故人が亡くなってから1年経過した命日を一周忌と呼びます。一周忌法要の案内文etcを作成される事もあります。しかし、一周忌の案内文をどのように作成すればよいかわからず、悩んでいる方もいるかもしれません。季語は必要なのか、返信はいつまでに貰えば良いのか…一周忌法要における案内文の書き方や例文を紹介します。
【例文】一周忌法要の案内文
拝啓
●●の折 皆様におかれましては益々ご健勝の事とお慶び申し上げます
このたび左記日程にて故 父●●の一周忌法要を営む事になりました
つきましてはご多忙中誠に恐縮ではございますが ご参加賜りますようご案内申し上げます
敬具
日時●● 場所●● 電話番号●● 日付 電話番号●● 氏名
※お手数ではございますが●●日までに返信にてご都合をお知らせ下さい
一周忌法要の案内文の書き方
一周忌法要における案内文の書き方の基本について解説していきます。
【書き方ポイント①】構成通りに記載していく
一周忌法要の案内文を作る際、基本的には構成通り作成していけば問題ありません。一周忌法要といった事で、故人のエピソードを取り入れたいと考えている方もいるかもしれませんが、あくまで案内文なので避けるべきです。
一周忌法要の案内文は基本的にシンプルに構成されている事が目的ですので、それらを外さなければ問題なく作成可能です。一周忌法要の案内文には、これら構成があります。
- 頭語と結語
- 季語を使った挨拶
- 案内における主文
- 日時
- 場所
- 差出人の氏名
- 住所宛名
- いつまでに返信すべきか
上記の例文のように、これらを流れの中で作成していけば基本的には問題ありません。
【書き方ポイント②】頭語
一周忌の案内文を作る際、時候の挨拶etcを取り入れるのが一般的です。時候の挨拶を取り入れる場合、頭語と結語を忘れないように注意して下さい。拝啓や敬具といった形のセットになっている事から、これをどちらか忘れてしまうのはマナー違反と捉えられてしまうので注意して下さい。
また、謹啓といった頭語を利用する場合、結語は敬語になる部分にも注意して下さい。
【書き方ポイント③】季語を使った挨拶
季語を使った挨拶を利用すると良いです。季語を使った挨拶は、普段使いする挨拶文でない事からハードルの高さを感じる方も多いですが、定型文が決まっている為、それを当てはめれば問題なく利用出来ます。
例えば、1月であれば「厳冬の候」ですし、5月であれば「新緑の候」、8月は「残暑の候」といった形で作る事が出来ます。
それに続く挨拶文としては、「皆様方には益々」といった形で続ければ挨拶文として成立します。この挨拶も、ある程度は型が定められてる事もあり、シチュエーションに合わせた形で取り入れれば問題ないです。
【書き方ポイント④】お知らせはわかりやすく
ビジネスとして一周忌の案内文を作る事もあるかもしれませんが、プライベートで親族に案内文を出すといったシチュエーションが一般的です。その為、「わからない事は自分で調べて下さい」といった態度が見れる案内文は避けるべきです。
中にはご高齢の親族もいてインターネットを利用出来なかったり、漠然としたお知らせでは取り違えてしまう可能性もあります。
ハガキであれば縦書き、文書であれば記書きのような形で一目でわかりやすいように作成されているように心がけて下さい。また、一周忌の案内文のお知らせは細かなところまでしっかりと記載されている事が求められます。
例えば、最寄りの駅だったりそこから何分かかるか、住所も細かく記載するようにして下さい。
ただし、あまりにもお知らせが多いと文字数が多くなり過ぎてしまいます。
- 出来るだけフォントを小さくする
- B5用紙で作成
これらの工夫をした上で封筒で送るべきです。ハガキサイズにお知らせを全て記載するのは難しい為、見やすい大きさの用紙を選んで作成して下さい。
【書き方ポイント⑤】いつまでに返信すべきか
幅広い方に一周忌の案内文を作る場合、必ず返信依頼の一文を作成して下さい。いつまでに返信が欲しいかを明確に書きます。
例文でも、「※お手数ではございますが●●日までに返信にてご都合をお知らせ下さい」といった一文を作成しています。一周忌の案内文を作る目的は、以下の通りです。
- その事実を伝える
- どれだけの参加者がいるか把握する
仮に法要後に食事を出すのであれば、人数がある程度わかっていないとトラブルになってしまう恐れがあります。その為、上記の例文のように日付を指定して、いつまでに返信をしてほしいといった記載をして下さい。電話や口頭で出欠を伝えてくる方もいる為、チェックリストを利用した上でまとめておく事をおすすめします。
一周忌法要の案内文の書き方における注意点
一周忌法要の案内文の書き方において、最低限注意したいポイントをお伝えしていきます。
【書き方注意点①】句読点はNG
まず、句読点は使わない事です。上記の例文でも句読点を利用していませんが、句読点は法要の案内状を作る上では利用しない事がマナーとされています。理由としては滞りなく流れるようにする為だったり、句読点はよく見やすくする効果がある事から相手に失礼になってしまうというしきたりがあるからです。
【書き方注意点②】二重封筒は利用しない
二重封筒は利用しない事もマナーになります。これら、一周忌のマナーを守った上で案内文を作るようにして下さい。
一周忌法要の案内文は季語を入れて書こう!返信がいつまでかも忘れずに記載!
一周忌法要は、自由に記載するものではなく、ある程度型が定められているものです。一周忌法要の案内文は、すでに存在しているテンプレートを利用した上で作る事をおすすめします。季語を入れて風情を出したり、開催日時やアクセス方法、それに返信期限を明確に記載する事も忘れずに。