卒団式の挨拶について例文やコツを紹介します。保護者代表や監督コーチ別に解説するので参考にして頂けると幸いです。子供たちに分かりやすいメッセージを伝えて素敵な思い出のひとつになるように心がけて下さい。
子供がスポーツ関係のチームに所属していて、そのチームを卒業する時に【卒団式】という式典が開かれます。卒団式の多くは小学6年生の3月を節目に行われており、選手たちの卒業を祝う為の式です。
そんな卒団式の項目の中には、チーム代表の挨拶、監督・コーチの挨拶、卒団生保護者代表の挨拶の3つの挨拶があります。監督・コーチの挨拶の場合、何度も経験しているという方も多いでしょう。しかし、保護者やチーム代表の挨拶の場合「初めて代表の挨拶を任された」という方も少なくないです。
卒団式の挨拶とは?
卒団式とは、冒頭でも記載した通り、選手の卒業を祝う為に開催される式です。そして、卒団式の挨拶とはその卒団式の項目に代表者などによる挨拶をする流れがあります。挨拶の内容は主に、卒団生へ向けて、卒団おめでとうというメッセージと、今までの経験を振り返り支えてくれた人へ感謝をするメッセージを伝えます。
卒団式の流れとは?
卒団式の基本的な流れは以下の通りです。
- 卒団生入場
- チーム代表の挨拶
- 監督・コーチの挨拶
- チームの成績や個人の成績の発表
- 卒団記念品贈呈
- 卒団生の挨拶
- 歓談
- 余興
- 今までの思い出の動画や写真を鑑賞
- 卒団生保護者代表の挨拶
- 主将引継ぎ
- 卒団生退場
7~9の項目が無い卒団式もありますが、基本的には上記のような流れで卒団式が進行していきます。
卒団式の挨拶の構成
卒団式の挨拶の基本的な構成について、それぞれ紹介します。
チーム代表の挨拶の構成
- 初めの挨拶
- 感動した事や感謝した事(思い出)
- 監督・コーチへ感謝のメッセージ
- 結びのメッセージ
卒団生保護者代表の挨拶
- 初めの挨拶
- 卒団生へ向けて労いや思い出などのエピソード
- 保護者・コーチ・監督へ感謝のメッセージ
- 結びのメッセージ
卒団式の挨拶の注意点やコツ
卒団式の挨拶の注意点やコツをチェックしていきます。
挨拶は長くならないように気を付ける
小学6年生と言ってもまだまだ子供です。集中力も大人に比べると長く持ちません。あまり長い挨拶にしてしまうと、集中力が切れて、せっかくエピソードなどの思い出話をしていても、途中から頭に入らなくなってしまいます。挨拶はそれぞれ2分前後を目安に考えておくと良いです。
支えて頂いた方へお礼を伝える
これまで支えて頂いた、監督・コーチ、そして保護者、その他関係者の方へ感謝のメッセージをはっきりと伝えましょう。感謝の気持ちを伝えるときははっきりと前を向いて話すと、相手に気持ちが伝わりやすくなり良いです。
マイナスなメッセージは避ける
どの挨拶にも共通していますが、あまりマイナスなメッセージやプレッシャーになるメッセージ、皆さんが不快に思うメッセージは避けます。
うまく話せる自信がない場合は練習しておく
当日うまく話せる自信がないという方もいらっしゃるかと思います。挨拶は原稿を見ながらでも問題ありませんが、じっと用紙を見つめながら読むのは、あまり印象がよくありません。原稿を用意してお話する場合は、原稿が出来上がってから何度か読む練習をすると、当日の緊張が少しでも和らげる事が出来ます。
【例文】卒団式の挨拶:チーム代表の挨拶
卒団式の挨拶の例文を構成を参考にご紹介いたします。
- 始めの挨拶
- 思い出
- 保護者・コーチ・監督へ感謝のメッセージ
- 結びのメッセージ
【例文】始めの挨拶
皆さんこんにちは。本日はこのような素晴らしい卒団式を開いて頂き、ありがとうございます。
今日は、○○クラブの卒団生の為に卒団式を開いて頂き、ありがとうございます。
【例文】思い出
僕は、このチームへ、小学1年生の時に入団しました。
初めは、基本的な事もうまく出来ずに、何度もやめてしまいたいと悩んだ事も沢山あります。
それでも、家族のみんなとコーチ・監督に毎回励まされて今日までこのチームでやってこられた事を、本当にうれしく思っています。
3年生の事の○〇大会でみんな団結し、初めてこのチームで優勝を勝ち取った時は本当にうれしかったし、一生の思い出になりました。
私は、このチームに入団する事が夢でした。入団出来たとき、すごくうれしかったです。
でも、みんなと一緒に練習をしていくにつれて、「私ってみんなと比べて遅れているんじゃないかな?」と不安になっていた時、監督から「大丈夫。あなたはあなたのペースで頑張って良いんだよ。」と言ってくれたメッセージが今でも頭から離れません。
それから、私は不安も少しあったけど、自分のペースで頑張るようになり、卒団までの目標を達成する事が出来て、本当にうれしかったです。
【例文】保護者・コーチ・監督へ感謝のメッセージ
監督やコーチのおかげで、ここまで成長する事が出来ました。
苦手だった○○もつらかったけど、楽しく取り組む事が出来るようにもなりました。
そして、何より上達したいと思っていた○○がはじめのころに比べてだいぶ出来るようになった事、そして記録を残す事が出来た事で、もっともっと上達したいと、練習を頑張る事が出来ました。
中学(高校)に行っても、部活に入り、今の夢でもある○○大会に出るので、見に来て下さい。
そして、忙しいのに時間を割いて、練習の送り迎えをしてくれたお母さん・お父さん、本当にありがとうございます。
中学(高校)に入っても沢山迷惑をかけるかもしれないけど、引き続き応援、よろしくお願いします。
【例文】結びのメッセージ
今日は本当にありがとうございました。
○年間、お世話になりました。本当にありがとうございました。
【例文】卒団式の挨拶:保護者代表の挨拶
次に、保護者代表の挨拶の例文を紹介します。
- 初めの挨拶
- 卒団生へ向けて労いや思い出などのエピソード
- 保護者・コーチ・監督へ感謝のメッセージ
- 結びのメッセージ
【例文】初めの挨拶
〇年生の皆さま、○○団卒団、誠におめでとうございます。卒団生の保護者を代表しまして、挨拶をしたいと思います
〇年○○チーム○○ ○○の母(父)でございます。保護者を代表して、一言挨拶を申し上げます。
【例文】卒団生へ向けて労いや思い出などのエピソード
はじめに、〇年生のみなさん、ご家族の皆さま、卒団おめでとうございます。
これまで、楽しい事・つらい事など、怒涛の〇年間だったとは思いますが、最後までやり遂げたという事に、心から激励のメッセージをおくります。子供たちはこれから、良くも悪くもいろんな人たちと出会い、時には別れも経験し、成長していく事でしょう。
しかし、○○チームで出会ったチームのみんなや、監督・コーチの事をどうか、いつまでも忘れずにいて下さい。
ここでの出会いはみなさんの一生の宝となるはずです。
【例文】監督・コーチへ感謝のメッセージ
そして、このチームを支えて頂いた、監督・コーチの皆さま、厳しいながらも暖かく、真剣に子供たちと向き合って頂き、本当にありがとうございました。
皆さまのおかげで○○チームが日々成長していき、この日を迎える事が出来ました。
皆さまからご指導頂いた事は、卒団生はもちろんこれから活躍するチームのみんなにとって、かけがえのない財産とこれからの人生を生きていく力となる事でしょう。
保護者を代表し、お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
【例文】結びのメッセージ
最後に、新しいチームの皆さま、家族の皆さま、今日までお世話になり本当にありがとうございました。
これから更なるチームのご活躍を心から応援しています。
最後になりますが、改めまして、卒団生の皆さま卒団おめでとうございます。
そして監督・コーチ・保護者の皆さま、誠にありがとうございました。
卒団式の挨拶は保護者代表も監督コーチも子供たちに分かりやすいメッセージを!
卒団式の挨拶のコツは下記の2つを必ず入れるという点です。
- 感謝のメッセージ
- お礼のメッセージ
また、これまでのエピソードや感動話を入れるとより良い挨拶文となります。保護者代表も監督コーチも子供たちの心に残るような挨拶を意識してみて下さい。