長年勤めた会社を退職する人も多いです。そんな退職に関して同僚や部下から餞別を貰うケースもあります。その際、退職の餞別のお返しを渡すべきかしないべきか。さらに、それに対するお礼状を出す必要はあるのか悩んでいる人も少なくないです。ビジネスマナーである餞別のお返しの仕方やお礼状の書き方および例文を解説します。
退職の餞別のお返しは渡す?
退職の餞別を頂いた際、そのお返しをした方が良いのか?
しかし、近代ではそこまでかしまった意味をもっておらず、形として言葉だけが使われています。
退職の餞別のお返しのお礼状は必要?
餞別を貰った際、それにお礼状をつけるか悩まれる方もいるかもしれません。基本的に、餞別を頂きそのお返しの品と同封してお礼状を送付します。さらにビジネスシーンであったり、個人で貰った場合と部署から貰った場合etc、いろいろなパターンがあります。
仮に部署で貰った場合は代表者の氏名と部署名を記入し、その方宛にお礼状を出す形式が一般的です。もちろん、個人にお礼状を出す事もマナー違反にはなりませんので安心して下さい。
退職の餞別のお返しのお礼状の書き方のポイント
お礼状を出す際、その内容は感謝の気持ちを書くのが基本です。しかし、カジュアルな手紙ではない事、会社に出す礼状である事から、一般的なビジネスマナーが守られた文面で作成されている必要があります。退職の餞別に関わるお礼状の書き方のポイントをまとめてみました。
- 書き出し
- 主文
- 近況と今後の予定
- 結び
ビジネスの場でも役に立つ知識なので、それぞれチェックして下さい。
書き出し
退職餞別お返しのお礼状を書く際、まず書き出しが肝心です。お礼状の書き出しの基本は、頭語と時候の挨拶から始めるのがマナーといわれています。頭語とは、「拝啓 敬具」といった形の言葉です。
時候の挨拶は、「朝夕の心地よい風を感じる…」etc、その時々の季節感をあらわす挨拶です。丁寧なイメージを与える事はもちろん、シンプルかつマナーが守られたお礼状になる為おすすめです。
主文
退職餞別お返しのお礼状における主文は、基本的に感謝の気持ちを記載します。ポイントは頂いた餞別の事だけではなく、送ってくれた人への心遣いが重要です。
以下の話題は避けましょう。
- 餞別への直接的な内容を掘り起こす
- 複数へのお礼で個人への何らかの特別なエピソード
近況と今後の予定
退職餞別お返しのお礼状ですので、会社内の人たちとは連絡を取っていない状況です。個人的に連絡を取り合っていたとしても、マナーとして久しぶりに連絡をした…というイメージでお礼状を作る事が必要になります。その為、近況を報告して、今後の予定をしっかりと書く事が重要になります。
結び
お返しのお礼状の結びは、シンプルに餞別を頂いた方たちの健康を気遣ったり、繁栄を気遣う書き方で締めくくれば問題ありません。また、今後もお付き合いしたいといった文言を使うのも問題ありません。
その後は、日付や宛名、連絡先を記載して締めくくって下さい。
退職餞別お返しのお礼状の例文
拝啓
寒風の候 貴社益々のご清祥の事とお慶び申し上げます。先日は私の退職にあたり、過分な餞別を頂きまして心寄り感謝申し上げます。
皆様から頂いた温かいお言葉、御恩への感謝を忘れる事なく歩んでまいりたいと思っております。退職後はギターを趣味として始めており、今後バンド仲間を集めてライブをしてみたいと思っております。ぜひその時はお声がけさせて頂ければ幸いです。
今後の皆々様の益々のご健勝を心よりお祈りいたしております。時節柄くれぐれも皆様ご自愛下さいますよう、書中をもちまして御謝申し上げます。
敬具
退職の餞別のお返しには心を込めたお礼状を添えて
退職の餞別を頂いた事へのお礼やお返しは、感謝の気持ちを伝える事が重要です。文面のマナーを守りつつ、しっかりと頂いた方へのお礼を心を込めて書き留めてみて下さい。ビジネスマナーにも通じるところがあるので心がけて下さい。