永年勤続で表彰された際に、永年勤続者は永年勤続をお祝いされた事への謝辞を述べなければいけません。永年勤続を表彰されるという事はそう何度もありませんので、謝辞はどのような内容にすればいいのか分からないという人もいらっしゃいます。
謝辞の言葉は、自慢ではなく、表彰をして頂いた事や社長を始めとするお世話になった人へ感謝をし、これまでのお礼やこれからの抱負を入れた挨拶を心がけなければいけません。永年勤続表彰の謝辞の文例やポイントや注意点を紹介します。
永年勤続表彰の謝辞の挨拶とは?
そもそも、永年勤続表彰とは謝辞とはどういうものかを理解すると言葉選びも簡単になります。チェックしていきます。
永年勤続表彰とは
その企業へ何年も長く務めている従業員に対して、以下の気持ちを意味を込めて開かれる表彰式です。
- 今までの活躍やお勤めについてのお祝いや感謝の気持ち
- 「これからもよろしく」という意味
謝辞とは
謝意とは、感謝の気持ちを表す言葉や非をお詫びする言葉を指します。
永年勤続表彰の謝辞の基本構成
基本的な構成は以下の通りです。
- 永年勤続表彰についての感謝の言葉
- これまでの思い出やエピソード
- これからの抱負や目標
- 締めの言葉
あくまで基本的な流れですが、上記のような流れで謝辞の挨拶文を考えると、綺麗でまとまった文章になります。
永年勤続表彰の謝辞や挨拶の注意点やポイント
注意しておきたい点やポイントを紹介します。挨拶文の作成前にチェックしておいて下さい。
自慢と捉えられる言葉は避ける
自慢しているつもりはないけど、自慢と捉えられてしまう言葉はいくつかあります。例えば「これまでこのような評価の高い成績を残す事が出来ました。」この文章だと、人によっては自慢の言葉だと捉えて白けてしまう人もいらっしゃいます。
長くなりすぎない簡潔な挨拶を
あまり長い挨拶は、聞いている人を飽きさせてしまいます。「この人は話が長い」と思われてしまうのも悲しいので、永年勤続表彰の謝辞は1分~3分を目安にまとめておいて下さい。
謝辞の挨拶文を読む練習を行う
当日までに挨拶文を覚える為にも、最低1回は挨拶文を読む練習を行います。読む練習では以下のような点をチェックしながら読むと良いです。
- 変な言葉をは使っていないか
- 自慢と思われるような言葉はないか
- 読み終わるまでの時間は1分以上3分以内かどうか
- ゆっくり、はきはきを意識して読む
お礼の言葉や今後の抱負は忘れずに伝える
まずは、永年勤続の表彰をして頂いた社長をはじめとする人々へ感謝の言葉を必ず伝えるようにして下さい。永年勤続を頂いたから、今後はゆっくりしながら仕事が出来るという訳ではありません。
今後の抱負や目標を具体的に述べて、表彰式に参加している社長をはじめとする上司やお世話になっている人々へのアピールも大切です。
出来るだけ自分の言葉で話す
当日、考えた謝辞の原稿をもってスピーチを行う人もいらっしゃいます。もちろん、原稿を読みながらのスピーチでも良いです。しかし、一番理想的なのは原稿を用意せず自分のその時の気持ちを言葉にして伝える姿勢です。
原稿を用意するなら、出来るだけ当日までに内容を覚えておくか、読む際には原稿をじっと見ながらではなく、前を向いて話すように意識しながらスピーチを行うと良いです。
永年勤続表彰の謝辞や挨拶の文例
永年勤続表彰の謝辞の文例を2パターン紹介します。
文例①
ただいま○○(社長etc)により、身に余るお言葉を頂き、○○社の社員として誠に光栄に存じます。そして、本日は、このように盛大な表彰式を上げて頂きまして誠にありがとうございます。
この20年間、精一杯与えられた仕事をやり遂げる事が出来たのもひとえに、○○社長をはじめ、○○専務、上司、同僚、後輩の皆さまのお力添えがあってこそだと存じております。
そして、永年勤続表彰という素晴らしい表彰を頂けましたのも、皆さまのおかげであると感謝いたしております。私個人の、これまでを振り返ると…
~思い出やエピソード(当時の様子や状況etc)~
一生懸命ではありますが、まだまだ未熟な私です。今日という日を、また新たな出発点だと思い、○○社長をはじめ、皆さまのご厚誼にお答えすべく、今後も全身全霊をつくして努めていきたいと存じます。本日は、誠にありがとうございました。
文例②
このたび、このような素晴らしい式典を催して頂きまして、ただただ感激するばかりでございます。入社当時は右も左も分からない状態で、
~思い出やエピソード~
本日まで、一生懸命勤務出来たのも、ひとえに社長をはじめ専務、上司、そして同僚や後輩の温かいお力添えがあってこその事でございます。
本日の表彰式で頂いたお言葉の一つ一つを肝に銘じ、残り少ない期間(定年が近いケース)ですが会社の発展に全身をささげ、ご期待に応えていきたいと思っております。本日は誠にありがとうございました。
お祝いに対する感謝の言葉を挨拶に込めよう
永年勤続表彰の謝辞のポイントは、以下の5つです。
- お礼の言葉やこれからもお願いしいますという言葉を忘れない
- 長くなりすぎない
- 自慢話はしない
- 今後の抱負や目標も忘れずに伝える
- 出来るだけ自分の言葉で話す
上記のポイントを踏まえて謝辞の言葉を考えるようにして下さい。また、大勢の人がいらっしゃる前での挨拶は緊張しますが、ゆっくり、はきはきとした話し方を意識しながら話すと、緊張が伝わりにくく、聞き取りやすい良いスピーチになります。