頂きますようお願い申し上げます。

アンケートは下記URLからお願い致します。

https.——–
※所要時間は3分です。

なにか質問や疑問etcがありましたら、下記までお気軽にお問い合わせ下さい。

担当者…◆◆
メールアドレス…

なお、アンケートの期日は◆月◆日(◆)までととなっておりますので、期日までのご回答をお願い致します。

お手数をおかけ致しますがご協力のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

〜署名〜

例文②

件名…お見積のお願い

株式会社◆◆
◆◆部
◆◆様

いつも大変お世話になっております。
株式会社◆◆の◆◆です。

先日ご依頼しておりました、◆◆についてのお見積の件ですが、本日時点でご回答を頂いていないようで御座います。

◆月◆日に予定している社内会議にて、検討を行う予定ですのでお忙しいところ大変恐縮なのですが、早急にご送付頂けますようお願い申し上げます。

なお、本メールと行き違いですでにご対応頂いておりましたら、失礼のほど容赦下さいませ。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

〜署名〜

ビジネス現場で【なるべく早くお願いします】と伝えたい時の敬語表現や言い換え表現の類語を使いこなそう!

【なるべく早く】は、ビジネス現場では適切ではなく【出来るだけ早く】【早急に】と言い換えたり、クッション言葉を挟むetcの工夫をして先方に伝える必要があります。特に目上の方や取引先・お客様先方に対して急かすなら、言い換え表現に注意が欠かせません。

【なるべく早くお願いします】と敬語表現を意識して伝える姿勢は大切です。言い換え表現の類語も適宜使いこなせると尚良いです。先方に不快な思いをさせてしまわないよう、言葉遣いには十分気をつけましょう。