人と話をしている時や仕事中、食事中など、何気なく足を組むクセのある方は多いかもしれません。足を組む事自体は問題ではありませんが、仕事中のデスクや上司の前でといったビジネスシーンではマナー違反と思われる事もあるようです。ビジネスマナーにおける足を組む動作について解説します。日本と海外の違いについても触れています。
ビジネスで足を組むのはNG?
ビジネスシーンに限らず、足を組んでいる方を見てよい気持ちになる方は少ないでしょう。もちろん、ど事なくカッコイイとか仕事が出来そうとか、セクシーな印象とか、日本人にとってはファッションとして素敵といったイメージはあるかもしれません。
しかし、面接時に足を軽く広げて両手の拳をしたに膝におく…といった厳しい決まりのある日本にとって、ビジネスシーンなどかしこまったシチュエーションでの足組は“態度が悪い”といったイメージを与える事が少なくありません。
仕事によっては足を組んでも違和感のない場合もありますが、これらのシーンでは不適切です。
- 一般的な企業での打ち合わせ
- 上司の前
- 取引先との会話中
- 面接や面談時
日本人の多くが、“足を組む事=リラックスしている、つまらない、威圧感を与える”といった印象です。その為、基本的にはビジネスの場ではあまり足を組むといったシーンを見かける事はないのです。
海外ではむしろポジティブ?
一方、海外ドラマなどを見ていると、よく足組をして会議をしている方が出てきます。また、ビジネス系のニュースでも足を組んだ状態で会議に出ている方などがいたり、日本人にとっては違和感を与える映像かもしれません。
海外の場合、足を組む事は相手に心を開いている証拠である事から、むしろ相手に好印象を与える事が出来るといわれています。むしろ、かた苦しい座り方で会議に出席しているなど、そういった場合はあまり心が開かれていない印象を与えるのかもしれません。
足はビジネスシーンで組まない方がよい
ビジネスマナーとして、出来るだけ足は組まないにこした事はないと結論付けられます。上記でも解説したように、ビジネスシーンで日本人は足を組む事に抵抗がある傾向です。上司に心を開いていたとしても、その人の前で堂々と足を組んでいたり、社長との面談中に足を組むといった社員は想像出来ません。
また、仲間内の会話でも足を組む事はあるでしょうが、先輩がプレゼンテーションをしている際に新入社員が足を組みながらそれを聞くといった風景も違和感を覚えます。仮に、“アメリカでは足を組む事は信頼の証です”といっても、働いている場所は日本です。
要するに、適材適所で立ち振る舞いを変化させる事が、本来ビジネスパーソンには求められるという事でしょう。
不快に思う人がいる
足を組む事に抵抗のないビジネス相手もいるでしょう。仕事の内容であったり、カジュアルかつラフに話をするシチュエーションであれば、問題ないと思われる事もあります。しかし、一方でどんなカジュアルな場であっても足を組む事を嫌がる人は一定数いるものです。
そういった方が目の前にいる時、自分のルール的にはOKといった形で足を組んで対応すると、とても嫌がられてしまう事もあります。日本人に限った事ではないかもしれませんが、ビジネスシーンでは、まず“相手を尊重する”事が重要です。
相手にとってイヤな事しない、相手を不快にさせない、といった事を互いに注意する事がビジネスマナーの基本になります。要するに、足を組むといった行為が不快と感じる可能性が高い日本の場合、出来るだけ避けた方が無難という事になるのです。
プライベートは気心知れた方の前であればよいですが、初対面だったりビジネスの大切な場であった場合、出来るだけ足を組む行為は控えるべきではないでしょうか。
心のメンテナンスもビジネスでは重要
足を組む事を当たり前としている方の多くは、以下の可能性があります。
- 骨盤が歪んでいる
- 血液の流れが悪くなっている
さらに、上記でもお伝えしているように足を組む行為として、落ち着かないといった事も挙げられます。なんとなく居心地が悪く、イライラしている時など足を組みたくなるものです。
上記でお伝えしているように、本来ビジネスシーンでは足を組まない事がマナーと思われている為、どんな状況でも避けるにこした事はありません。とはいえ、無意識に疲れていると組んでしまい、タイミング悪く上司などから指摘される可能性があるのです。こういった状況にならない為にも、まず心のメンテナンスが必要になります。
瞑想などを取り入れる
近年、話題になっているのが瞑想を取り入れるといった行為です。マインドフルネスなどと呼ばれていますが、鼻から息を吸った後に口からゆっくりと息を吐き出すといった事を繰り返すだけです。出来ればその時、呼吸だけに集中する事も重要だといわれています。
身体の歪みを治す
身体がだるかったり、どこか体調がすぐれないなど、身体自体が歪んでいる可能性もあります。その状態で足を組むとより骨盤が正常な位置に戻りにくくなったり、血流が悪くなる事から逆効果となってしまうのです。
ストレッチだけでなく、しっかりと骨盤矯正やマッサージなどに通い、身体を根本から治す事も足を組んでマナー違反と思われない準備には必要になってくるのではないでしょうか。
思わぬ行為がマナー違反に?
足を組む行為は多くの人たちがやっている事です。だからこそ、思わぬところでビジネスマナーとして違和感を与える事になる可能性があります。偉そう、行儀が悪い、育ちが悪そうという悪い印象を与えてしまっては日本でのビジネスで不利になってしまいます。
足を組むクセのある方は注意すべく、心と身体を根本から見つめ直しましょう。そして、仕事中のデスクでは良い姿勢で取り組めるととても良いです。