ビジネスの機会での挨拶メールや手紙や文書の書き出しや挨拶文で活用出来る「平素」についてニュアンスや使い方や文例を解説します。取引先に好印象を与えて良好な関係を築いていきたいですよね。
ビジネスメールではよく活用される「平素」という書き出しは、聞いた事がある・見た事があるという方も多いのではないでしょうか。しかし、どういったメールに対しても活用出来るわけではなく、使い方には注意が必要です。ニュアンスを理解せずに活用すると、取引先に不信感を抱かれる事もあります。
平素とは?
「へいそ」と読みます。「日頃」「普段」などを丁寧にした書き出しです。基本的には口語よりも書き言葉として活用されていて、挨拶文や書き出しで活用されています。
「平素」の主な使い方
「平素は~~」「平素より~~」というような使い方をするのが一般的です。どちらを活用するか、厳密な使い分けはありませんがニュアンスが異なる為、後に続く内容によっては違和感があるシチュエーションもあるので、意識しながら活用して下さい。
- 「平素は」…過去を表すニュアンス合いが強い書き出しで「平素は格別のお引き立てを賜り…」とすると、過去に受けたご愛顧やご支援をニュアンスします。
- 「平素より」…過去から今に至るまでの経過で「平素よりお世話になっております」は過去だけではなく、現在までの継続的な期間を表します。
ビジネスで役に立つ「平素」を活用出来るシーン
活用出来る主なシーンは以下の通りです。
- 挨拶文として活用する
- 取引先に誠意を述べたい時に活用する
- 時間や日程変更で活用する
各々詳しく解説します。
【ビジネスで役に立つ使い方①】挨拶文として
「平素」の挨拶が最も活用されているのが挨拶文です。例えば新商品の案内や部署異動の挨拶、サービスの一時停止やお詫びのお知らせなど、少し特別なお知らせで活用されています。
【ビジネスで役に立つ使い方②】取引先に誠意を述べたい時に
お詫びや謝罪の連絡を取るシチュエーションでも「平素より」を活用する事が可能です。「いつも」などと同じニュアンスがありますが、それよりも強い誠意を取引先に述べる事が可能です。お詫びや謝罪の連絡を取る際に「平素より」と活用する事で、強い誠意を表す事が可能です。
【ビジネスで役に立つ使い方③】時間や日程変更で活用する
取引先やお客様に営業時間・開催日程など日程変更の報告をする際や、社外宛文書などにもよく活用されています。
「平素は」のビジネスで役に立つ使い方に関わる注意点
使い方に関わる注意点については以下の通りです。
【ビジネスで役に立つ使い方に関わる注意点①】面識のない取引先に対して活用するケース
「平素」は「日頃」「普段」などのニュアンスがあるので、面識のない取引先に活用するのは最適ではありません。面識のない取引先には「はじめまして」「はじめてご連絡差し上げます」など「始めて連絡を取る」事が分かるような書き出しの挨拶にすると良いです。
【ビジネスで役に立つ使い方に関わる注意点②】何度も活用しない
同じ文面で「平素」を何度も活用すると不自然になる為、何度も活用しないようにして下さい。また、同じ取引先に毎回同じ文章の出だしで送ると「手抜き」と思われてしまう恐れもあります。
「平素は」を活用するなら、特別丁寧なメールや手紙を送る時に活用して、通常のメールでは「いつもお世話になっております。」「いつも大変お世話になっております」などという書き出しが良いです。
【ビジネスで役に立つ使い方に関わる注意点③】社内宛には活用しない
「平素」は一度以上のやり取りがある取引先へ活用出来る書き出しですが、社内で活用すると不自然です。社内でメールのやり取りをする際は「お世話になっております」ではなく「お疲れ様」という書き出しの挨拶をするのが最適です。
【ビジネスで役に立つ使い方に関わる注意点④】「平素より」と連絡が来たケース
「平素より」と始まる文章が取引先方から来たら、こちらも同じように「弊社より~」という書き出しで返信をして下さい。厳密に決められているわけではありませんが、いつもお世話になっている事に謝意を込めて送ると良好な関係を保てるでしょう。
ビジネスで役に立つ「平素」を使った文例
ビジネスで役に立つ文例は以下の通りです。
- 平素より、大変お世話になっております。
- 平素は、大変お世話になっております。
- 平素より、格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
- 平素より、弊社サービスをご利用頂き誠に有難う御座います。
- 平素は、格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
- 平素より、格別なご厚情を賜り御礼申し上げます。
- 平素より、弊社にご尽力頂き有難う御座います。
- 平素より、弊社商品をご愛顧頂きまして誠に有難う御座います。
- 平素より、~~サービスをご利用の皆様には大変ご迷惑をおかけいたします。
ビジネスで役に立つ「平素」の類語書き出し
- 「いつも」お世話になっております。
- 「いつも」大変お世話になっております。
- 「いつも」有難う御座います。
- 貴社のご愛顧には「常々」感謝しております。
- ~~様のご活躍の噂は「常々」耳にしております。
- 「日頃より」ご愛顧頂き誠に有難う御座います。
- 毎々お世話になっております。
- 先般はお世話になりました。
普段から取引している取引先やお客様などに対して活用出来るのが「いつも~~」です。また「常々」は「平素」の代わりに活用出来る書き出しですが、文頭ではなく「文中」にて活用する書き出しなので覚えておきましょう。
「先般」はビジネスシーンでよく活用されている書き出しですが「この間は」というようなニュアンスで「平素より」とは少し違うニュアンスになりますので、使い方には注意が必要です。
ビジネスの挨拶メールや手紙や文書の書き出しや挨拶文で活用出来る「平素」についてニュアンスや使い方を解釈して使いこなそう!
「平素」は主にビジネスシーンで挨拶の冒頭で活用出来る挨拶文です。また、挨拶文だけではなく、誠意ある謝罪をする時にも活用する事が可能です。挨拶文として書き出しに適しています。
メールや手紙など文章で活用出来る書き出しで、ビジネスシーンではよく活用されている書き出しですが、話し言葉で活用すると不自然ですので覚えておくと安心です。今後ビジネスで取引先とのメールや手紙や文書のやりとりにぜひ役立てて下さい。