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「ご厚意」とは?使い方や意味を例文と共に解説!読み方は?ビジネスメールで感謝を伝える際に使おう!



「ご厚意」とは?使い方や意味を例文と共に解説!読み方は?ビジネスメールで感謝を伝える際に使おう!

ビジネスシーンやスピーチでよく活用される【ご厚意】。何となく意味は分かるけど詳しく知らない人も多いです。読み方も知らない人も居ます。実はとても素敵な意味を持っています。【ご厚意】の使い方を例文と共に解説します。感謝を伝えるシーンに役に立ちます。

感謝の言葉?【ご厚意】の意味

【ご厚意】という言葉はかなり耳にしますし、つい口にしてしまうかもしれません。実は多く活用されるのはその意味が深く関わっています。意味は以下の通りです。

  • 思いやりのある心
  • 相手が見せる親切な心

人から助けてもらったシーンや良くしてもらったシーンの表現です。日本人は人から受けた恩を大切にし、感謝を表す為、幅広い場面で使われて定着しています。

感謝の心が込められた素敵な言葉です。
ちなみに他の意味は無いです。

【厚】は分厚い、【意】は心と捉えると覚えやすいです。シンプルなのでしっかり頭に入れておいて下さい。

【ご厚意】の使い方や例文

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感謝の心の言葉なので、正しく使えるようになっておきたいところです。決して難しくはない為、この機会にマスターして下さい。それでは使い方や例文を紹介していきます。

  • ご厚意に感謝申し上げます
  • ご厚意を賜り誠に感謝申し上げます
  • ご厚意賜ります
  • ご厚意に甘えさせて頂きます
  • 〇〇様からのご厚意で今回はこの結果を得られました。
  • この度オープンから1年を迎えられたのはお客様のご厚意あってこそです。

このような使い方が一般的です。〇〇様のご厚意で…は学校の卒業式etcでも耳にした事がある言葉かもしれません。感謝を伝えるシーンにスラスラと言葉が出ると印象が良くなります。

また、例文の中でも少し難しいのが2番目の【ご厚意賜ります】です。【賜る】とは目上の人から頂く、という意味を持っていますす。つまり【ご厚意(思いやりのある心)】を頂いた、となります。

賜るはビジネスではよく出る単語なので頭に入れておいて下さい。

謝罪の例文

次は感謝の心を伝えるのではなく、謝るシーンの使い方や例文を紹介します。こちらも重要なのでしっかり抑えておけば安心です。

ご厚意に応えられず誠に申し訳ございません。
折角のご厚意ですが、お気持ちだけで十分です。
折角のご厚意ですが、諸事情によりお断りしたく存じます。お気持ちのみ頂戴致します。有難う御座います。
折角のご厚意ですが、私にはもったいないです。どなかにお譲りします。
折角のご厚意を裏切る結果になってしまい、大変申し訳ございません。
折角のご厚意を無下にしてしまった事をお詫び申し上げます。

ビジネスシーンでは断る回数の方が多いくらいなので、使えるようになって下さい。

基本的には【折角のご厚意】と付けるのがマナーです。

こちらの残念な気持ちを表現出来ます。相手も悪い気はしないです。

また、【無下】は必要がないとして扱う事を意味します。同じ読みで【無碍】がございますが、意味が異なるので文面で使うシーンは注意して下さい。

【ご厚意】はお金を表わす言葉でもある

思いやりのある心を意味を持つ言葉ですが、お金を指す事もあるのです。その為、支援を受けたり奢られるシーンに使えるのです。

  • この度は〇〇様のご厚意により、新しい事業を始める事が出来ました。

こちらはお金を出してもらったシーンの表現です。ストレートに【〇〇様がお金を…】と言うとどうしても汚い言葉になってしまいます。印象も悪いです。しかし【ご厚意】を使う事でキレイにまとまっています。

  • ご厚意に甘えさせて頂きます。ごちそうさまでした。
  • 折角のご厚意ですが、遠慮させて頂きます。お気持ちだけ頂戴致します。

こちらは目上の人が食事を奢ってくれるシーンの使い方です。お金を出してもらう感謝の心を表わしています。2番目は断りたいシーンです。目上の人から奢って頂く機会は多いので、ぜひ覚えておいて下さい。

また、友人同士のシーンは【ご厚意に甘えます!】とユルく使うのもOKです。このようにお金と関係する言葉です。

お金が動くシーンでは使えるので覚えておいて下さい。

【ご厚意】の使い方における注意点

素敵な言葉ですが注意点も押さえておくべきです。間違えてしまうと失礼ですし、恥ずかしいので正しく使えるようになると良いです。

使い方の注意点①自分の行動に使わない

まずは【ご厚意】は受け身の言葉である事です。自分から相手が喜ぶ事を行うシーンは使えません。【これご厚意だから!】と言うと押しつけがましいです。良い印象が残りません。基本的には相手から親切にしてもらったシーンに使います。ちなみに自分がお金を出すシーンは【お気持ち程度なので、どうぞ受け取って下さい】と言って下さい。

使い方の注意点②多用しない

あまり多用してはいけない事。便利な言葉ですが、使いすぎると感謝の心が薄れてしまいます。覚えたからといって何に対してもポンポンと言わないようにして下さい。

読み方は一緒だけど…【ご厚意】と【好意】の違い

【ごこうい】という言葉を聞いて【好意】という字が浮かぶ人も多いかもしれません。読み方は一緒ですし、何となく近い意味を持つと思うかもしれません。しかし、意味は別です。間違いやすいケースとして有名です。では【好意】はどんな意味を持っているかを紹介します。

好意(こうい)

以下のような意味を持っています。

  • 親愛感
  • 好感
  • 相手を恋愛的に良く思う気持ち
  • 好きという気持ち
  • その人の為になりたい

恋心愛情が関わる場面で活用される言葉です。その為、【ご厚意】の言い換えでは無いです。注意を払って下さい。

【好意】の例文

  • 彼が私に好意を抱いているか気になる
  • 好意に甘える
  • あなたに好意を感じている
  • 好意を寄せる
  • 彼は誰からも好意を抱かれる人物だ
  • 好意を無にする(その人の為になりたい気持ちを無にする)

使用頻度は【好意】の方が【ご厚意】よりも高いです。恋愛のシーンではよく活用される表現なので覚えておいて損は無いです。また、くれぐれもビジネスにおいて【ご好意】と使わないようにして下さい。メールを見直ししていないと思われてしまいます。

類語や言い換え表現?

思いやりを表わす言葉で素敵ですが、少し固い表現です。親しい間柄やかしこまる必要のないシーンにおいては合いません。親戚からお金を貰ったシーンに【ご厚意を…】なんて言うと失礼に当たりかねません。類語や言い換え表現を見ていきます。日常的なコミュニケーションでも使えるので、ぜひ覚えて下さい。

お心遣い(おこころづかい)

お心遣いは気を遣うや配慮や人の事を思う気持ち、といった意味を持つ言葉です。ビジネスでも親しい間柄でも通用します。使い方はシンプルで、相手から何をしてもらったシーンに【お心遣い有難う御座います】と言うだけです。ビジネスでは【お心遣い賜り…】という表現も存在します。

使いやすく柔らかい表現なのでおすすめです。

ご厚情(ごこうじょう)

ご厚情は心からの親切や厚い情けや思いやりの気持ち、といった意味を持つ言葉です。こちらはビジネスシーンでの言い換えになります。【ご厚情頂き】【ご厚情賜り】【ご厚情預かり】etc使うのが一般的です。ちなみ【ご厚意】よりも改まった表現な為、式典やスピーチや冠婚葬祭etcで用いられます。

より感謝を伝えたい相手には【こ厚情】を使って下さい。

ご配慮(ごはいりょ)

ご配慮は良い結果になるよう心を配る、という意味を持つ言葉です。【ご配慮くださり有難う御座います】【ご配慮願います】【ご配慮して頂けますようお願い申し上げます】と使います。

【ご厚意に応えられず…】etc謝罪のシーンの言い換えは出来ません。

注意を払って下さい。

一方、配慮は自分の行動に対しても使えます。【配慮します(気を付けます)】etcです。

さらに人に対して【配慮願います】と言えば、【気を付けて下さい】という意味になります。少し難しいですが、マスターすれば様々なシーンで役立ちます。

ご温情(ごおんじょう)

ご温情は思いやりのある心を表わす言葉です。【〇〇様から賜りましたご温情に心から感謝致します】etcと使います。

ビジネスシーンでは使われません。

感情の表現ですからね。

手紙や文通で多く用いられます。

ご恩情(ごおんじょう)

ご恩情はなさけのある心や慈しみ、という意味の言葉です。【温情】の類語でもあるのです。深い関係性である相手から受けた恩や情けを表わしているので、お世話になった先生や上司に対して活用される事が多いです。

【先生からのご恩情を頂いたからこそ、今の自分があります】【〇〇さんからのご恩情に応えるべく、精進致します】という風に使います。ビジネスシーンでも使えますが、初めてお世話になる相手には【恩情】は少し似合いません。

長い期間良くしてもらっている相手へ使って下さい。

感謝の意味を持つ言葉の使い方をマスターして使いこなそう!

【思いやりのある心】や【相手が見せる親切な心】という意味を持つ【ご厚意】。相手に感謝を伝えたいシーンに言えるように使い方をマスターして下さい。また、メールやスピーチでも使えるので、ぜひ書き入れてみて下さい。相手へ好印象を与えられます。それでは最後に使い方における重要なポイントをまとめます。

  • 自分の行動には使えない
  • 謝罪でも使える
  • お金を意味する事もある
  • 【好意】とは違うので注意
  • 類語が多いのでシーンに合せられる

感謝を伝える言葉なので、くれぐれも間違わないようにして下さい。【ご厚意】の知識をプライベートやビジネスといった日頃の幅広いコミュニケーションで役立てみて下さい。