小学生1年生や2年生の宿題では「絵日記」が出ることがあります。とくに夏休みの宿題として定番ではないでしょうか。絵日記では、その日の出来事をそのまま書けばいいのですが、これが意外と難しいのです。
子供に「絵日記の書き方が分からない」と聞かれた時に「そういえば、実際にどうやって書けばいいのか分からない…。」と悩む大人の親御さんもいらっしゃるかと思います。絵日記の文章の書き方について、コツや注意点を紹介します。
絵日記とは?
絵日記とは、絵を主体とした日記のことをいいます。絵日記には、絵のみの日記もしくは絵に文章を添えた物があります。小学生1年生や2年生の夏休みの絵日記では絵と文章を書く絵日記が主流となっています。
絵日記の書き方を上達させるコツ
子供に絵日記における書き方を上達させるコツは以下の通りです。
【書き方を上達させるコツ①】脳の発達
絵日記はメインが「絵を描くこと」になります。その日に出会った人や、見た風景、楽しかったことなど、その時の状況を思い出しながら書くことは「脳の刺激」になります。これを毎日続けることで、想像力を向上させる効果があるというメリットがあります。
【書き方を上達させるコツ②】絵が上達
絵を描くことを習慣化させると、絵が上達していきます。はじめは何が描かれているか分からない絵でも、徐々に正確にかけていけているのが目に見て分かるのも大きなメリットです。
【書き方を上達させるコツ③】文字を書く練習
絵日記は絵だけではなく文字を入れることも多く、小学生の宿題で出される絵日記では基本的には文章が必要です。何をしたのか、どう感じたのかを絵で表現するのが難しい場合でも文字ならうまく伝えることができることもあります。文字を使うことで、考える力に加えて文字を書く練習にもなります。
【書き方を上達させるコツ④】記憶力を向上
絵日記では、絵を書く前にその日にあったことを思い返したり、どんな絵を書くのか考えるため、記憶を整理する必要があります。記憶の整理は記憶力向上の効果もあります。
絵日記の書き方のコツ
絵日記の書き方のコツをご紹介します。
【書き方のコツ①】絵日記に使うペン
絵日記に使うペンは学校で指定がない限り何を使っても問題ありません。ボールペン・色鉛筆・絵の具・クレヨンなど、複数のものを使って書くのもいいですし、一つのもので書いてしまってもいいです。自由に考え、自由に書くことで印象的な絵日記が出来上がります。
【書き方のコツ②】描写を考える
大人でも、人間が行動している姿を描くのは難しいですよね。子供にとってもそれは同じです。例えば「今日は家族でBBQをした」という場合、美味しそうにお肉を食べる人を書くのと、机の上にお肉が置かれている絵を描くのとでは難しさがちがいますよね。このように、簡単な描写を選ぶように心がけると、スムーズに書くことができます。
【書き方のコツ③】一つの場面に絞る
複数の場面を一つの絵にまとめると、ごちゃごちゃしてわかりづらい絵日記になります。
- 家族と電車に乗って遊園地に行った
- きりんの首が長かった
- ぞうの鼻が長かった
このように印象に残ることがたくさんあったとしてもこの中の出来事でも最も印象に残った場面、面白かった場面を1つだけに絞って絵を書くようにしてください。
【書き方のコツ④】できれば当日中に書く
絵日記はできれば当日、遅くても翌日までには書くようにしてください。日があけばあくほど印象は薄れ、出来事を忘れてしまうこともあります。何があったのかしっかりと覚えている当日〜翌日中には描くようにしましょうね。
【書き方のコツ⑤】まずは絵を描く
絵と文章を書く絵日記の場合、まずは絵を描くことから初めてください。文字から先に書いてしまうと出来事を文字にする際に時間がかかってしまうことがあります。絵を先に描くことで、どういった内容の文章にしようかが浮かんできやすくなります。
【書き方のコツ⑥】「いつ・どこで・誰と・何を・どうした』の流れを覚える
「いつ・どこで・誰と・何を・どうした」この流れを覚えて、流れ通りに書けば大体は読みやすい文章に出来上がります。
- いつ・・・8月8日 くもりの日
- どこで・・・家の裏の山にいきました
- 誰と・・・お父さんと
- 何を・・・山に行ってカブトムシを見つけにいきました
- どうした・・・カブトムシを5匹捕まえることができました
これらをつなげると…
8月8日のくもりの日です。お父さんと裏の山にカブトムシを見つけにいきました。
頑張って探した結果、カブトムシを5匹捕まえることができました。
次はクワガタを見つけにいきたいなと思いました。
最後に感想をいれるとより良い文章になります。
絵日記における書き方の注意点
絵日記における書き方の注意点をチェックしておきましょう。
【書き方注意点①】まずは親が質問
まずは親が出来事を質問することが大切です。「いつ・どこで・誰と・何を・どうした」 の流れで文章を考えるのは大人でも意識していないと難しいことです。つまり、小学生にこれらを理解させるのはとても難しいことなのです。なので、親は質問役になり子供を誘導してあげてください。
- 「今日は何したっけ?」
- 「誰と行った?」
- 「カブトムシは見つかった?」
- 「カブトムシは捕まえられた?」
など「いつ・どこで・誰と・何を・どうした」の流れになるように親が質問してあげるといいですよ。
【書き方注意点②】難しく考えすぎない
毎日絵日記の宿題がある場合や、特に大きなイベントがなければ、書くことがなくなってしまいますよね。そんな場合、まずは1日を思い返してみましょう。
- 今日のお昼は私が大好きなポテトを食べた
- 今日は妹と一緒にテレビをみた
- 今日は宿題を3つも終わらせた
絵日記だからといって特別なことを書こうとすると、難しくなってしまいます。特に代わり映えのない日だったとしても、上記のようにいつもと変わらない日常を書いても立派な絵日記です。
小学生1年生や2年生の夏休みの宿題でもある絵日記は文章の書き方のコツを押さえるとGOOD!
絵日記は脳の発達を助けるという大きなメリットだけではなく、絵が上達したり想像力がついたりと、子供の成長にメリットがたくさんあります。絵日記の文章の書き方を「難しい」と感じる子もいますが、コツさえつかめばサラッと仕上げることができるようになります。
小学生の1年生や2年生の夏休みの宿題の定番でもある絵日記。親のお手伝いは必須ですが、あくまでも「質問をする」程度のお手伝いで「指示」になってしまわないよう気をつけましょう。