挨拶・マナー

接客での相応しい言葉遣いや敬語の基本とは何かを説明!間違えやすい敬語についても要チェック!『ビジネスマナー』



接客での相応しい言葉遣いや敬語の基本とは何かを説明!間違えやすい敬語についても要チェック!『ビジネスマナー』

接客業はお客様に対して相応しい言葉遣いや敬語の基本を抑えられているか、ビジネスマナーが出来ているかどうかで、会社の評判が大きく変化します。間違えやすい敬語も少なくないので身に着けておくと安心です。たった一人の従業員が出来ていないだけで、会社の評判が大きく下がる事も珍しい事ではないです。

接客で相応しい言葉遣いが出来ていないと起こるリスクとは?

接客で相応しい言葉遣いが出来ていないと起こるリスクとは、お客様への満足度が大きく下がってしまう事です。満足度が低いと、どれだけ良い品物やサービスを提供していたとしても、再度利用しようという気持ちにならない人は多くいるかと思います。

せっかく接客をしている側がどんなに心をこめていても言葉尻にとても敏感であったり常識やマナーに厳しいお客様から見ると、世間知らずであったり学がないであったり不躾だという心象を持たれてそこから先は信頼獲得が非常に厳しくなってしまうという世知辛い状況も無きにしも非ずなのです。

また、SNSや口コミサイトなどに『態度が悪い店員がいるお店』『従業員の育成がなっていない』などと低評価を付けられて、お店の評価が大きく下がったというケースも多いです。企業イメージを下げてしまうリスクもあるのです。より多くのお客様に利用してもらう為には、丁重で相応しい言葉遣いを使って接客する事が大切なのです。

接客業の言葉遣いで最低限覚えていてほしい敬語

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接客業で必ず利用する言葉があるのです。それは以下のとおりです。

いらっしゃいませ 来店されたお客様に対して利用する言葉です。お客様の顔を見て、笑顔であいさつしてください。
少々お待ちください 少し待っていて欲しい際に利用する言葉です。『少々お待ちいただけますでしょうか?』とするとより丁重な言葉遣いになります。
お待たせ致しました お客様を待たせてしまった際に利用する言葉です。『少々お待ちください』とセットで利用する事が多いです。実際に待たせた時間は関係なく使える言葉です。
かしこまりました お客様から注文を受けたり、希望を伝えられた際に利用する言葉です。『わかりました』『承知しました』よりも丁重な言葉遣いになります。
ありがとうございます お客様へ感謝の気持を伝える際に使える言葉です。何かをしてもらった際に『すみません』という人もいますが『ありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えるのが相応しいです。
恐れ入ります お客様の意向に添えないときに利用する言葉です。例えば品物が売り切れてしまった場合に『恐れ入りますが、こちらの品物は完売しております』などと伝えると、丁重な印象になります。
申し訳ございません お客様に謝らなければいけないシーンで利用する言葉です。接客業では『すみません』ではなく『申し訳ございません』が相応しいとされています。

これらは接客業をするなら最低限覚えていてほしい、言葉遣いです。使い方をしっかりと覚えておいてください。

接客で間違えやすい言葉遣いとは?

接客業でつい使ってしまいがちな、間違えやすい言葉遣いを説明します。

  1. 〇〇円からお預かりします
  2. 〇〇で宜しかったでしょうか
  3. こちらにお座りください

各々詳しく説明します。

【間違えやすい言葉遣い①】〇〇円からお預かりします

接客業でよく用いられているる言葉ですが『から』は、場所を示す際に利用する言葉です。例えば『東京から大阪まで』『右から左』などという使い方が正しく、金銭はお客様から預かるものなので『〇〇円から』は相応しくないです。良く用いられているて、誤りを覚えてしまっている方が多いので要注意です。

正しくは『〇〇円、おあずかりします』です。また、お支払い額ピッタリの額を頂いた場合は『〇〇円頂戴致します』が相応しいです。覚えておいてください。

【間違えやすい言葉遣い②】〇〇で宜しかったでしょうか

こちらも良く、接客業で用いられているる言葉ですが、実は誤りなのです。お客様へ確かめる際に用いられているる言葉ですが、正しくは『~で宜しいでしょうか』です。『宜しかったでしょうか』は過去形になります。

たとえば、今来店されたお客様へ人数を確認する際に『3名様で宜しかったでしょうか』と過去形で話す事は違和感があるのです。今現在の事を確認する為には『3名様で宜しいでしょうか』が相応しい言葉遣いです。

【間違えやすい言葉遣い③】こちらにお座りください

こちらは誤っているわけではないですが、言葉のイメージはあまり良くないので接客における際には利用しない事をおすすめします。接客時には『こちらにおかけください』と利用すると、より丁重な言葉遣いになります。

【間違えやすい言葉遣い④】その他の間違えやすい言葉遣い

その他にも、接客業では間違えやすい言葉遣いが多々あるのです。なかでも以下の言葉は相応しいと誤認されている方も多いので、チェックしておいてください。

✕:先程申されました通り ◯:先程おっしゃったとおり
✕:了解しました ◯:かしこまりました
✕:了承しました ◯:うけたまわりました
✕:いつでもお伺いください ◯:いつでもお尋ねください
✕:朝食はいただかれますか? ◯:朝食は召し上がりますか?
✕:会社をお休みさせてください ◯:会社を休ませてください

誤った言葉遣いは一見丁重に見えますが、実は失礼にあたるという事もあるのです。自分が使っている敬語に違和感を覚えた場合は、相応しいかどうか調べる事も大切です。基本を押さえておく姿勢が欠かせません。

接客における言葉遣いの基本的な注意点

接客における言葉遣いの注意点は以下のとおりです。

  1. 全てに『お』をつければいいわけではない
  2. 語尾の上げ下げに注意

各々詳しく説明します。

【接客における言葉使いにおける基本的な注意点①】全てに『お』をつければいいわけではない

誤った敬語を使っている人の特徴で『お』をつければ丁重な言葉遣いになると思っている方です。ですが基本的には、外来語やカタカナには『お』をつけないとされています。例えば以下のような言葉に『お』は、利用しないようにしてください。

  • おビール
  • お上着
  • おサイズ
  • おトイレ
  • お食べになりますか

上記は『お』をつけると不自然になります。とはいえ使っている人が多いので、要注意です。

【接客における言葉使いにおける基本的な注意点②】語尾の上げ下げに注意

語尾の上げ下げによっては、相手を不快な思いにさせてしまう事があるのです。例えば『いらっしゃいませ』を『いらっしゃいませ~↑↓』としたり『そうなんですね』を『そうなんですね~~~』と必要以上に語尾を伸ばしたりするのは印象が良くないです。上げるところで下げてしまうと、暗い印象になる事もあるのです。語尾の上げ下げには十分注意してください。

接客での相応しい言葉遣いや敬語の基本とは何かを押さえてビジネスを楽しく快適に♪

接客におけるビジネスマナー、言葉遣いについて説明した。接客において言葉遣いは基本であり非常に重要なポイントです。敬語を少し間違えると相手に不快な思いをさせてしまう事もあるのです。相応しい言葉遣いを学んで会社の印象を下げてしまわないよう努めてください。相応しい敬語を使いこなせると信頼獲得にも繋がるので獲得しておいて損にはならない知識です。

一度言葉遣いの基本を押さえてしまえば接客以外の様々なシーンでも有効活用が出来るので積極的にマスターしておく事をおすすめします。