書き方・例文

小学校や中学校への「いじめ」に関わる要望書の書き方や例文および提出方法を紹介!教育委員会に打診もアリ



小学校や中学校への「いじめ」に関わる要望書の書き方や例文および提出方法を紹介!教育委員会に打診もアリ

我が子がいじめを受けていたらどう対処をしますか?正しい対処をしなければ、状況の改善どころか悪化してしまうリスクも生じます。親が出来るサポートの中に「要望書の提出」が存在します。学校側との本格的な話し合いの前に要望書を作成しておく事が大切なのですが、具体的な書き方が分からない人も多いです。小学校や中学校への「いじめ」に関わる要望書の書き方や例文および提出方法を紹介します。最悪のケースでは教育委員会に打診してみる方法もございます。

要望書とは?

要望書とは、相手に要望があるときに出す書類です。

小学校や中学校に出す要望書について紹介しますが、他にも市町村などの役所関係や務めている会社に何か要望があるケースでも「要望書」にまとめて提出出来ます。

学校に提出する「いじめ」の要望書の書き方

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我が子がいじめを受けていて、その事に関わる要望書を作成したいけど、どのように書けばいいのかわからないという方が多いかと思います。

まずは、以下の5つのポイントを必ず要望書に取り入れるようにして下さい。

  1. 要望書を作るに至った問題が「いじめ」だという事
  2. 現状を踏まえ、サポートのお願い
  3. 学校で起きているいじめを公開してほしい事
  4. 加害者へ厳しい指導をして頂きたいという事
  5. 対応の期日を設ける

学校によっていじめの定義が一致していない事や、学校によってはいじめに関わる調査すら行っていないところもあるのです。

また、学校で起きたいじめは集団性や継続性がないと認められにくい点や重大事態に該当しないという理由でしっかりと調査して頂けない事も無きにしも非ずです。

こういった事態を避ける為にも5つのポイントについて、しっかりと訴えるべきなのです。

要望書を作るに至った問題が「いじめ」だという事

まずは学校や加害者へ我が子が受けたいじめについての内容を知ってもらう為に、どういった事を受けたのかを具体的に書き出して下さい。

言葉や直接的な力(暴力など)、行動などいじめにも種類が様々です。

伝え漏れの無いようしっかりと記載して下さい。

ここで重要なのは「証拠」の提示を行う事です。

暴力などのいじめであればアザや傷の写真や診断書を証拠として要望書と一緒に提出出来るよう準備をしておいて下さい。

言葉などの間接的ないじめであればLINEのトークのスクリーンショットやSNSのスクリーンショットなど、証拠として残せるものは保管しておき、要望書と一緒に提出出来るよう準備をしておいて下さい。

そして、物を盗まれたり破壊されたりといった被害もあれば、被害を受けた状態を写真に残しておく事も忘れないようにして下さい。

また、これらの証拠を残す事が難しいのであれば、メモや日記などに学校生活の様子などを書いておくのもいいです。

いじめの現状を踏まえ、サポートのお願い

いじめを受けている事によって被害を受けているので、その事に対してサポートをしてほしいという旨を伝えます。

例えば、具体的には以下の通りです。

  • いじめによって不登校になってしまったので、登校出来るように改善してほしい
  • 出席日数の対応(どういう対応を取るのか)
  • いじめによって単位不足となってしまったケースの対応
  • 留年や退学を防ぐ為の対応
登校出来ていない間の様子を学校側へ伝える心がけも大切です。

これを書く事によって「いじめがあった事実」「いじめをしてしまった事実」を相手に理解させる事も出来ます。

とにかく我が子にとって最も良い対応をとって頂けるように「どうしてほしいか」をしっかりと伝える姿勢が大切です。

学校で起きているいじめを公開してほしい点

いじめ防止対策措置法では「保護者と学校で情報を共有すべき」と定められています。

しかし、現実は共有されていない事のほうが多く、適正な対応をとってもらえていないのも現状です。

今後の教訓として、そして多くの学校関係者に知って頂く事でいじめの対策にもなります。

加害者へ厳しい指導をして頂きたいという点

加害者への厳しい指導は当然の措置だと言えます。

例えば以下のような指導および措置が存在します。

  • 加害者の別室登校
  • 関わりを持たせないような工夫
  • 加害者の保護者へいじめの件を連絡
  • クラス替え
  • 加害者の停学・退学

停学や退学はよほど酷いいじめでないと取り合ってはくれませんが、このような指導が実際に行われている学校も存在します。

現状は厳重注意のみで、何もないまま放置されてしまう事が多いです。

加害者への厳しい指導についても必ず要望書に記載しておくべき項目なのです。

期日を設ける

いじめ問題はうやむやにされてしまいがちです。

はっきりと期日を設ける事で学校からの返答をもらえます。

隠蔽を防ぐ為にも、要望書への回答には期日を必ず設けて下さい。

学校でのいじめに対する要望書の例文

令和◯年◯月◯日
〇〇中学校
〇〇 〇〇殿
住所:
氏名:

いじめについての要望書

表題の件につきまして、以下の通り要望いたします。

理由:実際に我が子が受けているいじめの内容を具体的に書いて下さい。

いくつかあるのであれば、箇条書きにすれば簡潔にまとめる事が出来ます。

要望:要望は伝わりやすくする為にも箇条書きで書いて下さい。

参考:いじめの証拠写真や証拠物などがあるなら個々に記載して下さい。

(例:「あざの写真は同封の別紙参照」など)

回答期日:令和◯年◯月◯日までにお願いいたします。

以上

要望書には決まった書式や用紙および項目の指定はなく、また法的効力も無いです。

しかし、要望書の効果を最大限に発揮する為にも、必ず上記で紹介した5つのポイントを入れた書き方を心がけるべきです。

学校側から回答が無ければ、教育委員会所に提出

要望書にしっかりと事実を記載し、回答を促しても法的効力が無い為、学校側が動かないシチュエーションも無きにしも非ずです。

このシチュエーションでは「学校が動いてくれない」事実を、市町村の教育委員会もしくは都道府県の教育委員会へ要望書を提出して下さい。

小学校や中学校は教育委員会に関与されるのをとても嫌います。

非常に効果的な手段だと言えます。

「対応してくれないのであれば教育委員会に提出します」と小学校や中学校の先生に話し合いの場で伝える手もあります。

小学校や中学校への要望書提出前に子供との相談も不可欠

要望書の提出も重要ですが、まずは子供と「どうしてほしいのか?」「どうしたいのか?」などの話し合いも非常に肝心なコミュニケーションです。

そして、要望書の書き方においてしっかりと抑えておきたいポイントは下記の5つでした。

  • 要望書を作るに至った問題が「いじめ」だという事
  • 現状を踏まえ、サポートのお願い
  • 学校で起きているいじめを公開してほしい事
  • 加害者へ厳しい指導をして頂きたいという事
  • 対応の期日を設ける

上記の5項目を入れた要望書を提出出来るように、まずはメモ用紙などに書き出す事から始めてみて下さい。