年表は、歴史の年表や学校の年表、自分に関わる年表会社の年表というように、様々な場面で活躍していてそれぞれの歴史を知る為にとても大切な資料となります。
会社年表は契約企業や今から取引を開始したい会社へ自社の魅力をアピール出来る一つの道具として使用出来ます。会社の歴史や社史を紹介する会社年表の作り方や伝え方のポイントやデザインや注意点を紹介します。
会社年表とは
会社年表とは、企業の歴史や社史を書き込んだ年表です。主に10周年や20周年と、周年ごとの節目に発行されるケースが多いです。
会社年表の目的やメリットについて
会社年表を作る事によってもたらされるメリットを紹介します。
新社員への会社紹介
新社員へ今までの企業の業績や取り組みを知ってもらえます。大抵の会社は順調な状況もあれば赤字や協業他社との闘いといった苦境を乗り越えて波乱万丈な中成長しています。そのような会社の深みのある歴史を知る事で、より新社員が会社への理解を深めるきっかけになります。
取引先へのアピール
新しく取引を始める際に今までの企業の業績や取り組み、企業の存在意義を明確にして、アピール出来ます。
会社資料として保存
いつでも社員がチェック出来るように会社資料として保管します。また代表取締役が交代になる際にも、過去の歴史ある業績を知る事によって、よりよい企業にしていく意欲やモチベーションを上げる役割もあります。
今後の経営に役立てる
過去の歴史上の問題点や改善点を参考に、よりよい未来へ繋げる為に大変役立てて、歴史を振り返る事で、新たなアイデアが浮かぶきっかけになるケースも期待出来ます。
周年を祝い、改めて企業を意識
通常、会社年表は周年ごとに発行されます。社内で節目を祝って実感し、歴史を振り返って認識する事によって社員ひとりひとりの仕事意欲やモチベーションの向上につながります。
会社年表の作り方
会社年表の具体的な作り方、どのようなデザインに仕上げればより良く伝わるのかをチェックしていきます。
会社年表を作る前に…
作り始める前に、あらかじめ決めておいた方がいい作り方やデザインの方向性があるので見て行きます。
委託するか否かを決める
会社年表の作り方は以下の2パターンがあります。
- 社外へ発注依頼を行う
- 自社で作る
もちろん、社外に外注する作り方を選択すれば料金が発生します。更に、作り方やデザインによって料金が変化してくる為、見積もりを取る必要も出てきます。
どのような用途で使うか決める
どのような場面で何を伝えたいのかによって、重視すべき内容やデザインや作り方も変わってきます。
- 社内だけの保管用
- 営業先で使用
会社年表の作り方や手順
具体的な会社年表の作り方や手順を紹介します。
作成時間のスケジュールを作る
会社年表の作成には大体1年から2年ほどかかります。出来るだけ長いスケジュール設定が必要です。時間に余裕を持たせる事でより良い会社年表が出来上がるので大体1年から2年を目安にすれば良いです。
どのようなデザインにしたいかを考える
一言で会社年表と言っても、デザインの種類や伝え方は多種多様です。
方向性
どのような資料にして、何を伝えたいかを考えます。方向性は軸となる為、充分に時間をかけて考えて下さい。
メディア
どのように仕上げるのかを決めます。
- 動画(映像)
- 冊子
- Web
予算の計算
発行部数や配布先を決めて、予算をあらかじめ出しておいて下さい。
自社で作るケース
外部へ委託せずに自社で作なら、すべてのスケジュールを自分で考えなくてはいけません。
- 企業について詳しい方に取材
- 協力者を探す(写真や記録の保管場所etcを知っている人)
- 代表取締役から話が聞けるようにスケジュールを手配
- アンケートを取るなら、あらかじめ社員へ告知
これらに協力してもらえる人をまずは探して、その情報を元に仕上げていきます。
企業に変化があれば、その都度メモする
企業に以下のような少しでも小さな変化があれば、メモをしてその都度残しておくと今後の資料に役立ちます。
- 新製品を発売した
- 企業が大きくなった
使用目的別や重視すべき記載事項
使用目的によって作り方に置いて心がけるべきポイントや項目が変わってきます。ケース別にチェックしていきます。
保存用会社資料として使うケース
- 会社内部の写真
- 工場
- 倉庫
- 事務所
- 扱っている製品
- 役職がある人物(経営陣)
- 実際に作業を行っている風景
- 表彰状や資料資料の書き込み
- 開発してきた製品の写真や資料
- 行ってきたプロジェクト
- 会社案内のカタログや株主報告書や社内の広報や歴史の説明文(写真)
社員の教育用として使用するケース
- 経営理念や経営哲学について詳しく(なぜやどのようにを意識して作る)
- どのようにして製品が開発されてきたのか
- 新規事業の開拓や企業合併や連携があるなら、その経緯や秘話や結果
- 将来どのような企業にしたいか
営業や広報に活用するケース
- 経営理念
- 製品開発
- 企業のこれまでの社会貢献活動
- 沢山の分野からの祝辞
- 現在の技術(最新技術)の事例紹介
- 顧客の声
- 企業に関わるアンケート調査をしているなら、その結果について解説
作り方のポイント
社史の作り方で知っておくとスムーズに作業が進むポイントを紹介します。
自社の事は「当社」で統一
自分の企業の事を示す言葉はいくつかありますが、「当社」で統一すると良いです。
分かりやすい説明には漫画がおすすめ
社歴に関して、分かりやすい伝え方で説明したいのであれば、だらだらと長い資料を作るのはおすすめしません。読み手が途中で飽きてしまいます。近年では、漫画や絵本型の作り方で仕上げられている会社年表もあります。漫画や絵本のように絵を交える工夫によって、より読みやすいデザインになります。
テーマ別で分ける
それぞれのテーマを分けると、必要な情報が取り出しやすく見やすいデザインになります。
作り方の注意点
作り方において押さえておくべき注意点を紹介します。
企業にとってマイナスになる事の書き込み
例えば、自社の不祥事や赤字経営の事実を書き込むかしないかで迷われる方がいらっしゃいます。調べればわかるような内容の不祥事については、きちんと書き込んでおく必要があります。無記載のケースでは、後々知られてしまった際に「なぜ書き込んでおかなかったのか」とマイナスイメージがついてしまいます。
著作権
会社年表の作り方にあたり、ネットで素材を探すケースも多くあります。インターネット上にはかわいいやおしゃれやかっこいいといった使いやすいデザインの素材が充実しているので使いたくなります。
ですが、アイコンや写真には著作権が付いている可能性があります。ネットから素材を取ってくるケースでは著作権フリーのサイトを利用するといった考慮が不可欠です。
テンプレートのダウンロードサイトで作り方に迷わず書ける!
自分で書くのは少し難しいケースや、時間がかかりそうだと思われた方は、無料でダウンロードが出来るテンプレートサイトで簡単にダウンロード出来るので好きなデザインのテンプレートを探してみて下さい。
会社年表の作り方はデザインや伝え方を意識して!
新入社員や取引先やお客様やベテラン社員といった様々な人が会社の歴史に触れるきっかけとなるのが会社年表です。外部委託したり社内で作成したりと作り方は様々ですがどちらにも言える事は労力や時間がかかるという点です。
せっかく会社の歴史や社史を伝える重要な資料になるので誰が見ても分かりやすいや見やすいデザインを心がけた作り方で仕上げて下さい。